世界に愛された少女のもうすぐ終わる物語。
「世界が少女を愛した、神は全てを少女に与えた。
全てを持った少女は、全ての人に愛された。」
明るい仮面を貼り付けた黒い靄のような人達の
愛してると動く線に、呪われ続けていた。
たった1つだけ、欲しいものがあった。
仮面を被ったただの靄なんて、どうでもよかった。
だけど求めれば求めるほどそれは離れていくようだった。
「少女は全てを持っているのに全てを奪っていって、
いらないからと全てを捨ててしまうの。
だからどうしても、少女を愛せなかった。」
生まれてはじめてやりたい事ができたの。
そしてただ1つの欲しいものも貰えそうだわ。
何もない少女に全てあると言う人に愛されるために、
私の全てを終わらせたいの。
世界が少女を愛した、神は全てを少女に与えた。
皆がいうその少女は、誰のことなのだろう。