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誰がために
鵜呑みにしていた。
たまたま相談したヤツがアレィク側だと思わなかった。
「セルシックはやめておけ」
あいつの一言で俺はアレィク側についたんだ。
旅先の、初めて会った人。
久々に人に会ったものだから、うっかりしていた。
人が人を騙すといった行為を、長年動物に囲まれていたから消し飛んでいたんだ。
今思えば雛鳥のようなものだったのかもな。
兎に角、俺はアレィク側についた。したら、セルシックに当然的にされるが、あいつら中々撃ってこない。
躊躇いは数歩先の命を塞ぐということで俺は躍り出たわけだが、しっかし弱い。
なぜアレィクとセルシックが争っているのか?
俺は対等とは言い難いこのことについて調べてみた。
結果。
アレィク。お前ってやつは。
俺はそこからの脱出を企めいたが、さすがアレィク。出さない、人を。
でもこんなとこにいるのはごめんだった。俺は自力で掻い潜り、道中あまりの怪我の酷さにセルシックの神官に拾われた。やっぱりセルシックだ。
俺は失いそうな意識の中でぼんやりと先を思った。