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獣人の王1


 自画自賛ではあるのだが、ドロシーは自分が人より優れている事を理解していた。

 と言っても、獣医としての三世や建築としてのブルース達のようなオンリーワンの才能に勝てるというわけでもない。

 優秀ではあるのだが、どれもこれもが優れており一つに特化出来ないドロシーは頂点にはなれないのだ。

 ドロシーの優れているところはその上達速度である。

 一目見るだけで技術でも知識でも大体の事は真似することが出来た。

 そのような才能を持って生まれてしまった為、ドロシーは自力を高める為に努力をした事がない。

 そして同時に、己の才能を正しく理解してしまった所為で自分の才能は限界がある事も理解していた。

 自分は一握りの天才かもしれないが、それ以上の存在には絶対になれない。

 国を動かすような、あるいは物語になるような、そんな輝くような存在に自分はなれないとドロシーは理解していた。


 そしてもう一つ、欠点というよりはコンプレックスなのだが、ドロシーはその才能の為努力をすることができない。

 大体の事が初見で出来てしまう為、好きな事を努力するという行為自体経験がなく、その所為でドロシーは努力とは何なのかわからなくなっていた。

 だからこそ、才能関係なく努力を続け職人の道をこじ開けてたマリウスが大好きで、マリウスとよく似た努力を怠らない三世の事を気に入っていた。

 才能がないのにひた向きに努力をする二人の姿は、まさに親子そのものであり、そして才能を持つ者を超える輝かしい二人の姿は、ドロシーが憧れるのに十分なほど、かっこよかった。

 だからだろうか、ドロシーはマリウスと同じように三世の事を自分の息子だと思えるのは。


 そんなドロシーは自分の息子の為にえんやこらと切り札という名前の浪漫を製作することになったのだが――のっけから躓いていた。

 そう、材料集めである。

 限られた時間の中で、いかに効率よく金貨や小切手を素材に交換できるか。

 二日という限られた時間で、しかも合計金額は国家予算を軽く超える額を全て素材に変える。

 しかも作る物もまだ決め切っていない状態である。

 軽くない修羅場がここに始まった。


 必要そうな物をリストに書き記し、城下町に向かって高品質な素材を歩いて探し集るドロシー。

 それと同時にマリウスをオークションに参加させ、希少で高価な素材をかき集めさせる。

 集団が苦手?声を出すのが恥ずかしい?

 そんな事をほざくマリウス(愛する旦那)にドロシーは一言言い放った。

『いいから行け』

 マリウスはしょんぼりした表情でオークションに参加した。

 と言っても、一年前ほどその口下手は酷くなく、オークションの参加くらいなら何とかなった。

 ただし、オークション会場でかたっぱしから貴重な品を全て収集していくその姿は異常なほど目立っていたが。


 二人がかりで集めている為それなりに順調だったのだが、ここで一つ問題が発生した。

 オークションは国が主催しているので大丈夫だったが、小さな店では小切手が使えなかった。

 魔力を帯びた特殊な素材や入手は楽だが高価な物など小さな店でしか手に入らない物も多い。

 が、そういう店は現金支払いが中心の冒険者が客層の為小切手の事を想定していないのだ。

 ドロシーは慌てて王城に向かい持っている小切手を金貨に変えてもらうのだが……そこでまた新しく問題が発生した。

 国家予算二年分を超える小切手を持ってこられた職員がパニックになったのだ。

 そりゃあそうだ、誰だってパニックになるし問題しかない。

「金貨に変えてくーださい」

 なんてドロシーが音符マークが語尾に付きそうなほど可愛い子ぶって言ったところで。

「はいどうぞ」

 になるわけがない。

 騒動になるとわかっていても、ドロシーは止めなかった。

 ――驚くのはわかっていたけど、体が勝手に動いてしまったのだからしょうがないよね。

 悪戯事が大好きなドロシーはそう自分に言い聞かせた。

 


 

