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筑波学園都市

「なんだかんだで着いたな、つくば市に。」おでこに出来た痣をさすりながら俺は

ホッと溜息をつく。

いやあぁ 筑波に着くまでの間、敵の襲来がある可能性を考えて受信だけの状態で

対空監視を行っていたらゼウスの戦闘機に2回ほど攻撃を受けて回避行動を取りながら

迎撃したんだけど、激しい動きに俺のシートベルトが外れて壁にしたたか顔面を

打ち付けたという話はさておいて、つくば市だ。

「ここのどこに機動要塞と修理工場があるんだベガ?」

「焦らないの。今、探索中なんだから」

「またいつ敵が来るかもしれないんだ、急いでくれよ」

「せっかちな男はモテませんよ」

「そういう問題じゃないだろうが!」

「ここから東の方角に自衛隊の駐屯地を確認! そこに整備基地があります!」

「よーーし、そこに向かうぞ。位置をマップに表示しろ! 翔子! そこに急げ!」

「わかったわ!」

地上走行を10分ほど。アルタイルは自衛隊基地内に侵入。敷地内に大きな倉庫

らしきものを確認した。俺は、アルタイルから降りて、倉庫の周りを調べる。

「ここらしいな。どこかにシャッターの開閉装置があると思うんだけどなぁ」

倉庫を1周してもどこにもそれっぽいものが見当たらない。ここまで来たって

のに参ったぜ。」


「お~い、おっちゃ~ん。聞こえてる~~?」

おっと、いつの間にか昼になってたのか

「ほいほ~い、聞こえてるぞぉ 感度良好~」

「毎正午の連絡が無いからこっちから連絡してみたんだけど、どうなってるの?」

「すまんすまん、つくば市には着いて、修理できそうな倉庫を見つけたんだけど

入り口が開かなくてさぁ 今、色々模索中なんだよ」

「そっか、とりあえず目的地には到着したんだね? こっちは、お姉ちゃんが

研究を始められる環境が一応、整ったからお昼休憩にしようって言うから、学食に

行ってくるね んじゃあ、頑張って~」

「あいよ 食べ過ぎないようにな じゃあまた」


こっちも昼飯にするか。

俺は、とりあえず、アルタイルに戻ることにした。

「おーい、翔子、飯にしよっか」

「それより整備工場はどうなったの? 入り口分かったの?」

「入り口らしいシャッターはあるんだが、開閉装置がないんだよ」

「リモコンとか何か光線当てるとかギミックがあるんじゃ無いの?」

「ベガ、どうなんだ? そういうのありそうか?」

「ありますよ?」

「へっ? じゃあ言えよ!」

「聞かれませんでしたし、マスターなら知ってるかなと」

「お前なぁ・・いつか分解してやるからな・・」

「おおぉ怖い怖い」

「とにかく、そういうギミックがあるなら、シャッター開けてくれないか?」

「はいはい。識別コード送信します」

ギュイーンという音とともにシャッターが開き始める。

「はぁ・・翔子、中に入れてくれ」

「はぁ~い、ああ、あのフレームの上に乗せるようにすれば良いんだろうな多分」

倉庫の中央にアルタイルが丁度収まるように丸い窪みのあるフレームが組まれて

いた。 翔子は上手にその窪みにアルタイルを設置し、推進装置をOFFにする。

同時にフレームの周りに備えられていた装置が起動し、いくつものアームが

アルタイルに伸びてきて、ジョイントされ始める。

「オートメーションかよ」

「ちょっとどんな風にメンテするのか見てくるね お昼ご飯はその後でいいや」

メカが好きな翔子は、目をキラキラさせて整備が開始された様子を見に出て行った。

『燃料モジュール交換開始、「オロチ」銃身交換、対空ミサイル充填、CIWS弾丸補充、

外壁パネル損傷箇所交換開始、』

『飛行用ブースターモジュール損傷大 エンジニアと要相談』

「ねぇねぇ 空飛ぶ装置は交換が必要らしいよ、で、それには3日かかるって

どうするおじさん?」

「うーん、あと30分もしたら大学チームと連絡取るからその後で決めてもいいか?」

「分かった、じゃあ、今のうちにお昼食べちゃおうよ」

「そうだな、簡単に冷食のパスタで良いか?」

「うん、あれ美味しかったからオッケー」

俺たちは30分の時間を利用し、冷凍パスタで簡単な昼を終えると、俺は無線機を

持って、倉庫の外に出る。


「こちらアルタイル、大学チームどうぞ」

「はーい、大学チーム菜穂ですよぉ」

「その口調だと問題無さそうだな」

「そうね、学食も喫茶サロンもあったし一応ね。お姉ちゃんの方はなんか難しい顔して

色々やってるけどね」

「そうか、こっちは完全修理に3日かかりそうなんだが、それでも構わないか?」

「大丈夫だよ、3日くらいなら」

「なら助かる。敵の気配は?」

「なーんにも。平和なもんよ。セブンが暇そうにしてるわ。」

「分かった。修理が終われば、空を飛べるみたいだから、すぐにそっちに行けると

思う。 また連絡する。」

「あ、ちょっと待って。お姉ちゃんが話したいって」

「なんだ、早苗」

「ちょっと聞きたいんだけど、「ドクターペッパー」っていう薬剤知ってる?

