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守護の目  作者: 茨木鬼印
少女は世界を見始める
1/1

序章 誕生

               序章 誕生

 



皆さん初めまして、今回初めて日本語で小説を書く挑戦をしてみました。まだ多くの日本語に間違いが見受けられると思いますが、ご指摘のほどよろしくお願い致します!


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 激しい雨が道場の屋根を容赦なく叩きつけてくる。響き続く無惨な音の中に僅かな唸り声が聞こえる。


「あと少しだ! 頑張れ!」

 「はっはっはっ…うぅぅぅぅ」

 「うぇーん、うぇーん」


 闇に包まれた空を照らす稲妻とともに赤子の泣き声が響き渡った。

 その光に乗じて道場の中の状況が一瞬伺えた。

 中には赤子と三人が見え、一人は汗塗れに脱力した顔で獣の毛皮らしきのもに臥せていた二十代半くらい黒髪の女性。

 そして女の隣で赤子を抱いている十二、三歳らしき金髪の巫女服少女。

 残った一人は見た目が巫女服少女と同じくらいに見えるが、少女のような金色に輝く髪でもないし、一般的な黒髪でもない。

 ただ真っ白な、どこまで行っても透き通るような白髪で、不思議な文字が刻まれた包帯を片目にしている奇妙な少年がいた。

  

 「赤子は無事出産した、汝もよく頑張ったなぁ!」

 「もうちょっと頑張れ!今緒を切る。」

 黒髪の女性に向けて少女は見た目とは不相応な言葉で励ましづつ、緒に触れた。

 少女が緒に触れた瞬間、緒は何かに切られたかのように切断された。

 「よし、赤子はこちらで封印を行うから、母親の方はお願い。」

 白髪の少年は心配そうに少女から赤子を受け取った。

 「門門相対!天火よ!抑制の鎖になれ!」

 少年は呪文らしき言葉を唱え、左腕で赤子を抱き、右手は空中で五指開き、手首を30度回した後に拳を握り、静かに赤子の額に拳を下ろした。

 拳が赤子の額に触れた瞬間、道場の中に稲妻のような光が走り周囲の暗闇を引き裂いた。

 

 「馬鹿者、加減をしろ!この場を焼く気か!」

 光が収まった後、人一人分くらいの大きな毛玉が現れ、その中から少女が頭を出し少年に文句を言い放った。

 「すまん、この子の母親は無事か?」

 「気絶した。肉体は疲弊だけだが、霊気は空っぽじゃ。凡人の身で霊童を産むから、多分命も長くはないじゃろう。」」

 「そうか…何とか霊気を補充できないものか。この子の父親は救えなかった…母親まで失いたくはないんだ。」

 「出来ぬわけではないが、それでもせいぜい四、五年程度じゃな。器が割れたんじゃ、これ以上は無理じゃろう。」

 「それでもいいさ、ありがとう。」

 「封印はどうじゃ?先の光はまさか…」

 「いいや安心していい、想像以上の成功だ。」

 「想像以上?」

 「あぁ、封印する時僕の天火はこの子に反応した。」

 「なんじゃと?天火が反応した?」

 「そうだ、どうやらこの子は変数に間違いないでしょう。」

 少年は優しく腕の中の赤子を見つめ、その可愛いほっぺを軽くつまんた。


 激しい雨は次第に収まり、雲の城壁も消え、冴えた月光が窓を抜け、赤子を祝福するかのように降り注いだ。


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