僕はΩ そして君はα
貴方はきっと信じてくれないかも知れない。
でも、それでも僕はここで叫ぼうと思う。
これから貴方に「異世界に行く方法」を伝えさせて下さい。
きっと多くの人はこれを見て、
「ありきたりなフリだ」と一蹴するかもしれない。
でも僕はもう一度言う。
“僕と貴方には魔法が使えるんだ”
異世界の扉を目の前に形作ることが出来るんだ。
でも見ようとしてくれなければ、それは目に入らない。
だから信じて欲しい。
異世界に行けると信じて聞いて欲しい。
トラックに引かれれば異世界にいけるのか
ネトゲをやり続ければいけるのか
それは小説の話であって現実じゃないと笑うのか
僕は考えた。
彼らは選ばれたから異世界に行けたんだ。
そういう運命だったんだ。
宝くじじゃない、決まってたこと。
彼らにとって扉は向こうからやってくるものなんだ。
それでも僕は諦めない。
だって扉はあるんだもの。
何度も何度もそこを通っていく人を遠くから見たんだもの。
だから今度は自分から扉に向かう方法を考えることにした。
……ただ、この場所には様々な冒険の跡が眠っていて、なのに
『死んだらいけた』
こんな風にして、異世界に行く経緯だけは誰も解き明かせてない。
祝福の力ならどれだけ祈ればいい?
それともどんな罰で落とされた?
きっと想像も絶する何かがあって、
その経緯をパスした人だけが異世界に行ってるんだ。
だからその手順をちゃんと踏めば……
きっと僕らも異世界に行けるんだ!
貴方に伝えたいのはそんな
異世界に行く前と、行った後
その間にある……
今まで誰も語る事が無かった壮大なる
“異世界に旅立つための扉を開く”
物語の一つです。
それでは始めます。
……このお話は、ある男の子の見た夢から始まるんです