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いざ沖縄へ

「さて、出発しよう。 航路はここから、淡路島に向かい、瀬戸内海をまっすぐ西へ

向かい、九州に上陸してから南に向かって鹿児島を通過し、沖縄へ向かうか、和歌山を

抜けて太平洋へ出たら、西に向かって沖縄へ直行するかどうする?」


「飛行ユニットは完全じゃないから、太平洋の上を長時間って言うのはちょっと怖い

かなぁ 瀬戸内海なら小島があるし、本州や四国にすぐ避難できるから、瀬戸内海を

行きましょう。」


「なるほど、海に沈むのはゴメンだな 分かった瀬戸内海を進もう」

「オッケー じゃあ、ナビコンに航路を入力するね」

「任せた。 俺は万が一、大きく揺れても荷崩れしないように倉庫の中の物を固定

しておくよ」

「ああ、そうだね、よろしく~」


そんな俺たちの様子を機器ラックの影から覗うアーシャ。その手には細かくちぎった

ポテトチップスの袋があった。


「それじゃあ、発進するよぉ みんなシートベルト着用ね。 あ、アーシャさんも

ちゃんとシートに座ってベルトしてね」

「うん・・・」


アルタイルは思っていたよりもスムースに離陸し、西へと飛行を開始する。


「この分ならすんなり沖縄にたどり着けそうだね」

「そうね、後は自動操縦に任せてみんな少し各自の部屋で休んだら?」

「そうだね、ちょっとバタバタして疲れたしね。そうしよう」

各々がシートベルトを外し、伸びをしながら個室に下がっていく。

俺も、炭酸水のボトルを冷蔵庫から1本出すと自室に引き上げベッドに

横になる。なんだかんだ疲れていたのかすぐに眠りに落ちてしまった。


どのくらい寝ていたのだろうか、艦内の警報ベルにたたき起こされるように

ベッドから飛び起き、コントロールルームに駆けつける。


「どうした? 何があった?」

俺が慌てた声でどう叫ぶと、ベガが、落ち着いた声で警報を止めながら

「緊急事態と言うほどのことでも無いんだけど、システムが誤作動したのか

ナビゲーションがおかしくなったらしくて、沖縄に向かってないって分かったの」

「なんでまた?」

「今、原因を調べてるんだけど、とにかくいったん着陸して詳しく調べるわ」

「そうか、で、今、どの辺にいるんだ?」

「少なくとも瀬戸内海では無いわね。 多分、あれ、日本海よ」

「うん?」

俺は観測窓から外を眺める。 黒々とした海が広がり、手元の方には、海岸線が見えて

いる。

「確かに・・こりゃ日本海だな。地形レーダーの表示を見せてくれ」

「正面モニターに出すね」

俺は正面の大型モニターに映し出された地形図を見て、記憶の中の日本地図と照合する

「ここは確か・・・城崎だな・・・・温泉があった土地だ」

「温泉? なにそれ?」

「この時代では、温泉を知らないのか? 広いお風呂のような物で身体に良い成分を

含んでいたりもするんだけどな、美容とか健康とかね」

「「「美容に良いお風呂!? 入ってみたいわぁ」」」


ベガと現在地と温泉の話をしていると、途中から聞いていた五木姉妹と祥子が同時に

叫んだ。 やれやれだ。

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