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異世界ぼっち酒 ~クエスト調査官リュウジの事件簿~  作者: 九重七六八
第2話 御曹司のダンジョン転落死事件
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鉄化魔法

「鉄化の魔法ほどくだらない魔法はないぜ!」


 不意にリュウジの耳に聞きなれた単語が飛び込んできた。「鉄化魔法」はルミイが持ってきたあの魔法玉に封印された使えない魔法だ。

 偶然にしては何か運命めいたものを感じて、リュウジはその言葉が発せられた方向に視線を向ける。

そこには酒を飲みながら、話し込んでいる男が3人。かなり酔っているようで声がお互い声が大きい。


「ああ、確かに使えねえ。あの魔法を絶対防御に使ったまぬけがいたんだが」

「その話、知ってるぜ。喧嘩中に鉄化魔法使った奴だろ。確かに鉄化中は体に一切傷をつけられない」

「但し、一度、強烈な衝撃を与えると鉄化が解ける。そして解けたあと、しばらく体が麻痺して動けないんだよね」

「それじゃ、鉄化が解けたら無防備じゃないか」

「だから、間抜けなんだよ」


 鉄化魔法は、守備系の魔法の1種である。人間の体にそれを施すと、鉄のように固くなる。

但し、衝撃を受けるとその効果はなくなってしまう。最初の一撃だけ、武器による攻撃を防ぐことができる魔法なのだ。

 これだけ聞くと使える魔法のようだが、一撃を防ぐだけで、2撃目は硬化が解けてしまう。

しかも、硬化が解けてからしばらくは体が思うように動かないという副作用があった。

要するに戦闘には不向きな使えない魔法の代表格なのだ。


(待てよ……)


 鉄化魔法について、リュウジも思考を巡らせた。


(一度は絶対防御力があるんだ。例えば、高いところから落ちてしまった時に使ったらどうなる?)


 リュウジは少し考えたが、やがて首をゆっくりと振った。どう考えても有効とは思えない。

高いところから鉄化魔法をかけて落ちても、地面に激突した瞬間のダメージは防げるが、地面にはねてしまい、次々と転がるから大けがしてしまうことになる。


(では……。下が水ならどうなる?)


 下が水面であれば、そのまま水面を切り裂き、水中に沈むので落下スピードを緩和できる。

 リュウジは一瞬、これは使えるかもと思ったが、その行為もあまり効果はないと気づいた。

 なぜなら、水面にあたって鉄化が解けてしまい、体が元に戻るがしばらくは体が動かない。水の中ならそこで溺れ死にしてしまうだろう。


(体が自由に動くようになるまで、水面に浮かんでいられる手段がなければ、水死体になるだけだ……)

「鉄化魔法が使えるマジックアイテムは失敗だったか」


 そう思わずリュウジは口走った。寧音がそれを聞き逃すはずがない。

「リュウジはあまいにゃ。ルミイの持って来るへんてこなアイテムを好んで買うにゃ」

「へんてこじゃない。面白いと思っただけだ。使い勝手は悪いが、一度だけ完全防御というのは魅力的な能力だ」

「そんなもんかにゃ?」

「そういうもんだ」


 リュウジは首から下げた寧音を上着の中へしまうと店を出た。


 夜風が心地よく、リュウジの顔を撫でる。ほろ酔い気分で道を歩いていると向こうから(文章途中?)


 明日はダンジョンで現地調査をする。


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