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森に住むものたち  作者: 伊吹 千伊
第1章 叉僂(さる)さんの悩み事
2/6

第1幕 ~叉僂(さる)さんの悩み事 ~

初投稿ですので、あしからず。

この物語は、完全オリジナルストーリーです。

どうぞ、ご覧あれ!!ヾ(≧∀≦*)ノ〃

落日(らくじつ)飛輪(ひりん)(やま) ”という呼ばれている森の中に、一匹のお猿さんが居りました。


お猿さんは、同じ森に住んでいる、化け狸、化け狐、化け烏、化け猫、化け戌に困り果てていました。

今、お猿さんは、水を求めて、この暑すぎる日中に、森の中を歩いていた。

お猿さんは、目利きと鼻利きが良いので、歩いている途中で、美味しいものを見つけることは、苦ではなかった。

だか、今日はまさかの真夏日で、流石のお猿さんも、脱水症状が少し出てきたので、美味しいもの見つけている途中で、とりあえず、水がほしくなったので、先に水がある場所を探し始めた。


「ああぁ、早く水が飲みたいよ。」

お猿さんは、水を求め、水がありそうな場所を探し歩いた。


「川はないの?河はないの?湖はないの?」

そんなことを呟きながら歩いていた時に、狸がお猿さんの前からやって来た。


「こんにちは、お猿。叉僂(さる)どうしたの?こんなに暑すぎる日に。」


お猿さんこと、叉僂(さる)の目の前にいる狸さんは笑いながらも気だるそうに叉僂(さる)に話しかけてきた。

叉僂(さる)は、とりあえず、自分の目の前にいる、友人ななる腐れ縁な奴こと、多奴樹(たぬき)から離れたくて、目だけ宙を彷徨いさせていた。


(うわぁ、よりよって、化け狸に出会うとか、運が悪いとしか言えない。ああ、もう、嫌だ。あんまり長居したくない。)



「やぁ、化けだぬ…狸の、多奴樹(たぬき)。どうした?こんな日に出歩くとは。」


「んー今日はこんなにも暑すぎるからな、涼しいところ求めて森を彷徨っていたところだ。」


「狸なら、水でも氷にでも化けれないのか?

私は忙しいんだ!とっとと早く、川でも水でも海でも北極でも良いから、どこに行っても良いから、私の目の前から消え失せろ!多奴樹(たぬき)!!

こっちは今日の、この暑すぎる気候のせいで、脱水症状発症寸前なんだ!!

頼む。頼むから!

お願いだから、前を退いてくれ!邪魔だ!!

いつもなら、多奴樹(たぬき)の長話に付き合ってられるし、

我慢することは出来るが、今日は、今日だけは長話だけは勘弁してくれ!

多奴樹(たぬき)ぃいいいいいっ!!」



「お前さんの方が話が長いのは、私の気のせいか?叉僂(さる)さんよ~ぃ。」



「いや、今はそうかもしれないが!んだけど!今はそれどころじゃないんだ!じゃあな、化け多奴樹(だぬき)!」



そうして、叉僂(さる)は、多奴樹(たぬき)の横を走り去って、前へ走っていった。

多奴樹(たぬき)から走り去った叉僂(さる)は、走りに走り疲れたので、木々の影の所を歩いていた。

すると、その木々の近くで、水が流れる音が聴こえてきた。



(あ!これは、間違いない。近くに水が、ある!!

もう少しだ。もう少しで、水が飲める!!)



気分も上々で、すっかり浮かれきっていた叉僂(さる)は、その時油断したのか、自分が置かれている状況を省みていなかった。


叉僂(さる)は、木々の根っ子部分に引っ掛かり、木に思いっきり顔をぶつけてしまった。主に鼻を。



「いっ、痛っ、痛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ~!!

ははは、は、は、鼻が、、、鼻が、痛い……!

何でこうなるんだー!!」



(とりあえず、鼻は大丈夫っぽいけど。

それでも、これは、痛い!鼻だけだけど!!

ち、ちっくしょうっー!!!!)


鼻の痛み、そして、痛みによる涙を抑えながら、叉僂(さる)は、よろよろと歩いて、水の音が聴こえた場所へと向かった。





続きは、『第1章 第2幕 ~叉僂(さる)さんの休憩~』です。

お楽しみに!!それでは、また!!

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