はじめての家族旅行。 買い物
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祭壇の周辺は 祭事待ちの人の列がまだ途切れない。
参加者が多い時は、2日に分けて行うこともあるそうだ。
人が集まれば売り買いをする人たちが各地から集まる。
「野菜あります。」
「鍋や刃物の修理もしてまーす。」
活気があることは、いいことだ。
何かいいものはないかと歩いていたら 遠くで言い合いをする声が聞こえてきた。
「腐ってカビの生えたのも売ってんじゃねぇ!。」
「これは、チーズという保存食で食べられるものだ。」
「なんだと!」
掘り出しもの発見。さあ楽しい買い物の時間をはじめよう。
「お母さん、あれ買うよ。」
「カノンちゃん?。決定事項なのね。」
「うん。あれがあればおいしいご飯の種類が増えるよ。」
「よし、買った。」
「おじさんチーズはいくらですか?」
びっくりしたおっちゃんたちが
「買ってくれるのかい。」
「うん。だっておいしいでしょう。」
「「え!?」」
こうして 二人の言い合いは、我が家の購入試食という名のおすそ分けで幕がおりました。勿論、両親もしっかり食べていました。
「お嬢ちゃん ありがとう 安くしとくよ。」
それからチーズは、あっという間に完売しましたとさ。
私は 戦利品(大き目のチーズ2つ)を父に持ってもらい次の買い物へ
しかし、チーズに惜しみなく資金を使ってしまったので残りの金額は少ない。
母は、野菜の種や苗を珍しいもの興味を惹くものを購入していた。
ざっと見たが外れは無い。さすが 母の目利きは、すごい!!
残念なのは、本人がその価値に気づかないことだ。
あ~ぁ 平和だ。
「珍しい苗木が手に入ったのでこれはいかがですか?」
「えっ?どうし・・・・・。」
私は、母と商人の人のやり取りに割り込み進言した。
「母さん、それ買ってほしい。」
ぜひとも購入したい。私の熱意が伝わったようで
「いいわよ。」
「ありがとう かあさん。」
欲しがったこの苗木は、なんと リンゴの苗木だったのです。
リンゴは、料理にお菓子にと使えるので買わないという選択肢はない!!
これで持ち金が少なくなったのでここで切り上げだ。
だが、悔いのない買い物ができたと自信をもって言える。
次回は、我が家に帰ってからの話になります。