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ノスタルジックスペース1

「てなわけで着いたわけだが、ノスタルジックスペースに。」

俺は、目の前に広がる光景にしばし呆然とした・・・

「これはなんというか・・・吉○屋、○屋、COCO○、や○い軒、マ○ド、○FC、

と並び、○ストにロイ○ときて、ロー○ン、セブ○イ○ブンにファ○マ、そんで

もってイ○ンモールだと・・節操がないというか、ここを作った奴すげーな・・

しかし、残念ながら、ここも人っ子一人いねぇ・・これじゃ食事なんて無理じゃ

ないか?」

「ええぇぇ 食事できないの?」

「見りゃ分かるだろ?営業してるように見えるか?」

そして、その店が並ぶグルメロードと名付けられた通りの入り口に鎮座する

ピンクの円盤・・・シュールだ・・・・

しかし、俺としても空腹を満たしたい・・・・

そうだ、冷凍食品ならいけるかもしれないな、俺は一番近くにあったコンビニに

入り冷食のパスタを人数分取り出すと、店に備え付けのレンジで温めることにした

幸い、電気は来ているようだ。まあ、じゃなきゃ冷食なんて溶けて食えるもんじゃ

なかったろうしな。そもそも100年経ってて食えるのかな・・・・

俺の時代から数年で冷凍技術が著しく進歩したかどうかは怪しいもんだが・・・・

冷凍冬眠カプセル技術が確立されたのなら少しは冷食にも期待できるか・・

ま、とりあえず、解凍してみよう。

俺は不安と期待の入り交じった表情で、レンジの中で回るパスタの袋を見つめた。

チーンという音がしてレンジが止まると同時に俺は、パスタを取りだし袋を破く。

俺用にと温めたペペロンチーノからは、香ばしいニンニクの香りとオリーブオイルの

美味しそうな香りが漂ってくる。

恐る恐る、フォークでパスタをすくってみると艶のある麺にオイルと唐辛子が絡まり

見たところ美味そうに見える。口に入れて噛んでみると馴染みのある食感が口の中に

広がり、俺は一安心した。そして、彼女らのために次々とパスタを温め始めた。

・・・・

俺はイートインコーナーに女子3人を座らせ、温めるそばからパスタをその前に

運んでいく。 俺の分を持ってイートインコーナーに行くと目の前のパスタと

添えたプラフォークを交互に見ながら戸惑う3人がいた。まあ、匂いと見た目で

食べ物と分かっていると思うが見たことが無い物という顔をしている。

「それは、パスタという物を使った料理だ。色々な種類を食べてほしいので、

ミートソース、ナポリタン、カルボナーラという定番な奴を選んでみた。さ、

食ってみろ」

そう言っても、3人とも戸惑いが拭えないらしい フォークの使い方も分からない

のかな?

「しょうがないなぁ 俺の食い方を真似すれば良い。こんな感じだ」

俺はフォークをクルクルと回しながらパスタを絡め、それを口に運びパスタを

咀嚼する。ちなみに俺の選んだペペロンチーノは、初めてのパスタの彼女らに

はキツイだろうからな。

「ほぉ」「な、なるほど、こうか?」俺の食べるのを見て3人も恐る恐る食べ始める

「これは!」「美味しいですわね!」「ん~美味! ねぇねぇそっちのも食べさせて~」

キャッキャウフフと3人はお互いのパスタを交換し合いながら食事を満喫している。

ふーん、ここだけ切り取れば、平和な風景だよな。空腹だった俺は一気に食べ終わると

ショーケースからコーラの缶を4本取り出し、彼女らの前に一本ずつ置くと自分の

分のプルトップを開け、一気に飲み干す。

ふう、この世界に来て初めて一息つけたって感じだ 糖分が頭に染み渡るぜ。

で、そのすっきりした頭で考えてみよう。

ここにこのまま円盤を据え置いて、ゼウスに対抗する手段を考えるか。

ここなら、食糧問題は当分は問題無いだろうしな。だがしかし・・・

やはりこのピンクは目立つ。 ゼウスならすぐに発見するだろう、そうなると

このノスタルジックスペースが、破壊されてしまうかもしれない。

なら、必要なものをその都度、ここから調達するようにしたら良いか・・・・

俺はコーラの缶を屑籠に放り込むと、まだワイワイ話ながら食事する女子達に

「ちょっと、アルタイルに行ってくるから、ここで待っていてくれ、セブンを

警護に残しておくから」と、告げるとピンクの円盤に向かった。

「おーい、アルタイルちょっと聞きたいんだが」

『皆さんだけお食事なんてずるいですわぁ~~ あたしもお腹が空いてますのに』

「お前・・・エネルギーは何なんだ?」

『そりゃあもう新鮮なお野菜と血が滴るステーキですわよん』

「自爆装置起動させてやろうか? 管理者権限でな!」

『あぁあ~ら失礼しましたわ。この世界ではプロミネンスキューブという物質が

エネルギー供給源になります。機動要塞も我々アンドロイドももちろんその内部に

プロミネンスキューブを搭載しています。』

「ほぉ、それってどのくらい保つものなんだ?」

『保つ? キューブはほとんど永久的に持続しておりますわ。太陽のエネルギーの

ほぼ1千万分の1のエネルギー出力を持っていますから。本体が壊れてもキューブ

だけは残る感じですかね』

「未来技術の結晶って感じのエネルギーだなそれ。過去にその技術を持って行って

やりたくなるな」

『ですので、エネルギー補充等の心配はありませんの』

「上下水道に関しては? 研究所では当然、配管されてたと思うけど移動した先

ではどうなるんだ?」

『この時代、大抵の地域に上下水道結合栓が用意されているので、そこに自動で接続

されるようになってます。』

「メチャクチャ便利だな、おい」

「ならインフラはOKと。 次にあいつらの部屋というか寝る所って確保できるか?

『コントロールルームの下のフロアに個室がいくつかあるから、そこ使ったら良いと思

いますよぉ バスルームも完備だから女の子も大満足。うふ』

「うぜぇぇ・・・でもまあ、そういう部屋があるなら大丈夫だな」

「あとなぁ、資材とか入れる倉庫になるスペースってあるか?」

『はい、個室以外にも大きめの部屋がいくつかあるのでそこを利用すれば大丈夫かと』

「冷凍庫や冷蔵庫を設置できるか?」

『あら、ダブルベッドの前にもう、新婚生活の準備ですかぁ うふふ』

「ちげ~よ!馬鹿!何考えてんだ、このエロコンピュータ!」

『冗談ですよマスター では、各1部屋を冷凍室と冷蔵室にいたしますよ。』

「そんなこと出来るのか? お前の船体は便利だなぁ」

『うふふふふ、惚れちゃダメですよ』

「はいはい・・・」疲れるなこいつ・・・

「じゃあ、後で食糧と飲料水を運び込むからよろしくな」

俺は、アルタイルとの打ち合わせと確認を終えるとイートインへと戻った。

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