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Dusk of one time   作者: 藤堂 圭
序章
6/7

6

 皇国では20万の将兵から、麦の落ち穂まですべてが皇帝のものである。


それは皇国500年の中で当たり前の常識で、あからさまに破ろうとすれば処刑されるのがまた、当たり前の常識であった。


とはいえ"あからさま"なので、自然に出てしまう民の誤差や不自然ではない程度に湧き上がる貴族の報告には多少の寛容さは持ち合わせている。


なぜならば、帝国との戦争で、たとえ農繁期でさえも、成人になる際2年間の徴兵を受け、前線で矢面に立っているのは兵士となった農民であったし、皇帝の代理人である貴族にとって名誉は増やせるが、皇国中央に間接管理された領内の経営は苦しくなるばかりであるからである。


皇帝ならば、できる限り締めつけることだけでも可能である。


しかしその先に待ち受けているのは秩序の崩壊からの常識の崩壊である。


民にはあくまで少し余裕を持たせ、大望を持たせ、人材を回していくことこそが国を活性化させ、長生きさせる方法だと、初代皇帝がかつて大陸全土を支配した国から学び、ハウゼン皇国現皇帝"バラデュ・ロルジェ・ハウゼン"まで行われている統治方法である。


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