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最後の名前は君

「で、なにがききたいの?」

私は呆れながらも後輩たちのいるの空いている席に腰かけた

「正直な話、今まで彼氏どれくらいいたんですか?」

「元カレはねぇー、5人ぐらいかな」

「5人って普通じゃないっすか?」

後輩がそう返すと

「おまえなぁ、まだまだわかってないなぁwww」

と富永が返した。


「どういうことっすか?」

「富永!?これ以上言ったら殺すよ!!」

私が必死に止めようとしたが

富永はニヤッと笑った。


「こいつ、彼氏じゃないやつともヤってんだよww」

「え!?!?!?、まじっすか!?」

と何人かの後輩が声を上げた


「馬鹿じゃない!!何で言っちゃうかな!!」

「別にいいだろ、こいつらに言っても

特になんもないだろ」


それはそうだが、わざわざ言うことでもないはずだ。

正直なところ

私は、生徒会では仕事のできる

頼れる先輩でありたかったのに

その思いも今儚く消えていった...


「初めてっていつなんですか?」

ある後輩から質問された。

こいつは、好輔こうすけ

生徒会の中でもどちらかというとモテる方だろう

なんというかそういう雰囲気を出しているのを

私の恋愛マスターのセンサーが察知していた


「初めては、高校1年かな」

私は、もう諦めて素直に答えた


「それってその時の彼氏とですか?」

「いや、彼氏ではない。好きではあったけど...」

「何でそれなのに付き合わなかったんですか?」

他の後輩が不思議そうに聞いてきた。


私は小さくため息をついた

「相手には、彼女がいたから」

「彼女がいたのにヤったんですね」

「そう、好きだったから。諦められなかったから...

最低だよね。今考えると馬鹿だよ。」

私は、苦笑いしながら俯いた


「まだすきなんですか?」

好輔尋ねた

「今?どうだろうね?」

そうしか答えられなかった

だってまだ好きだから


彼とは中学の同級生

高校は別々になったけど

ずっと好きだった

でも、彼には1つ下の彼女がいて

今は部活のマネージャーと付き合ってるらしい

それでも心から消えない

好きなんだと思う

彼以上に好きになる人なんて

きっと現れないと思うぐらいに


「お前まだすきなんか?」

富永が渋い顔をして聞いた

「まさかwwありえないでしょww」

そう答えた


「他にも彼氏以外にやった人いるんですか?」

興味津々に聞いてきた

「いるよ、二人ぐらいね」

私は、軽く笑って答えた


それからも

たくさんの質問に答えた

高校生男子はこんななのかって思うほど

根掘り葉掘り聞かれた

でも、そのおかげで

距離が縮んだ気がした

こんな後輩との関係のありなのかもしれない

と思った


そして

ある後輩の質問が

私を変えた


「先輩、もしもここにいるやつで

順位付けたらどうしますか??」

というものだった

「ここにいるので??悩むな~。」

私は、周囲を見渡した


その時

ふと気になるやつを見つけた

話に入ってくるが

ずっと携帯をいじっている

松田廉まつだ れんだった。


私は最下位から

名前を出していった

そして最後に出した名前は

松田だった...


そう、この時にはもう

恋に落ちていたのかもしれない


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