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澄みわたった空

二月の終盤

沖縄の桜はもう咲き終わり青々としていた

不意に空を見上げると

まだ少し冷たい風が私を包み込んだ

空は、どこまでも見えてしまいそうなほどに

青く澄み渡っていた


「莉果先輩~!」

私は遠くから呼ばれるその声で我に返った


「莉果先輩、さっきから呼んでたのに

どうかしたんですか?」

後輩が私の顔を覗き込む


「ごめん、ごめん、ちょっと疲れててさ

これとこれを会場までもっていって」

私は高校二年、生徒会役委員の比嘉莉果

今日は、週明けにある卒業式の準備に追われている


「先輩!次どうしたらいいですか?」

とまた他の後輩が次々にやってくる

ほんの少しの休憩さえない状態だ...


正直なところ

今回初めて関わる後輩がほとんどで

どうしたらいいのかも分からないまま

気が付けば作業が終わったのは

時計の針が夜の7時を回った頃だった


私が先生とのミーティングを終わらせ

生徒会室に戻ると男子の後輩がまだ多く残っていた


「どうしたの?もう作業終わったでしょ?」

「終わったんですけど、富永先輩と話してると面白くてついつい

この時間まで話しちゃって」

とたわいもなく笑って返した。


「比嘉お前も話せよ。

こいつ学年で恋愛マスターって呼ばれてるんだぜ。

聞きたいことあったら聞いとけ」

と笑いながな同級生でお互いの恋愛話をする仲の富永海とみなが かいが言った。


「うるさいわね!いらないこと言わないの!!」

私が少し不機嫌に言うと

「先輩本当ですか!?いろいろ教えてほしいです!!」

「え!?!?!?」

「だめですか?」

そんな風に言われると嫌とは言えないタイプの私は

ため息をつきつつも

「いいわよ。」

と言ってしまった。


これが恋の始まりとも知らずに・・・

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