2.町に到着!
ここら辺は比較的魔物が少ないのか、スライム以外の魔物に遭遇しなかった。
もしかしたら、魔物は人間を避けて暮らしているのかも知れないな。
前方に分厚い壁に囲われた町が見えた。規模もなかなかのもので、栄えているのが分かる。
その証拠に荷物いっぱいの馬車が、門をくぐって中へ入って行く。
商人達の服装はどれも似通ってはいるが、エンブレムのデザインが皆んな違う。
様々な文化を受け入れている町ならば、俺の様な知識の無い人間も受け入れてもらえるだろう。
そう思った俺は、直ぐに門へと向かい中に入ろうとしたが、門番に止められてしまった。
門の両サイドに鉄製の槍を持った門番が2人いて、その槍を交差させて「ちょっと待て」と言い俺の足取りを止めた。
もしかして身分証とか必要だったか?そんな物、俺は持ってないぞ!
「嬢ちゃん初めて見る顔だな!冒険者か?」
「あ、いや、旅をしている者です」
「旅人か。身分証明書の提示が義務づけられているんだが、持っているか?」
「いや持ってない」
「それじゃ中には入れないな」
「え!?俺は入れないの?」
「俺?可愛い顔してるのに男みたいな喋り方だな」
「いいだろ別に!それより入れないのか?」
「あぁダメだ!」
すんなり入れるかと思っていたがダメだった。
この町を目指せと言ったくせにエイルは、俺に身分証明書を持たせてくれなかった。もしかしてドジっ娘なのか?それとも嫌がらせか?
ダメだ。文句を言っていても話は進まない。
「旦那!お帰りですか。今回も早かったですね」
「まあな」
門番に旦那と呼ばれる男は、カードを手渡しただけで中に入る許可が下りた。
「あぁ旦那は別に提示しなくてもいいんすけどね。はい、大丈夫です!」
「あぁ」
その一連の遣り取りを見ていた俺は良い作戦を思い付いた。
「すいません!」
「なんだ?」
「ちょっとそのカード見せて貰ってもいいですか?」
「別に良いが」
旦那と呼ばれる男に声に声を掛けると、快くカードを見せてくれた。
少し強面ではあるが、ダンディーでカッコいいおじさんって感じの人だ
「ありがとございます!」
「あぁ?」
カードの内容は全て覚えた。
そう。俺が思いついた良い作戦とは、カード偽造作戦だ。
その作戦名通りさっき見せてもらったカードの俺バージョンを偽造するという作戦である。
何て素晴らしい作戦だ。犯罪ではないからな!この世界のルールは知らないけど・・・。
とりあえずだ。ここで詰んでいたら話が進まないので、やむを得ないって事だ。
俺は門番からは見えない様に木陰に隠れてカード偽造作戦を実行する。
この作戦の鍵を握るのはアンだ。
「絵本の世界。マッチ売りの少女」
炎と共にアンが現れる。二回目ともなるともう驚きはしない。
「あら、エレンお姉さん。私のマッチを気に入ってくれたのね!嬉しいわ」
「あぁ!一本欲しいんだけどいい?」
「いいわ!エレンお姉さんにだったら、10本でもあげちゃうわ!」
「ありがとうアン」
もうお気づきだろうけど、一応作戦内容を説明しておく。
このマッチを使って一時的にカードを作る。それだけだ。
一見簡単かと思うだろうが、これは意外と難しい。さっきの強面の人のカードをしっかり覚えてないと、この作戦は失敗してしまうのだ。
故に慎重かつ丁寧にカードを作成しなければならない。これは集中力の勝負。
「ええと、一番上は名前だったな。そして次に・・・」
「ガチョウの丸焼きね」
「そうそれ」
思わずマッチを一本擦ってしまった。一瞬想像してしまった名前入りのガチョウの丸焼きが想像の通りに出現した。
違う。こんな物は要らない。
「アン。私は今真剣なんだよ!」
「あはは。エレンお姉さんの名前が書いてあるわ」
可愛い。天使のような笑顔にキュン死する所だったが、グッと堪えた。
次は口に出さずにやろう。
名前に、職業、ランク?、スキル、ステータス?だったかな。
ランクとかステータスとかよくわかないから適当に数字を当てはめてと。
シュッと、音を立てて二本目のマッチを擦る。
次は成功だ。さっき見たカードと殆ど同じ様に作る事が出来た。
「何それ?」
「あの町に入る為に必要なカードだよ。」
