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156 グレイの目的

1話がとても短いものになっております。あっという間に負担なく読み終えてしまう短さです。ですので3日に一度朝6時更新という短いスパンです。 たまに遅れまる場合が(^0^;)

ちょっとの暇な時間の穴埋めになれたら嬉しいです。

ちらほらと、あらすじが挟んでおります。もし興味がありましたら、そちらをちょこっと除いていただければ、なんとな~くわかっていただけるかとw

よろしくお願いしますm(_ _)m




 レイが外から屋敷に戻ると、グレイがちょうど車で戻ってきたところだった。車から降り、持っていた鞄を執事に渡したグレイにレイは頭を下げる。


「マスター、お帰りなさい。商談はどうでした?」

「ああ。うまくいったよ」


 そう言いながら2人はグレイの書斎へと向かう。そして部屋に入るとグレイがすぐさま聞く。


「また殺したのかい?」

「わかります?」

「ああ。真新しい何人もの血の匂いがするからね」

「凄いですね。ほんとマスターって鼻がききますよね」


 いつも人を殺した後は、新しい服に着替え、香水もきつくかけるのだが、必ずグレイにはばれるのだ。


「いつもより香水がきついからだよ」


 そう言われ、レイはクンクンと自分の服が臭いのかを嗅ぐ。


「そうですかね」

「で、今回の理由は何だったんだい? たしか報酬をもらいにベルゼルド男爵の所に行ったはずじゃ?」


 ベルゼルド男爵は、裏の顔は魔薬を密輸する組織のリーダーだった。そして同じく裏で密輸をしていた組織とライバル化にあり、紛争が絶えなかったところに、身内を殺されたため、復讐のために組織を滅してくれと言う依頼を受け実行し、報酬をもらいに行ったのだった。


「ええ。行きましたよ。そしたら、あのクズが払う金はないと言いだしたんですよ。長きに分かったライバル組織がなくなり、自分のところが独占出来ると思ったんでしょうね。このことを知った俺やマスターも生かしておくわけにはいかないと言いだしたんですよ」

「まあよくあることだね」


 この仕事をしていると、5人のうち1人はこういう考えの者が出てきていた。


「だから殺しました」


 笑顔で言うレイは満足そうだ。


「そしたら、うじゃうじゃ俺に襲いかかってきたので、顔を見られてますからね、全員やったんです」


 口封じと証拠隠滅のため全員殺したと言うことらしい。それは相当な血の海だっただろうとグレイは想像する。


「あ、ちゃんと内紛ということにしてきたので大丈夫ですから」


 悪気もなく言うレイは満足げにソファーに座り背もたれに背を預ける。

 すると窓から1羽の蝶が入って来た。そしてグレイの側に来る。グレイは手を広げると、蝶は掌に止まった。するとパッと弾けた。レイはすぐにグレイがよく使う伝書蝶だと分かった。

 グレイは読み取ると、


「竜柱の1つの封印が解除されたようだ」


 と告げる。


「へえ。解除されたんだ」


 レイはさも驚いたように言う。


「じゃあ残りは3つってことですか?」

「ああ」

「結局マスターはどっちがいいんすか?」


 レイは4つある竜柱を解除することがグレイの目的の1つだと聞いていた。だがそれが何のためなのかは聞かされていない。だが元々魔物が這い上がってこないように封印のためにしている竜柱だ。それを解除すればどうなるのかは竜柱に詳しくないレイでも想像がつく。


「マスターはこの国を破壊しようとしてるんですか?」

「そうだとしたら?」


 反対にグレイが聞く。


「んー。別に俺は構わないっすけどね。この国に未練も思い入れもありませんからね。ただ俺はマスターに付いていくだけです」

「嬉しいこと言ってくれるね」

「俺を救ってくれたのはマスターですからね。一生マスターに付いていこうと思ってますからね」


 本心から言うレイにグレイは微笑む。


「で、どうなんです?」

「強ち間違ってはいないかな」

「へえ」

「強いて言えば、新しい国作りだね」

「やっぱ国王になりたいんじゃないですかー」


 クツクツ笑いながらレイは言う。


「そういうのじゃないんだよ」

「じゃあどういうことです?」


 グレイは窓の外を見る。


「だから新しい国作りだよ」


 レイは首を傾げる。


「国王になりたいのと、何が違うんですか?」

「私はただのきっかけを作りたいだけさ」


 そこでグレイは煙草に火を付け、大きく吸い込むと、一気に吐き出す。


「だがそれにはまだやることがある。まだ始まったばかりだよ」


 そう言って不適な笑みを浮かべた。その顔はダークなグレイだとレイは微笑むのだった。




 次の日の朝、アイラとリュカはシガスの家で朝食を食べていた。


「すみません、泊まらせてもらうだけでなく、朝食まで」


 アイラは頭を下げて謝る。するとシガスが笑いながら言う。


「いいってことよ。嬢ちゃん、動けなかったんだからな」

「そうよ。気にしないで。さあご飯食べてね」


 シガスの奥さんも笑顔で言う。

 あれからアイラはジンの胸で泣いた後、そのまま気を失ったのだ。アイラも力の使い過ぎだったためだ。そのためシガスが家のベッドに寝かしたのだ。だがアイラを1人にするわけにはいかず、ジンも報告などがあり帰らなくてはならなかったため、リュカが一緒に泊まったのだった。


「ジンも無理するなって言ってた。ゆっくりしていけばいい」

「ありがとうございます」


 すると奥さんが何かを思い出したように嬉しそうに言った。


「あ! 今日ちょうど村でお祭りやってるのよ。良かったら一緒に行かない?」

「おー、そうだなー。それがいい。2人共どうせ時間あるだろ」


 シガスも賛同する。だがリュカとアイラは、


「え……」

「……」


 その場に固まった。






最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでも良かったと思っていただけましたら、ブックマーク、いいねボタンの方よろしくお願いします。

とても励みになります。

これからもよろしくお願いします(_ _)


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