香辛料でもそんな名前の物、聞いたこと無いのよねぇ」

「ドクターペッパーだと? それがどうしたんだ?」

「草場さんが書いた論文の中に出てくるのよ。これを使うことで製造過程が飛躍的に

向上するって。抗ウィルス薬の分子配列に必要らしいのだけど、おじさん知ってる?」

草場君・・・自分の愛飲していた飲み物を研究に使ったのか・・発想がぶっ飛んでるな

、あいつは・・・

「そ、そうか。多分、手に入ると思う。そっちに戻ったら渡せると思うぞ」

「ほんとに! さすが過去のおじさんね、待ってるわ。じゃあまたね」

慌ただしく通信が切れた。


「さて、そう言うことなので、翔子、ブースターモジュールとやらの交換修理を

やってくれ」

「オッケー指示出しておくね ところでドクターペッパーってどんな香辛料なの?」

「その説明はまた今度な。さて俺たちはその3日の間にこのつくば市にあるという

機動要塞を探してみるか。それとせっかく自衛隊の基地なんだ、武器も探してみよう」

「では、私は、機動要塞を探してみます。特殊な信号を出しているはずなので

見つかると思います」ベガがそう言うので任せることにして、俺と、翔子は、台車を

押しながら、基地内を探索することにした。


「広いねぇ どこ探すの?」

「そうだなぁ・・・建物の配置図とか案内図とかまず見つけるとしようか」

基地の正門近くにそれらしい立て看板があったので調べてみる。

「航空自衛隊の方は飛行機に搭載する武器の類いだろうから、陸上自衛隊かな。

えっと・・・あった、武器弾薬庫。あそこの建物みたいだな。ああ、でも施錠

されてるだろうから、まずは本部棟に行って鍵を探してみるか」

「本部棟は、あそこの建物ね。行ってみましょ」


本部棟に入ると制服姿のまま白骨化した遺体がそこら中に横たわっていた。思わず

手を合わせ、冥福を祈る。

「このキーロッカーだな。ここの鍵はダイヤル式かよセキュリティ甘いな・・・」

「甘いって4桁の数字の組み合わせだよ」

「まあ見てろって、こうやってこうして・・」

俺は1分かからずにダイヤル錠を外して見せた。

「すごーい、どうやったの?」

「企業秘密だ。 この手の鍵は結構弱いんだよ。南京錠もそうだけどな。

よし、武器庫の鍵ゲット!」

「ねぇねぇ、この地図見て」

翔子は大きな作戦テーブルの上に広げられている地図を見ながら俺に声をかけた。

「なんだ?」

「こことここに赤丸が書いてあるでしょう?その下にゼウスって書いてあるのよ」

「これは・・ゼウスの基地があるって事を示してるのかな?」

「基地じゃないにしても何かあるんじゃ無いかなぁ」

「そうだな、調べる価値はありそうだ。」

「それとここ。」

「ん?最重要警備対象? もしかして、ここに機動要塞が?」

「かもよ?」

「よし、この地図も持っていこう。じゃあ、武器倉庫に行くぞ」

「オッケー」

武器庫には、そんなに武器は残っていなかったが、それでも89式小銃、

MINIMIマシンガン、M2重機関銃、軽対戦車誘導弾、携帯地対空誘導弾、

手榴弾などがあったので、弾丸と砲弾と一緒に台車に積み上げた。

セントリーガンもあったのだけど、システム一式だとかなりの大きさと

重量になるので諦めた。もっと未来的な武器は無いのかよという不満はこの際

おいといて、ヨロヨロとした足取りで整備倉庫に戻るとベガが難しい顔をして

探知機の様な装置を睨んでいた。

「どうしたんだベガ?」

「それらしい信号をキャッチできるんだけど不鮮明なのよ」

「もしかして、要塞形態に移行してないからじゃないのか?」

「なるほど!」

「こんな地図を入手したんだが、この印と、不鮮明な信号の方向一致しないか?」

「どれどれ、うん、だいたいあってる気がする。じゃあ、ここにあるのかしらね」

「高エネルギー加速器研究機構って書いてあるな。当たりかも。行ってみるか」

「でもなにげに遠いわね」

「どっかに動く車があるかもしれない。探してみよう。翔子は、ナインとここで

修理状況を見ていてくれ。俺とベガで行ってくる。」


そうだ丁度時間だし、行く前に大学チームに連絡を入れておこう。

「こちら機動要塞チーム、大学チームどうぞ」

「はい、大学チーム、菜穂よ」

「菜穂、そっちは異常ないか?」

「そうねぇ お姉ちゃんがウンウンうなってる以外は異常なしね」

「そっかw こっちは新しい機動要塞がある場所の目星が付いたので探しに

行ってくるわ」

「えっ、新しい機動要塞が見つかりそうなの?」

「ああ、上手く見つかれば戦力が倍になるからな期待しててくれ」

「そっか、期待して待ってるわ」

「ああ、また連絡する」

俺は通信を終えると、持ってきた武器の中から自動小銃と弾倉4個を持ち、

「ナイン、残りの武器をアルタイルの倉庫にしまっておいてくれ。じゃあ、行くぞ」

俺とベガは倉庫から出るとまずは、基地内の車両をチェックして回った。

結果、重機関銃を備え付けられているジープが動くことが分かり、それに搭乗して

加速器研究機構へ向かう。

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