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水の中の私  作者: リリィ
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ダンゴ虫

フトシは海へ行く。

広い海を目前に自分が何なのかわからなくなる。



カオリはなんで自分がわからないの?

俺はカオリが好きで、それは紛れもなく事実。

たったのそれだけ。

そんな俺がおかしいの?


自分に正直でいるって何?

自分の意思に反すことは間違ってるでしょ?


カオリ、どこにいるの?

カオリの中にいるカオリ。

どこ?



フトシは近くにあるボートに乗り、遠くへ行く。

自分の体に重りを縛る。


自分の体と重りを海へ。

沈む体。

苦しい。


カオリ。

僕はカオリの一部になれたと勘違いしていたみたいだ。


僕の心の中は空洞。

カオリはいない。


カオリ。

水中で何を思ったの?考えたの?感じたの?・・・誰に会えたの?



水中で苦しいだけの僕は、何も思わず、考えず、感じず・・・カオリにも会えずに死ぬのだろう。



重りがとれ、体が浮かんでいく。


僕はカオリにほんの少しでも近づくことさえできないダンゴ虫。

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