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家族サービス・・なのかな

「なんか家族でドライブって感じ 良いね!パ・・おじさん」翔子がご機嫌な声で

そう言うと

「ドライブしてショッピングセンターで買い物なんて小っちゃい頃にしたきりよ」

「ええ、あたし記憶無いよお姉ちゃん」

五木姉妹もなんだか楽しそうだ。


「よーし、着いた! ここに来てみたかったんだよイ○ンモール! 食料品から

雑貨、ファッションまで全部揃ってるショッピングモールだ」

俺は、モールの駐車場に車を止めると、みんなを誘ってゾロゾロとモール内に

入っていく。

「ねぇねぇお洋服から見ようよ」「おじさんの服も見てあげる」

「うんうん! パ・・おじさんもお洒落しないとね」

みんな大はしゃぎだ 連れてきて良かったと思う。

俺は3人に連れられるようにしてファッションフロアを巡り歩く。

しかし・・忘れていた。女子の買い物は時間がかかるということを・・

ま、今日はしゃーないか。

3人は次々と店に入り、気に入った服をポイポイっとカートに入れて行く。

翔子が俺の所に来ると手を取って「おじさんこっちこっち」とメンズの

店に引っぱっていく。

「ほら、こういうの、おじさんに似合うよ」

「ええ、俺は良いよぉ」

「ダメよ! あたし達と一緒にいることも多いんだし、ちゃんとした格好を

してほしいわ」早苗までそんなことを言う。

「まあ、あたしはどっちでもいいんだけど、綺麗な格好の方が良いかなぁ」

菜穂の言葉に翔子が意気込んで

「だよね! ほらみんなもそう思ってるんだから何着か持って行きなよ」

「分かったよぉ 俺はセンスないからさ、翔子、選んでくれよ」

俺がそう言うと「任せといてよ!」と、嬉しそうに何着も選んでカートに

放り込んでいく。

「おいっ! 多すぎだろそれ」「気にしない気にしない。 ま、こんなもの

かなぁ 任務完了 うふふ」

「ああ、ありがとな」


「次はどうする?雑貨?食料?」「食料は最後にしようや。お前達に必要な

日用品とか化粧品とか漁って来いよ。そういうのは俺はてんで分からないし、

それにそう、下着なんか俺がいたら恥ずかしいだろ? 俺は俺で自分の

下着探してくるし」

「なんか言い方がイヤラシいのよね あたしたちの下着見たいんじゃないの?

本当は。いやだ、冗談よ、じゃあちょっとそういう店回ってくるわ。みんな

行きましょう」

「誰がお前達娘みたいな奴らのパンツなんか見たいもんか! さっさと行ってこい!」

まったく、早苗の奴、一言多いんだよなあいつ


さて、トランクスとランニングシャツでも揃えておくか。俺はメンズショップの

下着コーナーで何着か下着を手に入れた。

さて、あいつらまた時間がかかるだろうし、ちょっとブラブラするか・・・おっ

これは・・・


「おまたせ~ 必要なもの手に入れてきたわ」

「おう、お帰り~。昼飯食べる前にちょっと面白い所に案内するよ」

「ええどこ?」

「こっちだよこっち」

「何ここ? ゲームセンター? って、何?」

「そっか、君たちは知らないのか。遊ぶところだよ。俺の時代だとこの施設には

あるはずない店なんだけど、まあ、過去の施設を色々用意したんだろうな。幸い電気が

来てるから使えると思うんだ」

「ぼくたち何をどうすれば良いのかわかんないよ?」


「まあまあ心配するなって、みんな簡単なものだからさ そうだなぁ

あ、これなら単純で面白いぞ。モグラ叩きゲームだ」

「モグラ叩きゲーム? モグラって?」

「そこからかよ。モグラっていうのはな、土の中を掘って進む動物なんだ。」

「ガイアみたいな奴?」

「あいつも地中をもぐるけど、あんな形じゃ無いよ。まあ、百聞は一見にしかず

だな。見てな って、あ、コインが要るのか ちょっと待ってろ」


俺はコイン販売機の前まで行って裏の取り出し口に付いている南京錠に針金を

入れて少し弄くるとキンという音とともに鍵が外れた。

よしよし、ダイヤル錠も南京錠もちょろいもんだ。

俺は、取り出し口から硬貨を取り出すと、投入口に入れ、コインを手に入れる。

これを繰り返してかなりのコインを手に入れ、俺はみんなの元へ戻ったのだった。


「待たせたね。じゃあ、手本を見せるぞ」

俺は、機械の横に添えられているピコピコハンマーを手に持つとコインを投入する。

明るい音楽が流れ始めランプが派手に点滅を始めると複数の穴からランダムに

モグラの頭が飛び出てくる。 それをハンマーで叩くと目の前の数字がカウント

アップしていく。必死に叩いていると唐突に音楽が止んでランプが消えた。

得点26点か、いかん、熱くなっちまったぜ・・・

「ま、こんな感じで、出てくる頭を叩けば良いんだ。誰かやってみな」


「じゃ、あたしがやる!」やっぱり翔子が一番に手を上げた。

「ようし、このハンマーを持って。 良いか? コイン入れるぞ」

「おじさんより良い得点出すわよぉ えいっ! えいっ! あれ?

