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異世界転移でうだつのあがらない中年が獣人の奴隷を手に入れるお話。  作者: あらまき
折れた心は

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獣人の王6

 

 独りになった。

 胸の中に喪失感が宿り、途方に暮れているうちに壊れた壁は塞がった。

 当然、カエデさんはそこから戻ってきていない。


「貴様を――いや貴様らを強者として認めよう。だからこそ、王になるのを諦めろ。苦しまずに楽にしてやれる」

 守護者の言葉に対し、三世は何も答えず、すっと立ち上がり槍を握る。

 憐憫ではなく敬意を感じる優しい言葉なのだろうが、今楽になるわけにはいかない……。

 槍の刃先は震えている。いや――どうやら自分の手が震えているらしい。

 それと同時に膝も笑っていた。薬を飲んで三十分も経っていないはずなのに――。

 三世は追加で薬を一錠飲み込み、気持ち悪さを堪えつつ守護者を睨むように見据え。槍を構えた。


 さきほどまでは、確かに万能感があったのだ。

 何でも出来る。相手は強敵でもきっと勝てる。

 そんな気持ちは霧散し、今は孤独感だけが体の中に渦巻いている。

 理由など言うまでもない。半身同然だった相方が傍にいないのだ。

 その上、自分のスキルで診てしまった。カエデさんはもう――。


 孤独で、寂しくて、辛くて、ただただ目の前の相手が怖くて――。

 それでも、不思議な事に寂しくはなかった。

 決定的な瞬間を見逃した為だろうか、実感がわいてこないのだ。

 そんな都合の良い自分に三世は苦笑いを浮かべた。


 守護者は三世が戦う意志を持っていると確認した瞬間――足を動かしゆっくりと近づいてきた。

 そしてそっと手刀を構え、振りぬく。

 三世は手刀にそっと槍の矛先を当て攻撃を反らした。

 どうやら相手もダメージの蓄積があるらしく、動きは緩慢になり攻撃もさきほどよりは鋭くない。

 だが、一発当たれば即死の攻撃であることには変わりなく、相手の弱体化など三世の現状を考慮すれば微々たるものと言えるだろう。


 無刀術の応用で攻撃を反らす事には成功しているが、それで手一杯だった。

 全力で集中し攻撃を受け流し、続く攻撃を待ち構える。

 こちらから攻撃を挟むタイミングも攻撃に意識を向ける余裕も持つことが出来なかった。


 手刀が打ち込まれ、それを受け流す。

 そんな交戦を数度重ねた後、守護者は手刀を止め、拳を握った。

 それを見て三世は少しだけ表情を曇らせ元に戻す。だが、守護者はそれを見逃さなかった。

「そうか。拳なら受け流せないのか」

 その言葉と同時に、守護者はまっすぐ拳を打ち込んできた。


 カエデさんに乗っていた時は気づかなかったがその拳も危険であり相応に始末が悪いようだ。

 技術という面だけで見れば、その拳は下の下と言っても良いだろう。

 問題はその質量である。

 技量など関係なく当たれば一撃で相手を破壊する圧倒的な破壊力を持つ拳に、小手先の技など必要がなかった。


 三世はサイドステップを使い、全力でその拳を避ける。

 かなり余裕をもって回避をした三世だが、ステップの最中、両足が浮いている時に体のバランスを何かに崩され、着地に失敗して地面に倒れた。

 慌てて相手から離れるように転がりながら立ち上がり槍を構える。


 二度目の攻撃。

 ストレートパンチのような伸びの良い拳を三世は、体を傾けて躱した。

 やはり一度目と同じように、回避はそれほど難しいわけではないが、躱した直後に体を揺さぶられた。

 どうやら拳の圧力により風が生じ、それが体をと揺らしているらしい。

 余分に跳んで避けると転ばされるし、短く回避しても風圧が行動を阻害する。

 戦いにくい事この上なかった。




 拳を回避すること六度。

 我ながらがんばっていると自画自賛をするが、それも限界に近い。

 拳圧から発される風は拳から距離が離れるほど強くなり、近づくほど鋭くなる。

 倒れるわけにはいかない三世はギリギリの回避が要求された。

 そしてその結果、三世は拳が当たっていないにもかかわらず、右手に一か所、両足に一か所ずつの計三か所の切り傷を体に作っていた。

 綺麗に斬れている為深さの割には傷口は小さく、軽傷と呼んで問題ない程度の傷だろう。

 だが、驚くほど綺麗に切断されている為か出血が止まらず、両足は赤く染まり右手からはぽたぽたと血が滴り落ちている。

 まるでカマイタチの犯行のような傷を見て、それなら血止めの薬でも貰えたらいいのにと三世は内心愚痴を零した。