 小切手の交換自体は当然の権利の為問題がない。

 小切手とは国の信用そのものであり、それが交換できないとなると国の根本を否定することになる。

 問題なのはその金額である。

 職員がざっと計算した結果、その総額は国庫の三分の一にも達していた。

 そんな金額一度に開放するとどう考えてもトラブルになる。

 というか金塊の束で払う事になるしそんな量ここに持ってくることも出来ない。

 職員の行使できる権限を遥かに逸脱していた。

 困った職員は上司に連絡し、上司は困り果て大臣に相談し、大臣は大慌てでその話を王の元に届た。

 王はドロシーの身元を確認した後小さく溜息を吐き、職員に素材などの物資と小切手を交換することが可能かを尋ねさせ、ドロシーがそれを了承して話が決まった。

 ドロシーとしても、欲しいのは素材の為お互いが納得した文句のない解決方法だった。


 一つだけ問題があったとすれば、短い間ではあるのだがドロシーの所為で城がパニックに陥った事くらいだろう。

 小切手を交換する職員達はてんてこ舞いを踊りその場にいた貴族は目を疑い茫然と立ちすくみ、騎士団員は何事かと慌てて武装を始める始末。

 フィロスはこれを三世の妨害工作なのかと一瞬疑ったくらいである。




 ドロシーが製作を開始して二日経過し、とうとう出発の日となった。

 ギリギリだった……。

 ドロシーの感想はその一つである。

 馬車の中には壊れた心を抱えまま震える三世と、それを支えように抱きしめるルゥとシャルト。そして三世の正面にはフル装備のマリウスが出発の準備を終えていた。

 馬車内の為ヘルムは外してあるが、それ以外はフルプレートメイルにガントレットからブーツまで、全て銀色の光沢輝く金属製である。

 武器は今手元になく、馬車の上に設置してある。

 両刃の大きな直剣。

 それは身の丈を越えるほどの大きさで、大きすぎて馬車内に入らないほどだった。

 斬馬刀を彷彿とさせる巨大な鉄の塊は、現在車の上に設置されたサーフボードのように馬車の上で横なっている。

 室内を想定しておらず全力で動けることを前提として本気のマリウスの装備。

 その姿は外国の古典ファンタジーに登場する主人公そのもので、三世はマリウスへのあこがれがまた少し強くなった。


 馬車の外にはドロシーがフラフラした様子で見送りに来ていた。

 二日続けての徹夜に加えて体力勝負の重作業で精根尽き果て、オドは枯渇し血すらも足りていない状態。

 見送りが終われば自分へのご褒美としてフィツの店で思う存分食べた後丸一日寝て過ごそうと決めていた。


 見送りにきていないユウとブルース達は現在共に作業中である。

 一軒家に見える防衛拠点や倉庫に偽装した動物ごと匿えるシェルターなど、もしもの時国から逃げ守る事を想定した建物を量産していた。


「出発の用意は良いかな?」

 眠気が限度を超えているからか目が閉じたままドロシーはそうカエデさんに尋ねる。

 それを受けたカエデさんは大きく轟くように鳴き、自分の気合を見せつけた。

 その声の大きさからびくんと体を震わせ、ドロシーは目を開けて驚いた後、微笑みカエデさんの背を軽く撫でる。

「というわけでヤツヒサさん。お待ちかねの薬渡すわね。合計五錠あるわ。震えたら困る時に飲んでね。ただ……本当に副作用やばいから。全部終わったら入院も覚悟しておいて」

 申し訳なさそうに言いながらドロシーはマリウスの横に薬を置いた。

「はい。ありがとうございます」

 インフルエンザ患者のように震え上ずった声のまま三世は答えた。

「それと、これが国家予算二年半分を集約した約束の切り札。私の最高傑作でございますですよ。王になって獣人を纏めあげた後に開けてね。使い方から何からも書いていあるから」

