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 「サルベージ・コール」を最初の方だけ投稿してみた。

 とりあえず決定した所を二千字ほど。決まりきってない部分もあるため、書き出しに時間がかかっている。間にあうのか十万文字……という懸念があるので、応募タグはつけてない。

 前話で書いたとおり、仮想現実のマシーンは装着型でも搭乗型でもないものにしている。読んだ時に新鮮味を感じられたら良い方だが、結局は大筋のストーリーに入るまでのつなぎ以上の効果は難しいかもしれない。

 一章というべき部分では、最初の大きな転換点である「異世界に行く」までどれだけ読んでもらえるかが重要だろう。だらだらと退屈な会話はダメだろうし、説明が多くても読む気が失せてしまう。最初の三ページにあたる部分で引き付けるべきだ――よく聞くそれらの言葉を知っていても、実際自分の書いた文章が人にそう思ってもらえているかは全く別の話なのがつらい。ただ自らが面白いかもと思った話を、なるべく等号で伝えられるよう書いていくしかない。読みやすさは読者を念頭に置いているか、細部に注意を払っているかにもかかってくる。最終的には書き進めてから全体を見返して、推敲するしかない。とりあえずはこのまま(明らかな誤字は除き)進めていこうと思う。


 つい先日、宮部みゆき著の「英雄の書」の上巻を借りた。まだちゃんと読んでないのだが、約430ページのうち、別の世界に行くシーンは170ページのところ。それまでに主人公の友理子の日常はまず冒頭で破壊され、途中で怪異に出会い(魔本と話し、解決したい問題の手掛りをつかむ)。ある程度の情報を得た主人公は、自分の意志で異世界に行くことになる。

 異世界に行くパターンはおおまかに二つで、「巻き込まれる」か「自分の意志で行く」かだろう。前者の場合は主に「元の世界に戻る」が最終目的であることが多い。元の世界で酷い目に遭っている主人公だが、異世界に来て分かるのが普段いた場所がどれだけ大切だったか、というもの。海外文化に触れて初めて自国文化に目を向ける者の心境だ。思いのほか壮大なホームステイの末、主人公は成長して帰還する。逆にいえば主人公の行動はすべて「帰るため」に集約されるので、書いていてぶれることは少ないと予想される。ただ、別に帰還しなくてもいい場合もあるだろう。巻き込まれる時のきっかけが重要になる。巻き込まれた瞬間、主人公は不幸になった(未練が生じた)のか「助かった」と感じるのかのどちらを思ったかが大事なのでは……と感じる。個人的に良くないと思うのはラクなほうラクなほうに流れていく話で、良い方向にも悪い方向にも成長がない場合。そういう話を見てみたい気もするが、自分で書きたいとは思わない(コイツ偉そうなこと言ってるなぁ)。


 後者の場合は、自分の意志で行くきっかけが必要。なので、主人公が(ある程度のリスクを承知で)異世界に行かなければならない理由を、出発前に読者に提示しなければいけない。「英雄の書」では兄を取り戻すために友理子は行く。家族を取り戻すという一貫した理由がある。サルベージ・コールは……まずい、まずいぞ(汗)。

 なろう小説ではどちらが多いだろうか。前者な気がする。前者後者どちらが楽ということもなく、人称と主人公のキャラときっかけの組み合わせが重要と感じる。対人恐怖症でひきこもってた主人公が事故で巻き込まれそうな人を(自宅から)見て、助けようとしたがやっぱり怖くて危険を知らせることができず、死なせてしまう。後悔極まれりな主人公は対人コミュを身につけるため黒魔術に傾倒……すると「セミナー行けよ」という話になるのでボツ。自殺しようとしたら怪異と遭遇して、なんやかんやで(ここ大事だけど今は考えない)異世界へ。怪異を止めるついでに今度こそコミュ力つけて人の役に立つぞーというところで、見殺しにしてしまった人が現れてザクザクザクザク傷口を抉ってきて……というのを考えてみた。面白いのかどうかは分からない。

 転生というパターンでは不慮の事故で死ぬのが多い気もするが、あちら側へ行く前にキャラ性を見たいのが本音だ。

 今書いてるものも、上手く動機を書けるかが課題になるだろう。

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