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仲直りしました

1/謝罪と後悔。



 白のカッターシャツを赤く染めたフィーは、しかし倒れることはなかった。

 痛みに耐え、消滅しないように気張りながら手を前へとかざす。


「悪足掻きを――」


 今更何をしても遅い。

 致命的な傷を負って尚挑むフィーに、堕天使はトドメを刺そうと再び氷の剣を生成し――瞬間、悪寒が走った。

 それは、墜ちる前に何度も味わった力の波動。

 堕天使は本能に従った。魔法の制御を捨て、回避行動に移る。


「グッ……!?」


しかし、左の翼が何かに掴まれたかのように動かない。視線をそちらに向けると、そこには歪に変形する己の翼。メキメキと音を立てて無理矢理縮小されていき――。


「グ――ギィイイイイアアアアアアア!?」


 黒い羽と血を撒き散らして、堕天使の翼は圧し潰されてしまった。

 激痛に叫び声を上げ、額に大粒の汗を浮かび上がらせながら左肩を抑える。


 しかし、その程度だ。精々飛行速度を落としたくらいで、致命傷には至っていない。

 それどころか、怒りを買うだろう。

 そう冷静に分析しながら、フィーは背中越しに再度アスカに逃げるように伝える。


「お逃げくださいマスター」

「でも……!」

「大丈夫です。私が消えた後、すぐに別の七天が来るでしょう。そうなればあの堕天使に勝ち目はありません」

「フィーは……フィーはどうなる?」

「……」


 夥しい量の血を傷口から流しながら、フィーは沈黙で以てアスカに答える。

 彼女は此処で死ぬ気だ。目の前の怒り狂った堕天使を足止めして、アスカを救うために。


「なんで、そこまでして俺を……」

「……」


 フィーは口を開いて……しかし言葉を発しなかった。

 ここで別れるアスカに話しても意味の無いことだと判断したからだ。

 それに、今此処でそれを言えば未練が残ってしまう。欲が出てしまう。……アスカの傍でずっと恩返しをしたいと願ってしまう。

 だから、彼女は押し黙り……最後の言葉をアスカに送った。


「――マスター。100年も遅れてしまい、申し訳ありませんでした。マスターを、マスターの大切な人を守れなくて……ごめんなさい」


 伝えたいことは全て伝えた。

 フィーは胸の奥に残留していた想いを全て封じ込め、最低限戦える魔力を残してアスカの周りに結界を作った。この結界の効果は内側と外側を完全に遮断するもの。如何なる攻撃も魔法も通さない優れもの。フィーはその結界を、堕天使の翼を潰した力を使い後方へと投げ飛ばした。


「フィー!!」


 結界の中で叫ぶアスカだが、彼女の言葉は届かない。

 彼女を覆った結界は木々をへし折りながらも突き進み、目に映るフィーの背中が遠ざかっていき、倒れ落ちた木によって視界から消えた。


「この死にぞこないがああああッ!! よくも私の翼を!!」

「堕ちた天使にはお似合いよ……この駄カラス」


 立っているのもやっとなフィーには、こうして挑発をして注意を引き付けることしかできない。

 後はできる限り粘ってアスカが逃げる時間を稼いで、次の七天に保護してもらうだけ。

 ……そう、それだけ。

 もう、彼女の仕事は終わったのだ。


「楽に死ねると思うな……地獄を見せてやる」


 ――でも、できることなら……。


 薄れ行く意識の中、フィーは堕天使による蹂躙を受け続けた。



2/守るための力を。



「……ここは?」


 先ほどまで森の中に居たアスカは、不可思議な異空間を彷徨っていた。

 何処を見ても地平線の彼方まで真っ白で、上下左右前後どの方向に向いているのか分からないフワフワとした不安定な場所。

 そこにポツンと佇んでいたアスカは、すぐに気を取り戻すと出口を探す。


「フィーを助けないと!」


 今こうしているうちにも、彼女は堕天使と戦っている。

 だから一刻も早くここから出ないといけない。

 急いで辺りを捜索する彼女に、突如アスカ以外の声が空間に響いた。


「まーまー。そう焦らない焦らない」

「!?」


 バッと勢いよく振り返ったアスカは、警戒心を露わに睨みつける。しかしすぐに呆気に取られたかのように脱力してしまった。

 そこに居たのはアスカの白銀の頭髪とは別に、色素を全て抜き去ったかのように白い髪を持った幼い少年が居た。

 気配を感じさせずまるで最初からそこに居たかのように彼はリラックスしていた。この空間が全て白く塗り潰されていたから、気づかなかったのか?

