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3.11のあった年の1月

作者: 木全伸治

シナリオの仕事で、王の台詞が気に入らないと何度もリテイクが出て、何日も徹夜して、ようやくもう勘弁してくれという感じでシナリオを上げて、気晴らしに渋谷のライブハウスに声優さんのライブに行ったら、それまでの無理がたたって脳卒中で倒れ、救急搬送され、手術を受けて、目を覚ましたら集中治療室のベットの上でした。それからの日々は脳卒中の後遺症である、左半身の麻痺のリハビリの日々でした。しばらく東京の病院でリハビリし、3.11が起きる前に親のいる名古屋の病院に転院してリハビリの日々を過ごしました。

3.11の情報も病院のベットで知りました。本当は、その前日に東京のアパートに残してきた荷物の整理をしに、一時退院して弟と向かう予定でしたが、出発直前に体調を崩し、弟にだけ行ってもらいました。幸い、弟は大きな混乱に巻き込まれることなく、俺のアパートの荷物を整理して名古屋に戻ってきました。

リハビリである程度歩けるようになり、これ以上リハビリ入院を続けても機能改善はできないということで退院しました。後は日常生活の中で自分でリハビリを続けることとなりました。左半身麻痺のため、現在も右手のみでキーボードを操作しています。両手でブラインドタッチで操作できなくなったので、元のようには働けなくなり、退院してもこれからのことに絶望してました。

そこで、家に閉じこもっていても仕方ないので、片手で操作できるデジカメを手にリハビリを兼ねた名鉄ハイキングやJRさわやかウォーキングのようなウォーキングイベントに参加するようになりました。おかげで、現在、平坦な道なら問題なく歩けるようになりました。また十年以上、名古屋を離れていたので、栄の町のイベント風景なども撮り始めました。

退院した直後は、ただ立っているだけでも左足が震えたりしましたが、そうやってイベント風景を撮っていくうちに、足が震えずに写真が撮れるようになりました。

ただ、残念なことに、栄の歩行者天国のイベント風景を撮ったときに、コスプレイヤーズアーカイブのコスプレイヤーに、名刺交換がルールだとか、私の撮った写真は通報しなかんとか、こっちの言う通りにしたら仲良くしてやってもいいとか脅迫めいたコメントを職業・年齢・住所不明のコスプレイヤーからいただいたことがあり、今現在もコスプレイヤーには近づかないようにしています。

ようやく最近になって右手のみで、長編のテキストを打てるようになってきましたが、以前のようにブラインドタッチでキーボードを操作できる日は、まだまだ遠いようです、左足もだいぶ歩けるようになりましたが、垂井の南宮山に登ったときへばってしまったり、疲れてくると左足がもつれたりすることがまだ多々あります。




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