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平和な世界にしなくちゃな

麺が茹で上がる頃に3人が丸テーブルに集まった。

俺は、熱々のスープにたっぷり野菜の入ったちゃんぽん麺の丼をみんなの前に置く。

「今日のも美味しそうだねぇ」

「なんか、おじさんに餌付けされてる感じだけど、気にしたら負けよね」

早苗が俺と同じようなことを言っている。

「この箸って言うの、おじさんを手伝って私が準備したんだよ、丼って言う器も!」

菜穂が楽しそうにそう言って俺に微笑みかける。

「そうなんだ・・・」

翔子はちょっと寂しそうな顔で菜穂に微笑んでいた。


「さ、今日はもう作業終了で休むとしよう。解散! 明日は7時にここに集合、

朝飯食ったらまた作業だ。」

「はーい」


みんな食べ終わって満足そうな顔のまま各自の部屋に引き上げていった。

俺は食べ終わった食器を厨房に運ぶと使った鍋とかと一緒に洗い終えると

「俺も休もうかな」と、言いながら自室に入った。こっちに来てから短期間に

色々ありすぎて心身ともに疲れ切ってるせいかベッドに横になった途端、睡魔が

襲ってきた・・まあ、パジャマとか無いしな、このままでも・・・良いか・・


ベッドの中がモゾモゾする気配に目が覚めると翔子がパジャマ姿で俺の背中に

ひっついていた。


「なっなんだ?! どうした?翔子」

「お願い! 今夜は一緒に寝かせて! お願い!」

震える声でそう訴えかける翔子に俺は身体を少しズラして

「ほら、そんな体勢じゃベッドから落ちちゃうから、こっちへ来いよ」

翔子の頭を撫でながら腕枕をしてやると、翔子は安心したようにすぐに

眠りに落ちた。「パパ パパ」と寝言を言う翔子を眺めながら俺は、自分がこの

世界に来たもう一つの使命が分かった気がした。


翌朝6時半に起きるともう、翔子の姿はベッドに無かった。

俺は、腕枕で少し痺れの残る腕を振り回しながら、厨房へ向かう。

今朝はパンケーキだ。

とはいえ、パンケーキミックスはあるんだが牛乳が無いからな

コクの無いパンケーキになっちゃうだろうが仕方あるまい。

俺はパンケーキミックスを水でこね回し、フライパンで次々に焼いていく。

調子に乗って焼きすぎたかな、まあ良いや、食べ盛りばっかだしな。

丸テーブルに大皿に大盛りにのせたパンケーキとバター、ジャム、はちみつ

等を用意して、とりわけ皿とフォークを揃えていると3人が集まってきた。

「良い匂いがするねぇ」

「今朝は何を食べさせてくれるのかしら?」

「ほら座った座った。今朝はパンケーキという食べ物だ。その丸い奴を

取り分けて、このビンの中身をかけて食ってみろ」

「へぇぇぇ 面白そう」

「うん、甘くて美味しい!」

「朝食に良い感じね」


「マスター量子コンピュータとアルタイルのメインコンピュータ同期できました。

ガイアとも同期可能と思います。」

「そうか、ありがとう。疲れただろう、コントロールルームにいるナインとともに

少し休め」

「ありがとうございます」


「さて、食べ終わったら、今日も三々五々に別れて作業と言いたいところだが」

そこまで言ったときに、地面が大きく揺れて天井スピーカーから

『ガイア、帰還しました』と声が聞こえた。


「わぁぁ 戻ってきたぁぁぁ」

「セブンさん怪我してないかしら」

「とにかく、みんなで迎えに行くぞ」


五木姉妹、翔子、そして保守点検に入ろうとしていたベガとナインも一緒に

アルタイルの外に出てガイアを迎えた。

ガイアの船体はどこにも傷は無さそうで一安心する。

ハッチから、セブンとカオスが出てきた。

2人とも見た感じでは問題無さそうだ。


「マスター任務完了し、帰還しました」

「お疲れセブン、どこも怪我していないか?」

「お気遣いありがとうございます。問題ありません」


「地図に示されていた赤丸はやっぱりゼウスの拠点と飛行場でした。

セブンさんのおかげで全てを破壊できましたわ」カオスが悔しそうな顔で

そう言うので

「セブンが全部やっちゃったのか? ガイア抜きで?」

「そう、戦うメイドさんで」

「その格好で戦ってきたのか!セブン おいおい・・・」

「戦闘に向かないと思ったのですが、思いのほか戦いやすかったので」


「まあ、何はともあれ、2人とも無事で良かったよ」

「カオス、量子コンピュータとアルタイルのメインコンピュータの同期が出来ました。

ガイアのメインコンピュータも同期可能と思われますので一緒に調整を」

「あ、そうなんですね 分かりましたベガ」


「今さっき、ベガとナインには保守点検をと言ったんだが、それなら同期設定が

終わってから、ベガ、カオス、セブン、ナインは保守点検を行ってくれ。関東地域の

ゼウスの拠点が消滅したなら少しの間、攻撃は無いだろうしな」


「私たちは昨日の続きで良いの?」


「それなんだが、今日は、息抜きしよう」

「え?」

「はぁ?」

「息抜きですか?」

「うん、4人でノスタルジックスペースに買い物だ。 食料品や衣類も追加して

おこうと思ってな。買い物して食事して色々見て回ろう」


「なんか楽しそう!」「買い物って言ってもタダだしね」「それは言っちゃダメよ」


「え~自分たちだけずるいですよぉ 私も行きたいなぁ」ベガがすねた声を出す。

「お前達はまた今度な。土産いっぱい持って帰ってくるからさ。我慢してくれ」

「絶対、つれて行ってくださいよぉ カオスもセブンもナインもね」

「分かってるって、じゃあ、みんなこっちだ、あのワゴン車で出かけるぞ」


俺は塗装もはげてところどころサビが浮いているワゴン車を指さした。


「ええぇ動くのあれ」

「座席に座ったら、服にシミがつきませんかぁ」

「つべこべ言わずに乗れ!」

「あたし、助手席~」翔子がウキウキした顔で助手席に乗り込んだ。

「やれやれ・・・」スライドドアを開けて五木姉妹が乗り込む

「あら、以外に綺麗じゃ無い」

「当たり前だ! ちゃんと掃除して整備したんだから。じゃあ、しゅっぱーつ」

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