 そんなことを考えるアスカに、少年は語り掛ける。


「さて……ボクは久しぶりだけど、君にとっては初めましてになるのかな? 星月飛鳥くん」

「! どうして俺の名前を……」

「そりゃあ、君をこの世界に転生させたのはボクだからさ」

「……は?」


 彼女を……星月飛鳥を転生させたのはこの白い少年だと言う事実に、思考を停止させるアスカ。そして、アスカに祝福(ギフト)を……七天の使い魔を与え、外の世界の人間を送り込む事ができるのはルクスのみ。

 つまり――。


「君が……ルクス?」

「そうだよ。ボクがルクスさ。会えて良かったよアスカ」


 聞く者を落ち着かせる心地良い音色の声でそっと囁く少年ルクス。

 しかし、アスカはそれを気にせず必死な表情で彼に頼み込んだ。


「お願い! フィーを助けて!」

「無理だね」


 しかし、ルクスは即答した。

 何の躊躇いもなく、気負うことなく。


「なんで……」

「理由は二つある。一つは、彼女がボクの忠告を無視して無理矢理地上に降りたからだ」


 フィーは、(ソラ)と地上に時間のズレが起きていることを知ると、ルクスの静止の声を無視して飛び降りた。

 よほどアスカのことが心配だったのだろう。ルクスの調整が済んでおらず、世界の制約を諸に受け、地上に辿り着いた時には体はボロボロだった。

 運良くアスカを見つけ出し助けたことで、仮契約を結んで命を繋ぎ止めていたが……それもある時期を境に途切れてしまった。それが……、


「そしてもう一つは……君が使い魔契約を破棄したからだ」

「破棄……」


 ――お前なんか――俺の使い魔じゃないっ!!


 エルロン村でフィーに向けて感情のままに叫んだあの言葉。

 あれは、彼女の心を傷つけると同時に唯一の生命線を奪っていた。

 ……自業自得だ。フィーが死にかけているのはアスカのせいだ。

 だが、それでも彼女を助けたい。

 アスカは諦めることができなかった。


「それでも……それでも!」

「あー。落ち着いて。ボクは助けることはできないけど、君ならできるよ」

「え……? それって、どうやって」

「なに、簡単なことさ。君がもう一度フィーと契約して彼女を自分の使い魔にすれば良い」

「――分かった。する」

「……即答だねぇ」


 少し意外そうにルクスは目を細めた。

 彼女は100年間受けていた苦痛を知っている。そのことを考慮すると、出会って間もないフィーにそこまで肩入れをするとは……。


「なるほど、チョロインだね!」

「時間が惜しい。早くその方法を教えてくれ」

「連れないな~」


 実は、この空間はルクスが作り出した精神世界で、現実の世界の一秒がこちらでは一時間だ。だから多少時間を食っても問題ないのだが……ルクスは、アスカの必死な顔を見て伝えるのを止めた。だって、その方が面白いから。


「簡単さ。全ての記憶を取り戻し、ルクスの御子としてこの先一生生きていく。さすれば自然と彼女を使い魔にする方法が分かるはずさ」

「分かった。俺の記憶を解放してくれ!」

「待て待て慌てるな。ルクスの御子になるという事がどういう事なのか。その辺のことをだね……」

「――何でもする。ルクスの御子にだって、悪魔の御子にだってなってやる!」

「――ふう。分かったよ」


 ルクスは呆れた。目の前の青年だった少女に。

 命がけに戦っている使い魔のために、彼女は全てを捨て去ろうとしている。本来、祝福(ギフト)は主に力を与えるもの。これでは存在意義が逆転しているではないか。

 でも――。


(そんな君だからこそ、ボクは選んだんだ)


 ルクスは心底嬉しそうに笑みを浮かべた。

 記憶を失っても尚、心を砕かれても尚、変わらない彼女に。


「では、儀式を始めよう」


 パチンッと指を鳴らすと彼らの足元に四つの魔法陣が現れた。

 それぞれ赤、青、黄、緑と光っており、一つ一つに大陸に影響を及ぼす程の魔力が満ち溢れていた。

その中心にいるアスカはただジッと魔力の放出に身を任せて、ルクスを見据える。

四つの魔法陣の光が最高潮に達すると同時に、その魔法陣すらも包み込む巨大な白銀の魔法陣が現れ、空間を震わせた。


「本来なら、ここで長々と呪文を詠唱するものだけど……居る?」

「早い方が良い」

「あ、そう? 良かった。ボク詠唱苦手なんだよね……だって噛むから」


 カラカラと笑い、ルクスは全ての魔力を目の前のアスカの体に流し込む。

 突然のことにアスカは目を白黒させるが、すぐに落ち着きを取り戻した。

 流れ込んでくる魔力と同時に、彼女は全ての記憶を思い出した。

 自分が何故死んだのか。何故この世界に来たのか。祝福(ギフト)とは何なのか。……そして、フィーとの関係。


「よし、これでボクのすべきことは終わった。いやー、一時はどうなることかと思ったよ!」

「……ルクス」

「ん? なに?」


 ――アスカは、目の前の少年に感謝の言葉を送らない。

 全てを思い出した今、ルクスに心を許すことはできない。ルクスの御子としての使命を終わった時、自分はどのような立ち位置に居るのだろう。

 魔王ゼアルのように世界を支配し、反旗を翻すのか?