 出血の所為か体がだるい。薬の副作用の所為か気持ちが悪い。

 強い相手と戦うのが怖い。何か大切な物を失うのが怖い。外が怖い。責任を負うのが怖い。

 怖い。

 怖い怖い。

 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。

 ネガティブな感情が渦を巻き、己の意識を塗り替え染めようとしてくる。

 叫びだしたい。逃げ出したい。何も考えなくなるよう命を捨てたい。

 そんな気持ちを三世は全て受け止め――不敵に笑った。


 苦しさと辛さに追い詰められて、三世は一度壊れて負けた。

 そのせいで家に籠り、多くの人を心配させてしまった。

 それらの怖さに勝てない事を三世は理解している。

 だから自分の心が折れたのだ。

 ()()()()()、次は負けない。

 どれだけ苦しくても、辛くても、不安に押しつぶされようとも、三世は笑って立ちあがると心に決めていた。


 苦しさや辛さという感情には、弱い自分では絶対に立ち向かえない。

 それでも、自分を支えてくれた人達がいた。弱い自分に手を差し伸べてくれた人達がいた。

 ならば、と三世は不敵に笑った――苦しさと辛さを受け入れて。


 自分の心は折れた(ツルギ)のように役ただずとなってしまった。

 それならせめて、折れても(ツルギ)らしくはあろうと決めた。

 折れた(ツルギ)は二度折れぬと知らしめる為に――。


 守護者は握りこぶしを強く握り、そのまま拳を撃ち放つ。

 大砲のようなストレートパンチを三世はギリギリ回避し、風の事は考えず槍で守護者の脇腹を突き刺した。

 が、手ごたえはなかった。どうやら威力が足りないらしい。

 落胆と同時に右腕が沸き立つように熱くなるのを三世は感じた。

 右腕の二の腕部分を見ると、綺麗な切断面が見えそこから大量の出血が確認出来た。


 痛みはない。傷口から骨も見えない。腕も問題なく動く。

 まずいのは血の量だけだ。

 つまり、まだ戦える。




 守護者が拳を構え三世が相対する為に槍を構え見合った瞬間――轟音が鳴り響いた。

 三世は当然、守護者もまだ何もしていない。

 その音の鳴った方向に目を向けると、女性が一人立ってこちらを見ていた。

 守護者ではなく、三世の方をしっかりと――。

 背後の壁が無くなっているあたり、彼女が壁に大穴を開けて入って来たと見て良いだろう。


 そんな豪胆な方法で入って来たのは、とても優しそうな穏やかな表情をした女性だった。

 銀色のサラサラなストレートヘアーを腰まで伸ばし、瞳は赤っぽいブラウンと銀っぽいグレーのオッドアイ。

 こんな場所にはとても似つかわしくない白いスカート一体型のワンピースを着ている。

 そんな女性の首元には、見覚えのあるルビーのペンダントがぶら下げられていた。


 どこかで見た事があるような見た事がないような。

 外見だけで言えばそんなうろ覚えな印象だった。

 それと同時に、その人物が三世の良く知っている人物であると、脳は喜び叫んでいた。

 さっきまでと姿形は全く違うのに、それが間違いではないと三世は何故か確信出来ていた。


「不正や妨害であるならば試練は終了となるが……試練はまだ続いている。つまり貴様は――。そうか……。人の候補者よ。貴様はつくづく神に愛されているな」

 守護者はわかるようなわからないような意味深な言葉に三世に投げかけた。

「それは一体どういう意味でしょうか?」

 三世の言葉に、守護者は小さく微笑む。

「答える必要はない」

 どうやら自分で勝手に納得して自分で勝手に完結させたらしい。

 敵である相手が言わないなら、これ以上聞く事は難しいと考え三世は問いかけるのを止めた。

 何より、それ以上に気になる事があるからだ。


 三世が女性の方に顔を向けると、女性は三世のすぐ傍まで来ていた。

 それは本当にすぐ傍であり、更に女性は止まらず、唇がぶつかる三センチほどの距離まで近づき――そっと離れた。

 こんな状況なのに何かを期待してしまった三世は少しだけがっかりし、そんな自分が情けなくて嘲笑を浮かべた。


 どうやら女性の目当ては三世のネックレスだったらしい。

 三世がさっきまで身に着けていた、指輪をぶら下げたネックレスを女性はしげしげと見つめている。


 かなり初期に作ったルゥ、シャルト用と誰の為かわからない合計三つの指輪。

 残った一つは捨てるのももったいないし指のサイズも合わないしで扱いに困っていた為、こうしてネックレスに通してずっと所持していた。


 女性は指輪を手に取り、自分の左手薬指を見つめて悩んだ様子を見せた後、右手中指にそっと指輪をはめた。

 何故か残念そうな表情で――。

