表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
森に住むものたち  作者: 伊吹 千伊
第1章 叉僂(さる)さんの悩み事
4/6

第3幕 ~夕暮れに目覚める者たち~

この幕では、叉僂(さる)こと、『猿渡(さるわたり) 黎子(れいこ)』の家の事情が分かります。


叉僂(さる)は、しばらく2時間ほど眠っていた。

目が覚めると、もうすぐで夕日が出そうな時だった。


『んーん……良く寝たな…。もう少し寝たかったな…。』


(もうすぐで、私の身体は、人間になる……。

そろそろ家に帰らないと大変なことになる。

特に、私が羞恥な思いをしないといけなくなるから、

そうとなれば急いで、家に帰ろう!

動物の時は耐えれるけど、さすがに人間の時は、裸になるのは、恥ずかしいもの…!!)


叉僂(さる)は、目が覚めてから、ゆっくりと身体を起こして、立ち上がった。

そして、急ぎ足で全速力で木に登り上がって、木と木を飛び越えて行った。


叉僂(さる)がいる場所は、どうやら、家から反対側の方だったらしく、いつもよりも、かなり、全速力で木々を飛び越えていく。


不味(まず)いわ。急がないと、夕日が出るー!!』


叉僂(さる)の家は、大名屋敷のような家で、兎に角、だだっ広いので、家にたどり着くのも大変なのだ。

まるで、迷路のような家なのではあるが、叉僂(さる)叉僂(さる)の家族は、迷うことなく、遭難することもなく、家に辿り着くことが出来るのだ。


叉僂(さる)の家は、人間からは、単なるどこぞの殿様の屋敷として思われている。

表向きの家柄は、華族(かぞく)として扱われているが、

自警団としても活動している。


叉僂(さる)一族(いちぞく)は、動物からは、警察的な立場であるので、今日も叉僂(さる)は、『猿渡(さるわたり) 黎子(れいこ)』は、見廻りを兼ねての散歩をしていたのでした。



ご観覧ありがとうございました。

次回の森に住むものたちのお話は、、、

『第4幕~おはようございます、お目覚めはいかがですか?~』です。


次回もどうぞお楽しみに~!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