表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

第1話:プロローグ

「あきは、どうして医者になりたいの?」


夢の中で彼は、あの頃とまったく同じ声でそう問いかけてきた。


見覚えのある場所だった。

滑り台のそばに植えられた桜の木が、風に揺れている。


私たちはもう大人で、背丈も、歩幅も、少しだけ変わったけれど――

夕暮れの光の中、昔よく遊んだ公園の近くを並んで歩いていた。

彼に会えたことが嬉しくて、懐かしくて、でも、どこか切なかった。


本当は、あのときもうまく答えられなかった。

「ん?」と笑ってごまかして、「行くよ!」と改札を駆け抜けた。

心の奥にあった“好き”も、“迷い”も、全部、飲み込んで。


──今、私の隣に彼はいない。


私は医師になったけれど、本当にそれが望んだ道だったのか、まだわからない。


気がつけば、夢の中でだけ会える彼に、

私は手紙を書いていた。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


この物語は、

感情を置き去りにして走り続けてきた人へ、

過去に引っかかりながらも、前に進もうとする人へ。


「自分の気持ちなんて、あとまわしでいい」

そうやって頑張ってきた誰かの心に、

そっと寄り添う物語であったなら幸いです。


読み終えたあと、少しでも――

自分の声に耳をすませてみようかな。

そんな気持ちになってもらえたら、とても嬉しいです。


一言でも、あなたの感じたことを届けてもらえたら、とても励みになります。

感想はこちらから(匿名OK・ログイン不要):

▶︎ https://forms.gle/euQEjbpPFV1AFXRh7

※スマホではタップできない場合があります。コピーしてブラウザに貼ってくださいね。


Instagramでも創作や日々の想いを発信しています。

DMで感想を送ってくださるのも大歓迎です。

▶︎ https://www.instagram.com/aki_tsumugikawa


あなたの言葉が、次の物語を紡ぐ力になります。

これからもよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