 そう言ってドロシーは黒い箱をルゥに手渡した。

 真っ黒い小さな箱はズシリと重く、揺らしてもまったく震えない為中に何が入っているか予想も出来ない。

 ただ、うっすらとだがルゥはとてつもなく嫌な臭いをその箱から感じていた。

 例えるなら、世界中の苦みと辛みを集めそれを渋く煮たような、そんな匂いである。

 その所為で、おそらく飲み薬だろうと予想出来た。

 だが、今ここでそれを言っても何も変わらず、まずいと知ったままでいるのも三世が可哀想なので、ルゥは空気を読み黙っておいた。

「うん! しっかり持っておくね!」

 ルゥはそれだけ答え、若干嫌そうに箱を抱えた。




「それじゃあ行きましょうか」

 シャルトの言葉に三世とルゥが頷くが、マリウスが困った顔で反応を見せなかった。

「どうしました師匠。忘れ物ですか?」

 三世の言葉にマリウスは頬を掻き、一言呟いた。

「ああ。少し待て」

 そう言って馬車の外に顔を出し、マリウスはドロシーにそっとキスをした。

「行ってくる。……もう行って良いぞ」

 その声に反応し、カエデさんは力一杯足を動かし馬車を走らせた。


 ドロシーは予想外の不意打ちに茫然とした後、すとんとその場に座り込んだ。

 驚きすぎて腰が抜けてしまったのだ。

 その後唇に残った感触から何をされたのか再確認し、軽く赤面した。

「あはは。眠気冷めちゃった」

 自分の口角が上がっている事に気づき、にやけている顔を戻そうと両手で顔を揉むように触る。

 だが、嬉しい気持ちとニヤニヤした顔を直す事は出来なかった。




 馬車の中は静まり返っていた。

 驚いた表情のシャルトに嬉しそうなルゥ。

 震えながらもニヤニヤする三世の視線の先は、居心地悪そうに頬を掻いているマリウスである。

「……何も言うな」

 マリウスの言葉に三世は頷きながらも、ニヤニヤした視線を向け続けた。




 これから行う事は非常にシンプルである。

 まず、獣人の国に侵入する。

 次に、二万いると思われる獣人の戦士達と出来るだけ会わないようにして国の中心に向かう。

 そこで試練を受けて王になる。


 内容だけならシンプルなのだが、二万から逃げながら相手拠点に突っ込むという作戦もへったくれもない無茶であり、大変以外の何ものでもなくそれは不可能と呼ばれるほどの困難である。