「これは――これだけは私がもらうってずっと決めていました。二人が指輪を付けている時、本当に悔しかったんですから」

 そう言いながら微笑む女性の雰囲気は、三世が最も信頼する相棒のものと全く同じだった。

「どうしてこんな事になったのか尋ねても良いでしょうか?」

 三世の質問に女性は申し訳なさそうな表情を浮かべた。

「ごめんなさい。私にもわからないんです」

 何が起きたのか、どうしてそうなったのかわからない。

 一つ言えるのは、それは途方もない奇跡であるという事だけだった。


「カエデさん――いえ、楓でしたね。楓、戦えますか?」

 三世の言葉に楓と呼ばれた女性は嬉しそうに笑い、頷いて守護者の方を向き拳を構えた。

「何故かわかりませんが、さっきより力がみなぎるくらいです。だから――共に戦いましょう」

 その言葉と同時に、楓は飛ぶように守護者の目の前に高速で移動した。


「しっ!」

 短い叫び声を上げ、楓は守護者の顔面を下から蹴り上げ轟音を鳴り響かせる。

 三世はその音聞き覚えがある。

 クレーンに吊るされた鉄球がビルを破壊する音そのものだった。


 とてもではないが蹴りでは出せないような音が響き渡り、異常な質量を持つ守護者が宙を舞う。

 それに合わせ楓はソバットの要領で空中に跳び、まわし蹴りを叩きこんで守護者を蹴り飛ばした。

 苦手なジャンルの為それほど詳しくはないが、その光景はまるで格闘ゲームの一シーンのようだなと感じた。


 すっと着地した後、楓は三世の方に振り向いた。

「……ヤツヒサさん。すごく……足痛いです……」

 綺麗なオッドアイが涙目になっており、キラキラと反射して煌めいていた。

「――無理しないようにしましょう」

「ふぁい」

 そう言いながら楓は目元をごしごしと拭き、再度同じ構えを取った。




 状況は一変した。

 楓の登場により戦力はこちらが有利となり、更に連携も取れる為お互い苦もなく戦う事が出来、そのおかげで三世は自分の体を止血する暇も出来万全に近い状態とまでなった。

 手刀は三世が対処し、拳は楓が対処する。

 相手の行動のほとんどをつぶす事が出来るようになっていた。

 しかし、有利ではあるが決定打に欠けているのもまた事実だった。


 だからだろう。

 余力があるうちに楓からアイコンタクトが送られ、三世はそれに二つの意味が込められているのを理解し、頷いた。

 一つは『そろそろ決めましょう』という止めを刺す合図。

 もう一つは『ヤツヒサさんが決めて下さい』という最後の一撃を託す合図である。


 守護者は楓目掛けてでチョップの要領で手刀を放った。

 それを三世はカバーに行かず、更に楓はそれを避けない。

 振り下ろされるその手刀を、楓は下からすくうよう、両手で掴み取った。

 ドゴッと言った何かが壊れる音が鳴り響く。

 守護者でもなく、楓でもなく、壊れたのは楓の足元の床だった。

 石レンガの床に足型が付き、無数の罅が生まれるほどの衝撃を受けても、苦しそうな表情で歯を食いしばりながら楓は手刀をしっかりと受け止めていた。




 三世は息を整え、今まで何度も行ってきた事を頭の中で繰り返し、実行に移した。

 気合を入れ、足を軽く開き、槍を握りしめ――撃ちだすように槍を突きだした。

 狙いは楓の背中である。


 掴まれている守護者から三世の行動は見えない。

 同時に、背を向けている楓からも三世の行動は見えない。

 だが、楓にとって三世の動きなど見る必要もなかった。

 事前の連絡などもいらない。

 何をしたいのか、何を狙っているのか、そんな事口に出す必要もないほどお互いの行動など理解し合っているからだ。

 それは以心伝心の境地と呼んでも良いだろう。


 楓は守護者の腕から手を放し、肩を掴んで逆立ちの要領で高く跳びあがった。

 楓が飛んだ後に守護者が見たものは、迫りくる槍の刃先だった。


 マリウス曰く三世には極限まで『戦いの才能がない』。

 特に攻撃方面は絶望的であり、武器など持たない方が良いかと悩むくらいであった。

 その為、マリウスは三世に槍で突くという単純な攻撃だけを教え、それを繰り返し練習するように指示した。

 そこまで徹底しておかないと実戦で使い物にならないと考えたからだ。

 そして、三世はそれを素直に受け取り出来る限り毎日同じ練習を繰り返した。

 構えて槍を突き、元の姿勢に戻って再度構え、槍を突く。その繰り返しである。

 才能がない。

 事実その通りだったらしく、途中からどれだけ練習しても、どんな経験をしても三世は自身の成長を感じなくなった。

 それでも、ほぼ毎日槍の修行は欠かさずに行った。

 疲れていても、旅行中でも、心が壊れても。

