ノスタルジックスペース3
「ん?なんだぁ 爆発音?」俺は大量の花火を台車に積み終えると空を見上げた。
細い煙を吐きながら何か飛んでくる、その数4。 それらは、すぐそばの建物に
突っ込み大爆発を起こす。
「うわぁぁぁ 敵襲か? やばいやばいやばい」俺は、爆破された建物の隣の
建物に飛び込んだ。もちろんしっかり台車を押して。
「誰にも言わないで来ちまったから、あいつら、俺がここにいるなんて思わない
だろうし、ここは自分でなんとかしないとな」
頭上を4機、敵の戦闘機らしきものが横切った。
俺のことはどうやって見つけた? 熱源センサーとかか? とりあえずこの庇の
下を通りながら少しでもアルタイルに近づこう。
再び近くを敵機が通過する。
「まずいな・・・すぐに見つかりそうだ・・そうだ、この花火。こいつで攪乱出来る
かもしれないぞ」
俺は庇の下から空へ向かうようロケット花火を何本も地面に突き刺していく、そして
ライターで火を点けると反対方向へと急いだ。
やがて、次々と空へとロケット花火が打ち上がり、パンパンパンと破裂し煙が空に
広がっていく。そこへ敵の戦闘機が向かってくる。
俺は10連発の打ち上げ花火を地面にセットし、煙が充満している空に狙いを定める。
そして
ロケット花火を発射したあたりに向かってミサイルを発射するのを確認するとすぐに
打ち上げ花火に点火した。
10連発の花火が次々と打ち上がり、敵戦闘機に向かって行く。花火の高度はそんなに
高くないが、ミサイルの赤外線シーカーを騙すには十分だったようだ。
8発のミサイルの内4発が軌道を外れその内2発が戦闘機に当たり大爆発を起こす。
しかし残り4発が地面に着弾。爆風が俺を襲う。
「わわわわわ あー台車がひっくり返っちまったじゃないか。食器割れてないだろうな
。って、そんな場合じゃ無いよな。とにかく逃げないと」そう思ったとき、残りの2機が爆発した。
そして
「お~~~い、おじさ~ん」「マスター!」翔子とナインが駆けながら大声で
俺を呼んでいる。
「おお、お前達、来てくれたのか」
「まったく、一人で勝手に出かけるなよなぁ 心配したじゃないかぁ」
「悪かったよ でも、よくここが分かったな」
「ふっふーん、ぼくのおかげだぞ? 偵察ドローンで探してたら煙が立ちこめる場所が
あったんで、そこにドローンを向かわせたら、おじさんが逃げ回ってたって感じかな」
「別にただ逃げ回ってたわけじゃ無いぞ。花火で応戦したんだからな、俺だって」
「花火?」
「ああ、知らないのか。後で見せてやるよ。 とりあえず、アルタイルに戻ろう」
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