ガイア突撃
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「うぉ! なんだ! 下からか!」
敵機動要塞の中にいたゼウス隊員がコンソールにしがみつく
「敵のもう一機の機動要塞です、地中走行出来る奴!」
コントロールルームにガイアの衝角が外壁を突き破って飛び出してきたのを見て
「くそぉ、こうなれば、こいつだけでも屠るぞ! 自爆シーケンスだ!」
「りょ、了解しました!自爆シーケンス作動! 30秒後に自爆します!」
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『敵機動要塞アトラスに突入成功!これより催眠ガスを散布し、無力化を図ります!』
「いや、もう良い、アトラスは、機能停止したようだ、すぐに待避しろ!」
俺がそう叫んだと同時に、アトラスは、激しい爆発音とともに自爆した。
アトラスが陣取っていたと思われる大阪城公園一帯が土煙に包まれ、それが晴れた時に
は、クレーターのような大きな窪地が出来上がり、その中に、アトラスとガイアの構造
物と思われる部品が四散していた。
「おい・・・冗談だろ・・・ベガ、ガイアの反応は?カオスからの応答は?」
『ガイア及びアトラスの反応完全消滅。カオス、呼びかけに応答有りません』
「まじ・・・か・・・・」
「ベガ、あのクレータになった地形の中央になんとか着陸してくれ、カオスを探す!それから
アルタイルの修理だ」
『了解しました。しかし飛行ユニットの2つが損傷を受けているため、軟着陸に近い着陸になりそうです。衝撃に備え、シートベルト着用願います』
「分かった、みんなベルトを締めろ!」
その数分後、クレーターに着陸した俺たちは、アルタイルから降り、改めて飛散した
2台の機動要塞の残骸を見て暗澹たる気持ちにされた。
「ねぇ、おっちゃん・・カオスちゃんが・・・」
翔子が涙目でしがみついてくる。俺はその小さく震える身体を抱きしめながら
「あぁ・・」それしか言葉が出てこない・・
しかし・・・機動要塞の2台が破壊されてしまった・・残るは、アルタイルだけ、戦力的に
かなりまずい事態になったな、せめてもう一機いてくれれば・・・ガイア・・・・
俺が悲壮感に打ちのめされているその時。
「おーーーい、おーーーーーーい」
散らばった残骸と、煙でよく見えな中から声が聞こえた、まさか・・俺は声のした方へ
駆けだしていた。
煙の中から戦闘スーツをボロボロにさせたカオスがヨロヨロと這い出てくるところだった。
「カオスっ!!!!無事だったのかっ!!」俺は、煙から這い出るようにして出てきた
カオスに駆け寄り、抱き上げた。
「へへへ、やられちゃいましたよ・・まさか、あいつらが自爆するなんて思いませんでした。」
そう言うと、カオスはガクッと頭を垂れて気を失ってしまった。
「ベガ! ベガ! カオスが生きてた! すぐに治療を!!」
「カオスちゃーーん!」翔子が、ベガが、駆け寄ってくる。
ベガは、カオスを一目見ると、すぐにアンドロイド用の治療ベッドへと運んでいく。
「どんな具合だ、ベガ。」
「うーん、あれだけの爆発の中でこの程度の損傷で済んだのは奇跡的だと思うよ」
「で、修復出来るのか?」
「重大な損傷は無さそうなので、後は、この自動修復ベッドで数時間寝かせておけば
回復すると思うよ。じゃあ、あたしは、アルタイルの修理の方に行くので、様子見ておいて」
「ああ」
「あたしがずっと、側についてるよ、おっちゃんは、修理の方、手伝って上げて」
「そうか・・わ、分かった。何かあったらすぐに呼べよ」
俺は、翔子の頭を一撫でして、ベガの後を追った。
船体の外壁に取り付けられている飛行ユニットの前でベガは沈痛の表情で佇んでいた。
俺はその横に立って同じように損傷した飛行ユニットを見ながら「直りそうか?」と
聞いてみる。
「補修パーツと交換ユニットは、あるんだけど、こりゃ、時間かかりそうだよ」
「その間、ここからは動けないって訳だな?」
「そう言うこと。少なくとも2日はかかるよ、これは」
「2日もか・・・その間に敵が攻めてきたらどうする?」
「対空レーザーは、動くから空からの攻撃は防げると思うけど、地上戦力が投入されたら、
手持ちの武器で戦うしか無いねぇ」
「分かった。それは俺と、TYPE7でなんとか頑張るから、お前は修理を頼む」
「了解。 後は、カオスが目を覚ましたら、何か情報を持ってないか確認しておいて」
「分かった」
俺はTYPE7を呼ぶとアルタイルの周りに対人レーダーを設置させ、全周警戒を命令して
からカオスの様子を見に行った。




