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巫女は異界を掌握する!  作者: 東堂 灯
聖女様のフォロー役
4/6

巫女さんの事情(下)


「まぁそんな訳で、こちらの神様とお話したあと、身体を造って貰ってここにいます。実年齢は16歳ですけど、魂の兼ね合いもあって、12、3歳位の身体に成ってますから、こちらでは13歳ですかね?」

「う、うん…16は無理があると思う…」


まぁ身体的にはむしろ新品ピカピカ、ゼロ歳だけど。

あ、そうだ。


「それで、聖さんがフォローの必要がない、と判断した段階で、私は少々眠らなきゃいけません。…ちょっと身体が合わなかったらしくて」

「え?」


うん、本当なら同郷として一緒に居てあげたいのは山々なんだけど、魂と身体が思った以上に馴染んでないんだよなぁ


「かんなちゃん、身体は大丈夫なの…?今も辛いの…?」

「あぁいえ、今は力を使いにくい位なんですが…後々困るそうなので。聖さんを遺して眠るのは心苦しいんですが…」


ここで私の心配をするとか、聖女サマだなぁって思うよね。


「ううん、かんなちゃんの身体のが大事だもん。私には彼…アレクもいるから。」

「…お任せ下さい、巫女様」


おーおー、見つめ合っちゃって、お熱い事で。


「それに、起きたらまた会えるでしょう?それまでに色んなお話を集めておくね!」

「あー…ええと、多分それは無理…ですかねぇ…?」

「え…」


いやぁ、起きるのって、多分、聖さんが思う以上に先だと思うし。


「私が眠るのは、多分…最低でも100年とか…長ければ1000年なので…」

「せんねん!?」


せんねん。うん、長ければ。

流石に生きてないよ…ないよね?こっちって長命種も居るはずだけど…


「確かに、それでは再び言葉を交わす事は難しいでしょう…眠られている間はどうなさるおつもりですか…?」


うん、流石にね。

眠りの間は、神様が護ってくれるらしいから…この湖が1番かなぁ?


「出来れば、この湖に沈んでいようかなぁ、と?」

「神の泉に沈む…んですか…」

「…ふやけない?」


王子様は普通に驚いてるけど、聖さん、気にするのはそこなんだ…?


「聖さん、それより呼吸の問題からツッコミません?」

「いや、その辺はなんか不思議パワーかなって…」

「…それよりも神の泉は神域だって事に気付いて欲しいんだが…」


いや、だって神様が護ってくれますし。神域のが護りやすいかなって。


「聖さんは正解ですね。…神様が護って下さるらしいので、私としては神域のが良いかなぁと思ったんですけど…やっぱり宗教的に不味いですかね?」

「いえ…神々の思し召しでしたら我々人が口を出すことでないので…」


なら別にいっかな。神域なら保護もいらないし。場所の確保完了ー♪


「…さっき、別に困ってない、って言っちゃったけど…かんなちゃんはすぐに眠っちゃう…?」


ああ、せっかく同郷の者が居るのに、すぐに離別は寂しいよね。

…聖さん、色々あったらしいし、まだ19だもんねぇ


「そうですね…こちらの常識等も知りたいですし、半年程は起きててようと思います。」

「!やった!お話したい事が沢山あるの!!」

「ふふ、はい、聞かせて下さい。それでちょっとご相談なんですが…」


そりゃあ、突然異世界に来たんだから、色々話したいよねぇ。常識も違うだろうし、やっぱり共通の認識があるのと無いのとじゃ違うもん。


「なんでしょう?」

「…住む場所とか、お金とか…援助していただけません?」


いや、ここに居ればその辺は心配ないんだけどね?


…文化的な生活、したい。


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