スバル
スバルは教室で元気がない。
友達に囲まれている。
「今日さ、どっか行こうぜ!」
「いいね、カラオケとかどう?」
「腹減ったよ。その前にラーメン食べに行こうぜ」
「またラーメンかよ、他にあるだろなんか!」
「ラーメンがくいてぇんだよ、俺は!」
「スバルは何食いたい?」
「・・・俺?」
「おう。おごってやるよ」
「えー、いいなー、俺もおごってくれよ!」
「馬鹿、お前におごるぎりねぇから。な、行こうぜ!」
「スバル、行こうぜ。」
「おう。」
スバルは笑顔を見せる。
わいわい歩く連中。
そのとき、スバルはフトシを目撃する。
「ごめん、俺やっぱいいわ。」
「え、スバル!?」
スバルは早歩きでフトシを追う。
フトシは公園のベンチに座る。
スバルはフトシの前に行く。
「おい、お前。カオリどこにやった?」
「・・・しらねぇよ。」
「しらばっくれんなよ。2週間前、カオリとお前が歩いてるとこ見たんだよ。あれからカオリがどっか行っちまったんだよ、お前しかいねぇだろ?」
「お前、もう別れたんだろ?」
「は?」
「お前にはもう関係ない話。」
「カオリに何やった、カオリどこだよ、教えろよ」
「しらねぇよ!何もしらねぇ。しらねぇよ、わかるわけないだろ。わかるはずねぇんだよ。」
「この野郎。」
スバルはフトシを殴る。
「俺の知らないどこかだよ。」
「早く教えろ。」
「近づくことならできるよ。
ついてきなよ。」
2人はフトシの自宅へ行く。
フトシはスバルをカオリの死体がある風呂場へ案内する。
スバルは愕然とし、膝をつく。
そして、悲しみに暮れる。
「カオリは自分に溺れたんだよ。それだけ。俺も本当のカオリに触れることはできなかった。」
スバルは怒り、フトシを殴りまくる。
フトシは隙をついてスバルを掴み、風呂の中へ突き飛ばす。
「その中にはお前の一部もいるよ。」
スバルはゲロを吐く。
フトシはスバルの目前にナイフを落とす。
「そのナイフで死ねば?そうすればカオリと子供のとこに行けるかもね。」
スバルは自分の首を切り、自殺する。
血に染まる風呂。
「それじゃ無理だよ。」