 三世は延々と槍で突くという単調な動作だけを続けていた。

 実戦経験こそ最高の訓練というのは間違いないだろう。

 だが、一年間同じ動作だけを行い続けた訓練は、決して無駄ではなかった。


 三世は心が壊れた末に、ようやく一つ、大切なものを身に付けた。

 無駄な力を一切使わない理想的な突き方を体が覚えたのだ。

 才能がないという己の壁を打ち破り、三世は守護者に覚悟を込めた一撃を刻みつけた――。




 槍が貫通した瞬間に、守護者は地面に倒れた。

 その重量のせいか、倒れた時盛大を音を出しながら塔全体が地震のように振動した。

 守護者の胸に刺し傷は見当たらなかった。

 無駄な力を一切使わず、足首から手首まで全ての関節の回転を槍に乗せ、力を流れるように伝え放たれた刺突は、守護者の体にソフトボールほどの穴を空けていたからだ。


「見事な一撃だ。人の候補者、いや獣人の王よ。……願わくは――再び目を覚ました時に獣人の民が生き延びている事を――」

「安心してください。獣人を、この国の民を滅ぼしませんし滅ぼさせません。その為に私は来ました」

 最初に言っても信じてもらえなかったでろうその言葉を、三世は最後に伝えた。

 それを信じてくれたのか守護者は小さな笑みを浮かべた。

「では我らが王よ。獣人の未来を託します」

 それだけ言い残し、守護者は砂となり消え去った。


 守護者としての出番が出来れば、きっとまた巡り合えるだろう。

 三世はそんな予感を覚えた。




 守護者が消えた瞬間に部屋の中央がせりあがり。石レンガという素材が器用に曲線を作りマネキンのような人型となった。

 そのマネキンには頭に王冠、背にマント、手には宝石の埋め込まれた杖が装着されていた。

 どうやらこれが王の証明となる装備らしい。


 ――うーん。似合う予感がしない。これを付けているところを知り合いに見られたら笑われそうですね。

 そんな事を考えながら、三世は王冠、マント、杖を装着した。


 全部付けた瞬間、三世の脳内に獣人の国の王についての情報が流れ込んできた。

 王について、これらの道具について、守護者について、それら様々な情報が脳に直接刻み込まれた。

 ――どうせなら為政についての情報も欲しかったですね。

 この後の生活について不安を覚え、三世は内心でそう愚痴った。


「それじゃあ、さっそく獣人との争いを終わらせましょうか」

 これで終わりではない。もう一つ本題が残っているのだ。

 ラーライル王国との停戦。それが今回の最終目標である。

 そう思い三世が階段に足を踏み出すが――楓はついてきていなかった。

 どうしたのかと思い楓を探し部屋を見渡すと、壁を背もたれにして辛そうに座り込んでいる楓の姿が三世の目に映った。


「どうやら無茶の限界――というよりは奇跡の時間が終わっちゃったみたいですね」

 楓は他人事の方に呟き、小さく微笑んだ。

 三世が慌てて傍にかけよった。


 楓の体から緑色の光の球が浮かびあがり、そして消えていくのが目に映った。

 今まで見た事がない。だが、この状況を放置するわけにもいかない。

 そう考え、三世は楓の体に触り診た――が、何もわからない。

 今の楓は馬ではなく、そして獣人でもないからだ。

「あはは。人になりたいって願っちゃったのがまずかったかなぁ。でもこれ、ヤツヒサさんのスキルでもどうしようもなかったと思いますよ。確かに私、致命傷だったし今まで動けていた方が奇跡なんですよ」

 そんな乾いた笑いを浮かべた後、楓は真面目な表情になり、階段を指差した。


「行ってください。まだ終わってないですよ」

「でも……もう二度と――」

 三世はその先の言葉を言う事が出来なかった。

「正直に言いますとね、死に顔を見られたくないんですよ。でも――全部終わったら私の事、時々で良いから思い出してくださいね? 出来たら素敵なところを思い出してくれると嬉しいです」

 三世は頷く事が出来なかった。

 それでも、足を止めるわけにもいかない事は理解している為、三世は階段の方に向かった。

「忘れる事など――できませんよ。……ありがとうございました」

 三世は歯を食いしばり階段を下りて行った。




「少しは……恩返し出来たかな? 心残りはあるけど……それは彼女達の誰かがやってくれるでしょう」

 そう言いながら楓はパタンと横になった。

「そう。彼女達の誰かが……でも、本音を言えば――ちょー悔しいんですけどね」

 少しだけ拗ねた表情を浮かべた後、楓はそのまま目を閉じた。


ありがとうございました。

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