えいっ! ああぁ えいっ!・・・・ふう、終わった・・点数は・・

11点、ガーン」

「次、あたしあたし」菜穂がわくわく声で翔子からハンマーを受け取る。

「じゃあ良いか? コイン入れるぞ、よし、ガンバレ」


・・結果、12点


「よし、お姉ちゃんが、かたき取ってあげるわ!」


・・結果、8点


「僕もう一回やる!」


・・結果25点


「う~~もう少しでおじさん抜かせたのに~~~」


と、異様な盛り上がりを見せ、1時間ほど白熱したバトルが繰り広げられた。

最終的には、翔子が32点をたたき出し俺を抜いてご満悦だった。


「よし、じゃあ、ランチにしようか」

「あ~面白かった!汗かいちゃったよ」

「翔子、最後のバトルは鬼気迫るモノがあったな 凄かったぜ」

「へへへ」

「単純だから燃えちゃうのかもね 楽しかったわ」

「ほんと、久しぶりに大笑いした気がする。ありがとう、おじさん」

「いや、みんなが楽しめて良かったよ。 あ、あそこのフードコートで

何か食べられないか調べてみる。ちょっと待ってろ」


フードコートの食べ物って基本、工場から来たパックの食材を温め直す

ものが多いはずだから、何かあるだろう。

俺は何店舗かの店の厨房に入って冷凍庫(冷蔵庫のものは賞味期限が

切れてる可能性大だからな)を調べていく。

あ~こりゃあかんなぁ ほとんど冷蔵パックの物を店で加工調理するタイプの

店ばっかだなぁ・・・

お、真空パックのうどんがある。こいつを茹でて・・・いや・・汁が無いぞ・・

困ったな・・・

おおっ! 真空パックの米だ!米がある。 冷凍のハンバーグとブロッコリー

でハンバーグプレートが出来るな。

米を炊くのだ。業務用だから40分くらいか・・・よし。


「みんな、食事の支度に1時間くらいかかっちゃうんだ」

「ええぇぇぇぇぇ お腹すいた~」

「うん、悪い。だからさ、これ、この余ったコイン全部預けるから、さっきの

ゲームセンターで遊んでこい。 さっきのモグラ叩き以外にも面白いゲームが

あるからさ。やったことなくても見よう見まねで遊べると思うからさ」


「おじさんがいないと楽しくないよぉ」

「まあ、良いわ ただ出来るの待ってるのもなんだしね」

「分かったわよ じゃあ、遊んでくるね」

「おう、楽しんでこい」


3人を見送って俺は、米を研いで炊飯器にかけると冷凍ハンバーグを湯煎で解凍調理。

ブロッコリーはそのまんまお湯で茹でる。

どのみち、冷凍ハンバーグって湯煎で30分くらいかけないと中まで温まらないん

だよね。

そんなこんなで、お洒落なハンバーグプレートが完成した。

「ふう、出来たぞ。って、あいつら、遊びに夢中か? まあ、良いけどさ」


フードコートのテーブルにハンバーグプレートを並べていると、楽しそうな

話し声が近づいて来る。

「あ、おじさ~ん、戻ったよ。ご飯出来てる?」

「すっごく面白かった~~」

「おう、出来てるぞ、そっか、面白かったか、それは良かった」

「ダンスダンスレボリューションってゲームやって、お姉ちゃんの運動音痴が

分かっちゃったし」

「なによぉ菜穂だって、音楽に動きが合ってなかったじゃ無い」

「そんなことありませ~ん」

「翔子はどうだったんだ?」

「ふふふ これっ!」

「ん? ぬいぐるみ? ああ、UFOキャッチャーやってたのか」

「12回やってゲットした!」

「それはなかなか凄いぞ。おじさんなんか、50回以上やっても一個も

とれんw」

「へへへ、褒めて褒めて」嬉しそうな翔子の頭を撫でてやる。

「さ、お待たせしたな。食ってくれ。ハンバーグプレートだ」

「「「いっただきま~~す」」」


「うん、美味しい!」「お腹ペコペコだったから余計に美味しい!」


「食べ終わったら、食料品を少し手に入れて帰ろう」

「わかったわ」


それから俺たちは、さっき俺が見つけた、真空パックの米はもちろん、

食料品売り場である程度保存のきくパスタや、レトルトパック、缶詰などを

大量に手に入れると、服や靴、日用雑貨と一緒にワゴン車に積み込んでアルタイル

へと帰還した。

3人は終始笑顔で満足出来たようなのでなによりだ。

帰還した俺を保守点検の終わったベガやカオスが出迎え、自分たちは何時つれて行って

くれるの!と、迫られた。

コンピュータのリンクは完了したとのことだったので、結局、俺はアンドロイド

軍団(4名だが)を引き連れて、連日のモール探索と相成った・・・

ベガが俺に隠れて他の3名にエロい下着や服を調達していたことやセブンが

モグラ叩きゲームの筐体をぶっ壊したこと。と言うのはどうでも良い話だな。

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