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けもみみ看板娘♂  作者: かづき


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25/37

25 武は舞に通ず

お読みいただきありがとうございます。

あらすじから武闘派のキーワードを外すべきか悩んでいます。

全然戦わないし。そのうちで良いか。ギャグだし…

パタン


「あいつ腹立つーーー!!」


部屋のドアを閉めた途端に叫んでしまった。

滑稽なんて実際に使うの始めて聞いたわ!確かにいつものベルを考えるとクールキャラは驚いたけどさ!


「…ベル?」


何も言わないベルに声を掛けると、小刻みに震えながら涙を流していた。


「ベル!もうあんな事言わせないから大丈夫だよ!」


夢中で抱きついてなだめる様に背中をポンポン叩くと、ぎゅっと抱きしめられた。


「…はぁぁぁぁ…チハヤ様…自分は…自分はこの世界で1番の幸せ者です!」


ん?


「庇っていただいた上に『ボクのベル』なんて!!」

「嬉し泣き!?」


もう!心配したのにー!


「いだだだだ!ごめんなさい!付け上ってごめんなさい!!」


キャメルクラッチで猫背を直してあげよう。(親切心)


「悔しくないの?」

「悔しいか悔しくないかと問われれば悔しいですが、言われ馴れてしまいまして…それに…」


「獣の姿で格好付けるのが滑稽だと言われただけで、私の性癖がバレた訳ではないので大丈夫です!」

「変態っぽい自覚はあるんだ?」

「はい。」


まぁボクも最近変態になりつつあると自覚しているけど…


「傷付いてないなら良かった。でももふもふ差別を失くすのはボクの夢の1つだからね?」


ベルだけじゃなく、オロフにも言う。ポメ達も良い仕事が見つかると良いな。

オロフが少し笑った様な気がした。




ベルを帰して書き取りをして、絵本を読んだ。少しは文字が書けるようになったせいか絵本の文字も認識できるようになって来た。絶対日本語じゃないのに読める不思議。単語を書こうとすると日本語で考えているのにどの文字を書くべきかが頭に浮かぶ。更に不思議!


侯爵夫人に手紙を書ける日も近いかも!


…でも少し悩み始めている。仕立て屋さんになるかトリマーになるか、もふもふ小隊隊長として世直しをするか。…あ、経理も考えてたんだっけ。でもそっちはやらなくても良いかな?


そんな事を考えながらオロフのブラッシングをしているうちに夕飯になった。




王子にポメ達の事を話してみた。


「確かに獣性が濃い者達は力が強さが売りなので雇う側はそれを期待する。そして期待した分の仕事をさせる。そこで獣性が濃いのに力の弱い者が働こうとすればムリが出るのも道理だな。」


「力が弱くても足が速いとか嗅覚や聴覚が優れているとか、それぞれの個性が活かせると良いよね。」


「ふふ…そうだな。チハヤはどうしたら良いと思う?」


「まずはどんな事が得意か苦手かを聞いてあげて欲しいな。できない事を責めないで、できることを褒めてあげて。」


「チハヤは優しいな。」


「違うよ。ボクがして欲しかった事だよ。」


王子がハッとして地雷踏んだ!?って顔してるけどそこまで気にしてないから平気。


「ところで明日は騎士団のダンス練習の日だが、チハヤはドレスで行くのか?タキシードか?」

「聞いてないけど?」


「そうか。騎士のたしなみとしてダンスは必須なんだ。侍女達が相手をする。チハヤがドレスで参加するなら私も参加する。」


「ボクはどっちでも良いけど、ヨナタンはどう思う?」


既に護衛を交代したヨナタンに聞いてみる。


「獣性の濃い者とダンスをしたがる女性はいませんので、我々はダンスの練習を免除されております。」


な、なんだってーーー!!


「やだ!ヨナタンと踊る!ドレス着る!!」


「チハヤ…私とも踊ってくれるよね?」


「王子は練習しなくても上手なんだからいいじゃん。ヨナタン、ボクが教えてあげる!」


初心者ですけど。


「いえ、お気遣いいただかなくても、その…」

「ダーメ!侍女の人達を見返すように頑張ろう?ね!」


「はい…、努力はします。」


「ボクの国では武は舞に通ず、って言ってね。ダンスが上手くなると武術も上手くなるって言われてるんだよ。だから強くなりたかったらダンスもちゃんとやろうね?」

「はい!」


うんうん、強くなりたいんだね。まだそこそこだもんね。


「ダンスで何故戦闘技術が上がるんだ?」


王子が真面目に悩んでいる。

珍しいから教えてあげよう。


「ダンスは体幹や体軸を鍛えてしなやかに身体をコントロールし、相手の呼吸を読んで誘導(リード)するでしょ。それに素早い体重移動も必要になるから連続技の練習にもなるんだよ。」


まぁ、ただの持論、というかダンスをやって見ての感想だけど。


「チハヤ!素晴らしい意見だ!私ももっと真面目にダンスの練習をするよ!」


「王子がこれ以上強くなったらボクが逆らえなくなるからイヤだな。」


今だって全く敵わないのに…


「いくらでも強くなって、逆らってくれれば良い。」

「ふぎゃ!!」


急に抱き上げられて耳元で囁かれて変な声を出してしまった。


だから何でそんなに簡単にボクを抱き上げられるの!?


夢多き男の娘はどこへ行くのでしょうか?(笑)

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