 未だ心は壊れ、体は思うように動かない。

 それでも、三世は何とかなると思えていた。

 それはただの楽観視ではなく、客観的に見た場合の事実である。

 三世は今までの自分の間違いを一つ理解した。自分で何でもやろうとした事である。


 元々自分は何もできない人間なのだから、無理をすれば失敗するに決まっている。

 だからこそ、三世は素直な気持ちに出来る人に手をさし伸ばした。

 助けて欲しい。

 その声に多くの仲間が答えてくた。多くの人が支えてくれた

 手足が震える?立てない?心が壊れた。

『そんな事、何一つ問題ない』

 三世ははっきりとそう思えた。

 なぜならば、助けてくれる人がいるからだ。

 手が動かないなら代わりに振るってもらえば良い。

 自分が臆病になり何もできなくなったのなら、代わりに助けてもらえば良い。

 手を差し伸ばせば、ソレに答えてくれるのだから……だから自分はもう大丈夫だ。


 三世はようやく、自分の持つ最も強力な力に気が付いた。

 隣には、ルゥがいて、シャルトがいて、目の前にはマリウスがいて、そしてカエデさんがいる。

 ここにいない人も、皆自分の為に動いてくれているのだ。

 問題など一つもあるわけがなかった。

 三世の持つ最も強力な力。

 それはこうして集まった人達の絆――縁そのものである。




 馬車の中でおよそ三十時間が経過した。

 あと五時間から十時間ほどで獣人の国に到着する予定である。

 事前の地図が正しかったらの話だが。


 現在は夜中過ぎで、綺麗な満月が沈み朝を迎えようとしていた。

 そんな時、突然シャルトが馬車の中から外をじっと見つめ始めた。

 そのまま長い事同じ場所を見続け、小さく呟いた。

「グラフィ様から連絡がありました。騎士団と軍双方の妨害に成功。到着を一日遅らせた。現在鼠として軍の中にて待機中。だそうです」

 どうやら暗号か何かが届いたらしい。

 夜間の上に距離もある為三世の目には何も映っていない。獣人、というよりは目の良いシャルトにしか見えない何かのようだ。

「そうですか。それは朗報ですね」

 三世の言葉にルゥがしょんぼりとした表情を浮かべた。

「るー。どうも悪い話もあるっぽい……」

 ルゥの言葉に三世は顔を曇らせ尋ねる。

「……何がありました?」

「うん。正面数キロ先に獣人の群れがいる。たぶんもう見つかってる」

 出来るだけ接触しないように回り道を重ねて移動したが、どうやら無駄だったらしい。

 最悪なのは、今だ獣人の国に入っていないという事である。

 ここであんまり時間を掛けてしまうと間に合わなくなる恐れがあった。

「人数は?」

 マリウスの声にルゥが申し訳なさそうに答える。

「わかんない。でも、十や二十ではないね」

 その言葉にシャルトが馬車から身を乗り出し、正面を見た。

 おそらく魔術的な何かを行使したのだろう、じっくりと見た後シャルトは表情を曇らせた。

「……すいませんもう少し早く気づいていれば……二桁後半……いえ、百以上いますね」

 偵察部隊か何かわからないがちゃんとした部隊のようらしく、どうやら避けられそうにない。

「さて、どうしましょうか?」

 三世はドロシーから渡された安定剤を一錠飲み、震えを抑えて槍を手に持ち尋ねた。

「……時間がない。ここは俺が何とかしよう。馬車を止めてくれ」

 マリウスがそう呟くと、カエデさんはゆっくりと速度を落とし停車させた。

 そして止まった瞬間、馬車から下りて屋根に付けてある大剣を手に取ろうとした――。

「ストーップ!」

 大剣を手に取ろうとした時、どこからか声が聞こえた。

 その声は馬車の背後から聞こえ、そちらの方角から恐ろしい速度で何かが近づいてきていた。

 跳んで来たのはルナだった。

 矢のような速度で突然現れたルナは馬車の中にいる三世に微笑んだ後、マリウスの方を向いた。

「マリウス様、ここはお任せ下さい。貴方様の出番はもっと後に――」

 マリウスはそう言葉にしたルナの顔をじっと見つめた。

 強い決意の込められた顔である。しかも、ただ死にに行くだけの顔ではなく集団相手にでも勝てるという自信すら感じとれた。

「わかった。ここは任せる」

 マリウスはルナにそう答え、剣をそのままにして馬車の中に戻った。

「はい。任されました!」


「待ってください! たった一人では危ないですよ」

 三世が先に進もうとするカエデさんの動きを止め、ルナにそう叫んだ。

 だが、ルナはただ笑みを浮かべるだけだった。

「申し遅れました。どうも、あなたのルナが、今同胞を連れお手伝いに参りました」

 その声と同時に、後方から小さな地響きが聞こえてきた。

 それは足音だった。

 獣が走るような、異常なペースの足音がいくつも鳴り響き、そして馬車の後ろで停止した。


 総勢四十人。

 全員獣人だが、ルゥやシャルトと比べて獣人の要素が強い者達だらけである。

 しかもその中にはトリテレイオスやタタ、クレハなど三世が見知った人物もそこにいた。

 そして四十人全員が、馬車の主である三世の方に跪き首を垂れた。

「獣人の里長、トリテレイオスが代表し申します! 我ら四十と一名に王の先兵となる栄誉を!」

 圧倒的な巨体がしゃがみ込んで丸くなり、地面に拳を当てながら三世にそう叫びあげた。

「はい?」

 以前あった時と違い恐ろしく下手に出て来るトリテレイオスの対応と突然の事態に頭がついて行かず、三世は首を傾げた。


「要するにですよ、皆恩返しです。ヤツヒサさんを助ける為に、私達はここまで来ました!」

 満面の笑みを浮かべながらルナは三世にそう伝えた。

 その言葉に、何とも言えない温かい気持ちが流れ込んでくるようのを三世は感じた。

「ありがとうございます。……また恩を返す人が増えてしまいましたね。どうやってこの恩を返しましょうか」

 三世の偽らざる心からの気持ちである。

 だが、その言葉を聞くとトリテレイオスは噴出(ふきだ)し、四十人のうち半数以上は笑い声をあげた。

「我が王は命の恩人なのにその事を忘れ、謙虚にも()()我々に恩を返そうとしてくださっているぞ。まったくキリがない。こちらも恩が溜まる一方ではないか」

 冗談めいたトリテレイオスの言葉に周囲は同意を示し、三世はそれに苦笑して答えた。

 何故だろうか。

 薬の御蔭か、それとも彼らが獣人だからだろうか。

 三世は彼らとの語らいは恐怖が薄れ、とても心地よく感じた。


「ああ。王よ。どうしても恩を感じるのでしたら、こいつの願いを叶えてやってください」

 そう言いながらトリテレイオスはルナに指を差し、それを見て三世は頷いた。

「そうですね。しんどい時に傍にいて下さり、そして今もこうやって私を助けてくれました。確かにお礼をしなければなりませんね。私にして欲しい事があれば何でも言ってください」

 三世の言葉にルナは赤くなり、トリテレイオスはにっこりと恐ろしいほどの満面の笑みを浮かべていた。

 巨体から繰り出されるダダ甘なトリテレイオスの笑みは、正直不気味で恐ろしかった。

「傍にいて、お礼、何でも。……うん。我が里の未来は明るそうだ」

 トリテレイオスは笑顔を固定したまま腕を組み、何度も嬉しそうに頷いていた。


「では、全部終わったらちゃんとおねだりします。その時はちゃんと聞いて下さいね?」

 ルナの言葉に三世はこくんと頷いた。

「ええ。約束します」

「私はしつこいですよ?」

「ええ。私もです」

「だから……無事に帰ってきてくださいね?」

「はい。それも約束します。私もあなたにお願いがあるので、無事でいてください」

 ちなみにそのお願いは尻尾をもふもふさせて欲しいという願いである。

 どこまで言っても、どれだけ変わっても三世は三世のままだった。

「あら。ヤツヒサさんが私にお願いってのは珍しいですね。ふふ。では……また後で」

 ルナがそう言葉にすると、四十人の獣人と共に全員正面に特攻した。


「王よ! 今のうちに奥に。ここは我々だけで十分です! いくぞ! 我らの誇りと大恩をここに示せ!」

 トリテレイオスは咆哮を上げながら真っ先に突撃し、そして遠くで爆発音が響いた。


 カエデさんは戦場を迂回して先に進み、遂に獣人の国への侵入に成功した。

 時間はそろそろ夜明け。

 今日中に試練を突破し王とならねば全てが台無しになる。

 敵は獣人はなく、時間そのものだった。


ありがとうございました。

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