続・たなばた
先の「たなばた」について、もう一度調べたら「牽牛星、織女星に女性が技芸の上達を祈ればかなえられるといって、奈良時代から貴族社会では星祭をした」(デジタル大辞泉)とあった。
まさかの女性オンリーだった。
書とか歌とか、当時は上達を願った短冊が掛けられたのだろうか。
いつから男性もOKになったのだろう。気にはなったがよくわからなかった。
というか、ひこ星ってなにしてるやつだっけ。
たしか真面目な人間だったけど、織女の羽衣隠して半ば無理やり妻となれ、な流れだったはず(天帝が仕組んだらしいが)。最終的に愛し合うが、おかげで真面目に仕事も機織りもしなくなって、怒った天帝に1年に1度しか会えなくなったそうな。
というか、彼は水浴びをしている織女に一目ぼれするわけだが、羽衣を隠す際に天女七人の水浴び姿を見てるのか。
最終的にひこ星は真面目に働き、織女も機織りをさらに上達させ、7月7日に会うようになるのだが、どうにもひこ星にあやかる部分は「真面目に働く」という感じになりそうだ。というか綺麗な奥さんもらってうつつを抜かすととんでもない目に遭うとか、教訓話になりそうだ。
……夢がないなぁ。女性オンリーな行事だったのも分かる気がする。
しかしひこ星、織女との間にできた子はたしか織女とともにいるはずなので、子どもとも会えるのは1年に一回なのだろうか。可哀相になってきた。離婚後に親権がなく、養育費を払って月に数度決められた日に子どもに会える父親みたいだ。
なんて夢の無い七夕だ。




