気を取り直して沖縄へ
「順調に飛行中。沖縄到着予定3時間25分後です」
ベガが報告してきた。
「了解した。 対空監視はパッシブで良いので常に監視してくれ。それじゃ、
リチャードに連絡してみるか」
俺は通信コンソールに着くとリチャードとの周波数に合わせ、呼び出しをかける
何度か呼びかけるとリチャードの声が聞こえた。
「おお、何やってんだ? 嘉手納基地からいつ到着するんだと聞かれてるんだぞ
」
「いやぁ、妨害工作にあってさ、一日遅れになってね、今、全速で向かってるところ
なんだ」
「そうだったのか。で、いつ頃到着できそうなんだ」
「あと3時間チョットで到着できる予定だ、先方にそう伝えてくれないか?」
「3時間チョットだな、了解した。嘉手納基地に連絡入れておくよ。」
「ああ、頼む。 無事に沖縄について、基地の人とコンタクト出来たらまた
連絡する」
「ああ、気を付けてな それじゃ」
俺はリチャードとの通信を終えるとベガの所へ行きアルタイルの飛行状況、
武器弾薬の残量などを確認してから、自室に戻り少し休むことにした。
少しウトウトしただけで目が覚める。 なんだかんだで緊張していたらしい。
俺は、操縦席に行くとベガに
「そろそろ九州を抜けるな。海上では極力低空で飛行しろ、無駄に敵のレーダー網に
引っかかるのは避けたいからな」
「了解。まもなく沖縄ですが、このまま嘉手納基地に?」
「ああ、こちらの到着時刻は概ね伝えてあるから、近くまで行けばなんらかの
合図なり、通信なりが入ると思うから、地上への観測と通信機に注意をはらってくれ」
「了解です。」
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「マスター、前方10時方向にレッドフレアです!」
「うん、あれが合図だな。 あそこに向かってくれ」
「了解!」
レッドフレアが上がった地点では、海兵隊らしき小隊が待っていた。
彼らの上を一度フライパスしてから、ゆっくりと、彼らの前に着陸した。
「嘉手納基地所属、第206部隊、隊長のギャバン少尉だ。がしかし・・・
リチャードに聞いてはいたが・・・派手で奇抜な形の機動兵器だな・・・」
「いやぁぁ乗ってる俺自身、小っ恥ずかしいんですけどね、ははは。あ、機動要塞
アルタイルの責任者、坂井弘幸です。よろしく、ギャバン少尉、今回は面倒な事を
お願いしてすみませんでした。」
「いやいや人類のためとあればなんでもするさ。しかし、機動兵器の見た目はとも
かく、乗組員は粒ぞろいの美人さんばかりで羨ましいかぎりだね」
「はぁ、まあ・・・それで早速ですが、この沖縄にあった機動要塞はどこに?」
「おお、そうですね。じゃあ、あちらの高機動車に分乗してください、案内しますよ。
まあ、ちょっと面倒な事になってるんですがね」
「え?それはいったい?」
「リチャードに沖縄の水族館のどこかに日本政府が建造した機動要塞が隠されている
と聞いて、探した訳なんだが、何しろ沖縄には水族館が無数にあってね、その全てを
探し回るのは不可能だったので、とりあえず大きく有名どころを調べることにしたんだ
。で、国営の海洋博公園にある沖縄美ら海水族館に行った時に・・・ゼウスの襲撃に
遭遇した。」
「そこが本命だったんですね?」
「ええ、機動要塞を奪うか破壊するために来たのだと思いますがうちのシールズと
交戦状態になり、撃退には成功したのですが、その際に自分が攻撃されたと認識した
のか、機動要塞が自動起動し、防衛体制に入ってしまいましてね。いくらこちらが
味方だと言っても聞く耳を持たず、今は、にらみ合いの状態なんですよ」
「ああ、エマージェンシーモードになってe-OSが起動したんですね。前にもあり
ましたわ・・・・それなら、我々はアルタイルで向かいます。座標を教えてください。
その方が、早めに警戒を解けると思いますので」
「ああ、そう言うことなら、座標を送ります。 我々は、地上から向かいますので
向こうで合流させてもらいましょう。」
「はい、それでお願いします。 ベガ、座標データを受け取ったらすぐ、発進だ」
「了解」