 もし記憶を取り戻すのがもう少し早かったら……そんな未来もあったのかもしれない。それが分かっていたからこそ、ルクスは今のいままで接触をしなかった。そう思ってしまう。

 でも――フィーを助ける力を得たのは、彼のおかげだ。

 だから、恨み言は言わない。でも、お礼も言わない。

 ゆえに、これからの自分を示すためにこう言った。


「行ってくる」


 それに対してルクスは嬉しそうにこう答える。


「うん! 行ってらっしゃい!」


 殴り飛ばしたくなるほど爽やかな笑顔で。



3/ルクスの御子・アスカ。



「ぁ……ぅぁ……」

「ハァ……ハァ……手古摺らせやがって……!」


 血に濡れたフィーを見下ろす堕天使の胸中にあるのは、苛立ちしかなかった。

 死に体の状態で時間を稼がれたのもそうだ。折角見つけたアスカを逃がされたのもそうだ。翼を潰されたのもそうだ。

 ただ、それ以上に光を失わないその瞳が気に入らなかった。

 考え得る限りの苦痛を与えても、こちらを睨みつけるギラギラとした目の輝きは増すばかりで、圧倒的に優位な立場に居ながらも恐怖を覚えた。

 こうして頭を足蹴にし、顔を上がらせないようにしているのもそれが原因だろう。

 自分を倒した勇者には抱かなかった感情だ。自分を追放したルクスには抱かなかった感情だ。


「クソ! クソ! クソ!」


 彼女の苛立ちは晴れることなく、それどころか逆に妙な敗北感を感じる始末。痛めつければつけるほどそれは大きくなり、堕天使は表情を歪ませる。


「ハァ……ハァ……。でも、死ねば終わりよ」


 これ以上遊ぶのは止めよう。

 フィーの血で赤く染まった氷の剣を掲げ、


「お別れよ……成り損ないの使い魔ちゃん!」


 勢いよく振り下ろした。


 ……しかし、飛び散ったのはフィーの血渋きではなく、堕天使が握っていた氷の剣の刃だった。


「――これは!?」


 フィーを覆う半透明の障壁に驚愕の表情を浮かべる堕天使。

 これは、天属性の防御魔法! 近くに天使が居るのか?

 すぐさま飛び退くと術者を探す堕天使。もし彼女の思う通りの相手がこの地上に居るのなら、傷ついている今は分が悪い。撤退を視野に入れる必要がある。

 しかし、術者を見つけた堕天使のその考えは一気に霧散した。


「――あらあら。まさか自分から戻ってくるなんてねぇ……ルクスの御子」

「……」


 堕天使の視線の先には、アスカの姿があった。

 走って来たのだろう。肩で息をし、頬は上気し、白銀の髪が汗で肌に引っ付いている。

 何処か扇情的なその姿に堕天使は笑みを深くし、彼女に言葉を投げかける。


「必死に戻ってきた所悪いけどもう手遅れよ? アナタを必死に守っていた使い魔ちゃんはもう虫の息。つまり人間お得意の逆転劇はあり得ず、あるのは繰り返される悲劇のみ。

 それにしてもこの子も報われないわねぇ。命を掛けて時間稼ぎをしたのに、それも全部無駄になっちゃって」

「――無駄なんかじゃない」


 震える自分の体を認識しながらも、アスカは悠然と答えた。

 まさか返されるとは思わなかったのか、堕天使は少しだけ驚く。しかし、隠しきれない怯えを見抜いた彼女の笑みは変わらない。


「どう無駄なんかじゃないのかしら?」

「――それを教えてやるよ、堕天使」

「あら、是非そうして欲しいけど……私性格悪いから、邪魔させて貰うわ!」


 超常の肉体を行使して、アスカが気づく前に回り込む。

 あと数瞬後には風が舞い上がり、それに彼女は目を閉じるだろう。

 そして目を開いた時には堕天使の姿を見失い、辺りを警戒する。

 しかし見つける前に捕らえられ――傀儡と化す。


 長年培われた経験が堕天使にとって最良の未来を映し出す。

 相手は非力な人間。揶揄うくらいが丁度良い。

 そう思い、アスカを見下ろして……彼女の笑みは消えた。

 いや、正確には何か強い力によって体が後方へと押し出され、その際に顔の表情を変えられたのだ。


「リジェクト。――何年お前と一緒に居たと思っているんだ。考えることくらい分かる!」


 天属性の初級魔法『リジェクト』。

 魔法、物理両方の攻撃を反発させて防ぐ魔法であり、ルクスの御子になってアスカが覚えた最初の魔法だ。

 猛スピードで襲い掛かった堕天使は、その力をそのまま返されてしまい吹き飛ばされていく。それでも、すぐに戻ってくるだろう。覚えたての魔法でやられるほどあの堕天使は柔ではない。


