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第一一頁 志磨咲学校へ聞き込み 後編

 エルエスは落下する中、的確に不良男の顔面に蹴りを入れた。


「っぐぁ!! ――――痛ってぇええええええ!!」

「よっと」


 司書は男子生徒の顔面から器用に地面に着地し少女にすぐに駆け寄った。

 少女はエルエスの顔を見て、ほっと安堵の息を吐く。


「大丈夫? 君。立てる?」

「え? あ、はい……」


 エルエスは少女を起き上がらせると、顔面片手でを抑えた不良が睨んできた。


「テメェ!! どこのどいつだ!?」

「そんなの、君みたいな奴に教えてやるわけないじゃないか」

「んだと!? てめぇええええええええええ!!」


 不良はエルエスに向かって、殴りかかる。


「女性を襲うなんて、紳士じゃない男だな……モテないよ?」

「うるせぇ!!」

「っひ……っ!」


 不良に襲われていた少女は、強く目を閉じる。

 エルエスは不敵に微笑んだ。


「――――遅いよ、クリード」

「お前が早すぎるんだ、エル」


 クリードが司書と不良の間を割って入り、不良の拳を片手で受け止めていた。


「あ!? だ、誰だテメエ!?」

「先にそこの少女に謝罪を要求する。エルを殴ろうとしたことにもだ」

「いってててててて!! お、折れる、折れる折れる!!」

「ダメだよ、クリード。その子には口を割ってもらわないといけないことがあるんだから」


 不良の拳を握りつぶす勢いで強く握るクリードにエルエスは止めに入る。


「だったら、拷問して吐かせればいいだろう、拷問の仕方の類は手で出来る範囲の情報は抑えてある」

「っひ!」

「ダメだよ、この子も学生なのは間違いないんだから。依頼人の彼女が許すなら、ダメじゃないけど」

「わ、悪かったよ! 悪かったから、手を離してくれぇえええ……!!」

「――――そこのお前も、それで問題はないか?」

「は、はい」


 クリードは後ろにいる女子生徒に振り替えると、静かに問いかける。

 女子生徒は、頬を少し赤らめながら小さく頷いた。

 ……本当に、うちの従者は罪深い男なんだから。


「どうした? エル」

「なんでもない、それじゃ――――色々、お話聞かせてもらっていいかな? 不良君」

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