表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOの管理人  作者: 総督琉
第1章 VR統一編
12/17

第12話 琉球王国

魔術師がアズサワ目掛けて襲ってくる。


赤い流れ星(フレイヤスター)


大きな火の玉が目にも止まらぬ速さで魔術師に命中する。


「大丈夫?」

「助かったよ。フレイヤ」


フレイヤのおかげで魔術師の攻撃を当たらずに済んだ。当たっていたら死んでいたかもしれない。


「君達とは今戦っても得は無いしね。むしろクライアントに怒られちゃうから。バイバイ。また会おうね」


魔術師は消える。


「今は帰りましょう。きっとカミシマさんが多くのプレイヤーを集めてくれたはずです」

「確かにそうだ。今は体制を整えなければ」


俺達はワープし首里城に着く。


やがて二時間が経つ。カミシマがプレイヤーを引き連れて戻ってきた。


「見ろ、このプレイヤーの数を」

「ってかたったの二人じゃんか」


しかもどちらも女性プレイヤー。たったの二人に二時間掛かるって事は……


「ナンパか」

「ギクッ」


何してんだ。こんな忙しい時に。今は一人でも多くのプレイヤーが必要なんだ。そうしなければ未知なる敵に備えることが出来ない。それを一番知ってるのはカミシマ自身のはずだ。


「とりあえず君達二人のレベルや名前などを教えてくれ」

「私は雌々(めめ)

「私は妹々(せせ)


「よろしく。俺はアズサワだ」

「「よろしくお願いします。アズサワさん」」


二人共礼儀正しい。これからも上手くやってけそうだ。でも見た目は幼稚だが何歳なんだ。


「アズサワさん、実は………」

「どうした?」


カミシマの背後を見ると、まだ幼い子供達が大勢いた。十や二十どころじゃない。60人はいる。全員プレイヤーでは無さそうだ。カミシマの子供に対する感情が分かってきた気がする。


「勿論助けるに決まってるだろ。子供達にはまだ未来がある。子供達に世界を託す。俺達が変えた世界を託す。」

「だったらもっと集めないとな」


出来ればプレイヤーを集めて欲しいのだが………


「次は何をするの?」

「フレイヤには子供達の面倒を見て欲しい」


「カミシマは俺とプレイヤーを集める」

「管理人ならプレイヤーマップくらい有るだろ」


「魔術師との戦い以来使えなくなった。プレイヤーマップだけじゃなく、他にも多くの能力が封じられた」

「それはすまなかった」


とにかくプレイヤーが集まっていれば良いのだが、なかなかそういう所は無いだろう。プレイヤーは全員混乱してるだろうし。


「とにかく探すぞ」

「人が集まりそうな場所は……」


「「首里城!!」」


「ここで待ってればすぐ来るだろ」

「良い意見だ。カミシマ」


日が落ち始める。それに合わせてプレイヤーが続々と首里城に向かってくる。予想道り……だが死んでしまった者が多くいるのか、100名程しか来ない。それに多くの者が絶望の表情を浮かべている。


俺は首里城に向かってくる絶望しきったプレイヤー達に呼び掛ける。


「皆、よく聞けお前達。今から我々は……"国を創る"。」


プレイヤーの歓声が琉球王国全体に響き渡る。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