「フィー!」


 しかし、それで良い。アスカがフィーの傍に駆け寄る時間さえあれば。


「フィー! お願いだ、起きてくれ!」


 アスカは血濡れになったフィーを助け起こし、何度も声を掛ける。

 回復魔法を使えればすぐにでも彼女は目を覚ますだろう。しかし、アスカが現在覚えているのはリジェクトのみ。今すぐ回復魔法を覚えるには時間が足りなかった。


「……ぅあ」

「フィー!」

「……マ、マスター……?」


 彼女の必死の叫び声が届いたのか、フィーは薄っすらと瞳を開いた。

 頭部から流れる血が目の中に入らないように拭い、アスカは彼女と目を合わせる。


「良かった……目を覚ましてくれて」

「マスター……何故?」


 ホッと安堵の息を漏らすアスカに対して、フィーは悲しそうに目を伏せる。

 フィーが生きている以上、他の七天の使い魔は地上に現れることはできない。加えて、自分は動けず堕天使は健在。

 このままでは、アスカが危ない。

 そう思ったフィーは満身創痍の体を無理矢理動かして、アスカを守るためにと立ち上がろうとする。


「動かないで。……今から、君と再契約する」

「! しかし、私は……」

「でもその前に……ごめん。あの時、酷いことを言ってしまって」

「……いや、謝るのは私の方です。マスターの身を案じるあまり、心の方を疎かにしました。マスターは悪くありません」

「違う。俺は感情に任せてフィーにやつあたりをしていた。……俺の事を必死に守ってくれていたフィーを」

「……」

「だから……ごめん」


 フィーを抱えながら、アスカはできる限り頭を下げた。

 許して貰えなくても良い。でも一言謝りたかった。

 結局の所、今回のアスカも己の感情に任せて行動している。フィーを助けたいという思いを胸にルクスの御子になり、こうして再契約を結ぼうとしている。

 自己中心的だと言われれば確かにそうだろう。

 だが、フィーにとっては……、


「……良かった」

「……フィー?」

「私は、マスターの使い魔で居ても……良いのですね」


 アスカが自分を必要に思ってくれている。それだけで良かった。

 フィーは静かに喜びの涙を流し、そっと瞳を閉じる。

 そして小さく頷いた。

 ――フィーは、アスカとの再契約を受け入れた。


「ルクスの御子おおおお!!」

「っ! 感覚的に10キロは突き放した筈なのに、もう来たのか!」

「マスター、契約を……」

「あ、うん。……でも」


 しかしそこで、アスカは顔を赤らめて躊躇し始めた。

 その反応にフィーは首を傾げ……ることはできないので内心で首を傾げた。

 再契約の仕方は簡単だ。だがその方法が問題だった。術式を考えた奴が居たら地面に向かってリジェクトを使いたいくらいだ。

 犯人はルクスなのだが。


「もう一度、心を砕いてやる!」

「マスター……!」

「~~~っ! ええい、ままよ!」


 姿が見える位置まで堕天使が迫り、フィーが焦りの声を上げる。

 それによって覚悟を決めたアスカは思いっきり頭を振り下ろした。その先に居るフィーの顔に向かって。


「え――むぐっ!?」

「ん……!」


 そしてそのまま強引に口づけを行う。

 突然のことにフィーは何が起きたのか理解できなかった。目の前に広がるマスター(アスカ)の顔を呆然と見上げ、唇に感じる柔らかい感触に全神経が集中していく。

 恥ずかしいのか、アスカは目を強く閉じて顔を赤くさせていた。その絶景とも言える主の愛おしい姿に、フィーの体温も上がっていく。


「――んぐ!?」

「ん」


 さらにフィーの体温が急上昇することが起きた。アスカが己の舌をフィーの口内に入れたのだ。二人の舌が触れ合い、ピクリと反応する。だが、アスカはすぐに舌を伸ばすとフィーの舌に絡めて互いの粘液を無理矢理交換させる。

 口の端からツーと水滴が零れ落ち、二人は呼吸をするのを忘れる。


(なんだか、体の奥が熱く……!)


 意識が朦朧としていく最中、フィーは感じ取っていた。

 アスカの有する魔力が次々と自分の中に入っていくのを。そして、傷ついた肉体が、枯渇していた魔力が、ボロボロに擦り切れていた契約の糸が、再生していくのを。

 昇り詰める。駆け上がる。二人で頂へと昇っていく。

 そしてついに――彼女たちは一つになった。


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