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最後の機動要塞

受け取った座標近くまで低空飛行で飛んでいくと、いきなり外部スピーカーらしき

ものから警告メッセージが飛んできた。

『それ以上接近すると撃墜する、速やかに引き返せ』


地上レーダーで確認すると、激しい戦闘があった事を示すクレーターや

瓦礫の後が半径500mに渡って広がっており、その外周に海兵隊が布陣し

警戒に当たっているのが分かった。


「ベガ、機動要塞同士をつなぐ特殊回線で呼びかけてみろ」

「了解」

『こちらは、アルタイル。 貴艦と同じ機動要塞だ。警戒を解き対話することを

望む。 応答せよ。』

3度呼びかけた後、ようやく応答があった。

『こちらポセイドンだ、対話に応えよう』

その言葉と同時に、美ら海水族館に接した水面に大型の潜水艦が浮上してきた。

「やっぱ、潜水艦だったかぁ さて、どんなアンドロイドが仕切っているのか」

そう俺が呟いていると船体の側面が開き中からスタイルの良い少年が現れた。

「ボクがこのポセイドンの管理コンピュータ『アクエリアス』だ。」

「おおぉぉ!ここに来て、初の男性型管理コンピュータだぁ!」

今まで出会った仲間と言えばシェパード以外は全部女性か女性型アンドロイド

だったから俺は、素直に感動してしまったのだった


「あちらの方は、何をニコニコされているのでしょうか?気持ち悪い・・」

「あ、ああ、気にしないであのおっちゃんのことは。それより私たちのやらなけれ

ばいけない事を話し合いましょう。あなたを攻撃してきたゼウスのことです。」

それから一日中、ベガとガオスそして俺と米軍のギャバン少尉を交えた話し合いが

続いた。

「と、言うわけで、今、世界中がゼウスに対抗できずにいるのは奴らが保管している

というウィルスのせいであると言うわけだ。 で、俺たちは、そのウィルスを無効化

することの出来る抗ウィルス薬の開発に成功した。後は敵の本拠地に侵入し、ウィルス

の在処を確認し、これを無効化する。後もしも可能ならば、ゼウスが信者をいかなる

方法で従順な奴隷にしているかその方法も探れればと思っているんだがな」


「しかし、某大国の領地は、かなりの広さだ、そのゼウスとか言う組織の本拠地など

どうやって探し当てようと言うんだ?」新参のアクエリアスが問いかけると


「それはわが米軍が担当しようじゃないか」と、ギャバン少尉が請け負う。

「我が軍の監視衛星とUAVの合成開口レーダーを駆使して領地をくまなくスキャン

してマップを作成するよ」


「ああ、そう言うことは米軍さんに任せるのが良いだろうな。で、どのくらいの

日数が必要かな?」

「そうですねぇ3日もあれば一応の情報はまとめられるかと思いますよ。」

「了解です。 では、その間にこちらは、整備と補給を行います。3日後にまた

作戦会議を開きましょう」


「それで、アクエリアス、機動要塞をメンテする工場みたい設備はあるかなぁ」

「ああ、水族館の裏手にそういった設備がありますよ」

「やったーそこ貸してくれるかなぁ、アルタイルのメンテしたいのよ」

「構いませんよ、案内しましょう」

「助かるわぁ」

「ベガ、船体のメンテと同時に、食料品や飲料水の補填も頼む。人間は無駄な

食料という物が必要なのでな」

「了解です。まあ、人間の糧食も結構美味しいですからねぇ。ここ沖縄の特産品

なども入手しておきますね」

「ああ、頼んだ。 で、お前達は適当に観光でもしてきて良いぞ。念のためセブンを

警護につけるから」

俺は振り向いて、一カ所に固まっている五木姉妹と翔子にそう声をかけた。

「え、良いの? やった~~~ で、おっちゃんは? 一緒に行かないの?」

「うんああ、俺は暑いのは苦手だからな米軍の調査状況を見学させてもらいながら

今後の作戦を考えているよ」

「ええええ~~ 一緒に行こうよぉ~~」

「翔子、あそこでイルカショーを見せてくれるそうだぞ、ソフトクリーム付きで」

「ええええぇぇぇぇ 菜穂ちゃん!行こう!行こう!」

「いってら~~~っと。 さて、このすきに少し休むとしよう。いよいよ敵の

本拠地に挑もうと言うんだから、英気を養わないとな。 あ・・・アーシャの様子も

見ておかないといけなかったな」


俺は、アルタイルをメンテをしているという工場に向かった。

「お~いベガ、どんな感じだ?」

「ああ、マスター、それがこの工場、設備は素晴らしいのですが・・・・」

「うん、何か問題でも?」

「うちのアルタイル、第1世代の機動要塞で、ここの工場は、第4世代用の工場

なんですよ。 ですからパーツの規格が合わない物ばかりでちょっと苦労して

いるところです。 武器弾薬類は規格物なので問題ありませんけど・・・」

「そうなんだ・・・出来る範囲でするしか無いだろうな」

「そうですね・・・で?何か?」

「ああ、アーシャの様子を見に来たんだ」

「アーシャなら、整備中は監禁しておくのもなんでしたのであちらに」

ベガが指さす方を見るとデッキチェアに足枷で固定され、テーブルに乗った

ふて腐れながらもトロピカルドリンクを飲んでいるアーシャの姿。ご丁寧に

ビーチパラソルまで用意されていた。


「どっからあんなもの調達してきたんだ?」

「工場の隅っこにあったので利用しました。食事もゴーヤチャンプルを与えて

おきましたよ。 不味そうに食べてましたけど」

「ゴーヤチャンプルか・・・あとでタコライスも食わせてやるか・・・まあ、

とにかく対応ありがとう、倉庫に入れたままだと虐待になったかもなんでな」

「いえいえ じゃあ、作業に戻りますね」

「ああ、頼んだ」


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