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脆く、壊れ易く

作者: 秋暁秋季
掲載日:2025/01/08

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

思ってた以上に、創作部の兄さんの事好きかも知れません。

他の人間がどうだか知らないが、私は精神に翳りが差すと筆が乗る。全ての焦燥、抑鬱、悲哀を筆に乗せて書き表す。そうでもしていないと息が出来ないのだ。生きる事が困難なのだ。


ある日の事、誰よりも早く部室に着いて、夕暮れの光を眺めていた。窓から射し込む爛れた橙が情緒的な色を齎す。其れに思わず黄昏たくなる。

「暗い顔してる」

誰も居ないはずだった。誰にも話し掛けられない筈だった。しかし数奇な運命が其れを覆した。私は声の主の方を向くと、僅かに口角を上げた。

「何時もこんな顔だよ」

声の主は同じ部の同胞だった。私の片棒を担いでいる子だった。だからこそ、私の些細な変化にも気が付いて、すぐにちょっかいを出してくる。

彼女は私の強がる顔を暫く眺めると、鞄の中から原稿用紙を取り出して、机の上に置いた。

「今なら良いの、書けると思うよ。君は翳ってる時の方が描写が尖るから」


未来に対して不安を感じた事は無いだろうか? ある日突然、暴漢に襲われたり、天変地異が起きたり、病気に掛かったり。私は常にそんなものに晒されている。ある日突然、死の恐怖に晒されて、上手く息が出来なくなる。どう生きれば良いのか分からなくなる。そして今もそんな状態だった。

何故人は生きるのか、何故人は死ぬのか、何故そんな不安に晒されても、生きるも死ぬも許されないのか。そんな憂いばかりが心に溜まり、今の美しい気色に翳りが差す。

「生きるのが怖くなってしまった。未来がどうなるか、誰も分からないだろう?」

苦しい生なら楽な死を。こんな憂いに塗れた状態で生きる意味はなんなのか。何も考えるられなくなる死が幸福ではないのか。そんなことばかり考えてしまう。

「やり残している事でもあるの?」

「あるよ。沢山……沢山あり過ぎる。だから今日中に終わらせる事は不可能だ」

まだ完結させてない物語がある。まだ話して居ない人々がいる。まだ浮かんでない物語がある。それらを終わらせて死ぬのが怖い。でもこうやって悩み続けるのが怖いからら、早く楽になりたい。死んでしまいたい。

この矛盾した精神、果たして周りに理解して貰えるだろうか?

「繊細な人。脆く、壊れ易く、だからこそ、壊れ果てた方が楽な可哀想な人」


顔を上げると彼女はころころと笑っていた。書き写した原稿用紙をただ黙って眺める。

「繊細な人。脆く、壊れ易く、だからこそ、壊れ果てた方が楽な可哀想な人。今の貴方」

最近考えてたんですよ。

創作部に登場する兄さん。多分、私が思っている以上に、脆く、壊れ易く、繊細だなと。

それでも表面は何でもない顔で過ごしてそうな、うつ病まっしぐらな性格してそう。

全て救え(書き残せ)ないのならば、全て捨ててしまおう。

中途半端に完成させるならば、壊してしまおう。

そんな0、100思考な気がします。


悩んでいるのが苦しいから、早く死んでしまおう。

脆く、壊れやすく、だからこそ、丁重に扱われるよりも、乱暴にされて壊れたほうが良いという人。

誰にも救えない、救われてくれない可哀想な人。

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