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第九話 気難しい姫君

最近noteに出没するようになりました。ただ、モノローグ書いてるだけなんですけどね。こだわりがあって。外とつながる線を増やしたいというのもあって。なろうで仲良くしているかたはいないためこれから活動報告も力をいれないと行けないんですが、余裕がありません。水槽の落水音から逃げて三日目。なかなか思うようには行きません。これも予約で配信させていただきます。



 馬を早足で駆けさせて着いた街は湖の畔にあるミスティヴェールだった。宿屋に予約を入れ、馬を繋ぐとライヴァンは夕陽に輝く湖の岸辺にエレナ・シルヴィアを連れて行った。エレナ・シルヴィアは疲れも忘れ、感嘆のため息をついてその夕陽に輝く湖を見つめていた。

「綺麗だろう? ミスティヴェールはこのシルバーミスト湖の恩恵も受けている。そしてあらゆる冒険者達の情報交換の場であり、癒やされる所なんだ。武器や防具も最高級の物が得られる。ここで炎のエレメントの装飾品でも探そう。今日はとにかく色々あったから夕食を食べてまた、明日、だね」

「まさか、部屋は……」


 一緒って事はないでしょうね。

 

 エレナ・シルヴィアの表情が鬼に変わりそうになる。それを察してすぐさまライヴァンは言葉を継ぐ。

「もちろん二部屋とったよ。二人部屋より、簡素な一人部屋の方が安いときもあるからね。そんなにいい宿屋ではないだろうが、夕食が絶品なのは保証するよ。さぁ。ティアも宿屋に戻ろう」

 ティアはどこからか自然に落ちていたクルミを拾ってほおばっていた。その愛らしい顔にエレナ・シルヴィアは微笑む。

「ティア。そのクルミ、どこに植えるの?」

 たっとライヴァンの肩にとまると、袋を空けろと言わんばかりにライヴァンを見つめる。

「はいはい。この袋に入れればいいよ」

 ティア専用の革袋にどこにどれだけ入れてたのかと言うほどクルミが入る。

「ティア。食べれる量だけ確保したら?」

 クスクスエレナ・シルヴィアは笑いながら言う。湖に見惚れている間にティアはクルミの恩恵を受けていたようだ。

 ティアは入れるだけ入れるとまたクルミを探しに出そうになり、慌ててライヴァンとエレナ・シルヴィアがティアを押さえる。

「もう、クルミは十分でしょう?」

 エレナ・シルヴィア言っても不満そうなティアである。

「さぁ、私達が夕食を食べている間に部屋でこの革袋のクルミを食べているといい。すぐには無くならないはずだ」

 それでも不満そうなティアの頬をエレナ・シルヴィアはつつく。

「食いしんぼさんね。あと一個あげるから、それで我慢するのよ。はい。この一個で終わり」

 ぽん、とエレナ・シルヴィアの掌の上にクルミが一個出てくる。それを必死になって手にするティアである。

「誰に似たの? その食欲は」

 ティアがどこから来てあの試練の守護者になったかはエレナ・シルヴィアも知らない。きっとメリウスなら知っているだろう。二人とも同じ事を考える。

「きっとメリウスぐらいね。知っているのは」

 エレナ・シルヴィアが言葉にする。ああ、とライヴァンが答える。

「さて。王子様。王子様の口を満足させた、夕食を食べに参りませんこと?」

 エレナ・シルヴィアが手を差し出す。その手を優雅に持つライヴァンである。

「その前に、ティアを食事の場に連れていないと」

「そうでしたわね」

 クスクスとおかしそうにエレナ・シルヴィアは答える。

 今日、はじめて出会ったこの妖精の姫はいろんな顔を持っている。笑顔が一番だが気難しいところもある。へたするとすぐにご機嫌を損ねてしまう。

 

 どうしたものだか。

 

 ライヴァンは考える。気難しさは己の母以上だった。母も気難しい人である故、気難しい人間の対処法はわかるが、妖精の姫の気難しさはその上を行っていた。

「炎のエレメントの装飾品どんな物があるでしょうね」

「ああ」

「他のエレメントも必要かしら」

「ああ」

「って、また考え込んでるの? 何度考え込めば気が済むのよ」

 エレナ・シルヴィアの不機嫌な声ではっと我に返る。

「これからの旅について考えていた」

 気難しい人間の扱い方などと言えばあっという間に機嫌を損ねる。美味しい夕食を機嫌を損ねた姫と食べる気はさらさらなかった。

「そんなに憂慮する事かしら? 行ってみればなんとかなるかもしれないわよ?」

「シルヴィはそういう柔軟な考え方の持ち主でもあるのだな」

「って。旅のことを考えていたのではないようね。どうやら私の取り扱いでも考えていたのでしょう?」

 どきっとするようなことを言われるが、そこは母と同じで肯かない。素知らぬふりをする。と、同時に宿屋に着いた。ティアを部屋に置いてライヴァンが出てくる。一時停戦条約を結んだ二人は宿屋に併設されている酒場に向かった。そして王子の口を満足させた絶品料理にエレナ・シルヴィアも舌鼓を打っていた。

ここまでよんでいただきありがとうございました。それではまたの日に。週二回更新はしますので。

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