「へえ。字はよくわからないわ」
「そうか。じゃあ今度少しだけ教えてやるよ」
「いいの?エレンお姉さんは優しいのね」
「まあね!」
「ふふ。楽しみにしているわ!それじゃエレンお姉さん、またね」
「あぁまた呼ぶよ」
アンは消えていった。
アンが消えてから大体10分程度でアンの能力は解除されてしまう。だからこの作戦はカードを偽造してから10分で勝負をつけなければならない。
急いでさっきの門番の所に向かったが、何か騒がしい様子だった。
近くにいた商人らしき男に話を聞くと、直ぐそこで門番二人に囲まれているガタイの良い男が町に入ろうとして、俺の様に門番に止められ事に対して激昂したという流れだ。
本当に迷惑な話である。ただでさえ時間がないのにあの男のせいで更に時間がなくなる。
門番も困ってるじゃないか。少し怖いが、俺が仲介役として入れば治るだろう。
それに門番に好印象を植え付ける事が出来る。そうなれば偽造カードがバレる可能性が低くなる。
メリットは十分にある。
「おいおい!喧嘩はやめようぜ!」
「何だこの女!」
怖え!!胸筋エッグ!腕の太さとか人間のそれじゃねえぞ!目つきヤバッ!コイツはゴリラだな。間違いない。
「・・・喧嘩はやめようって」
「殺すぞ?女が口出してんじゃねえよ!」
「嬢ちゃん危ない!」
ゴリラの渾身の一撃が飛んできた。右手でのフルスイングだ。
か弱い幼気な少女に、よくもまあそんな行為が出来るよな。
まあ俺は大丈夫だけど。中身男だし力もある。幼気な少女ではあるけど、か弱くは無いのだ。
その為、男の攻撃を軽く受け止める事など造作もないのだ。
男は状況が理解出来ずに混乱していた。
鍛え上げられたムキムキの体から放たれた渾身の一撃を、細身の少女に受け止められたのだ。精神的にかなりのダメージを受けただろう。
と、解説してみたが正直な所、俺もかなり驚いている。
男のパンチを片手で受け止められるとは思っていなかったからだ。
たまたま俺が軽く受け止めた様に見えているだけで、実の所パンチに怯んで右手を前に出しただけだったのだ。
胸に手を置くとバクバクと心臓が激しく鼓動しているのが分かった。
気性が荒すぎるんだよ、この野郎!俺じゃなかったら死んでたわ!
けど、ここで引く訳には行かない。敵は怖気付いているのだ。畳み掛けてこの場を治める。
「あれれ?お兄さんどうしたの?今のもしかして全力だった?あっ!図星みたいだね。顔が真っ青。直ぐにこの場から逃げたいって顔してる。いいよ!逃げても、お兄さんはまだ私しか殴って無いんだから、特別に許してあげるよ!」
満面の笑みで言ってあげる。
俺は知っているのだ。微笑みというのは、時に怒りの顔より怖くなる事を。
特に今の場合がそうだ。この笑顔は、恐怖の花となり脳裏に根を生やして、一生忘れられないトラウマになるだろう。
男はその見た目に似合わない涙を目に溜めながら、血相変えて逃げて行った。
ザマァ見ろ!
門番が俺に歩み寄って来て嬉しそうに言った。
「いやぁ、嬢ちゃん強いねえ!あの男を黙らせるとは。一体何者なんだ?」
「ただの通りすがりの冒険者ですよ!」
すかさず偽装カードを見せる。勿論ドヤ顔でだ。
「え?でもさっき旅人だって・・・このカードは、うん確かに冒険者ライセンスだ。さっきのは聞き間違いって事か。偽造カードって、訳でもなさそうだしな。まあ嬢ちゃんは嘘をつくような人じゃなさそうだしな」
「そう!」
「だが、よくこのステータスで勝てたな。アイツは見た目ほど強くないって事か。よし、町に入るのを許可する。ようこそ冒険者と商人の町、エリクへ」
嘘をつく様な人じゃないという評価には少し心が痛むが、やむ終えなかった。
門番の許可が下りて、エリクに入ることが出来たがどうするか。
カードはもう消えたからな。正規のカードでも作りに行くか。
あのカードは、身分証兼冒険者の証。
それならば、冒険者ギルドに行けば作れるって事だよな。
じゃあまずはギルドだ。ギルドまでの道は、エイルのお陰で、まるで地元かの様に分かる。
この町の重要な建物は全て記憶している。地図いらずというのは楽でいい。
それにしても、中々整った街並みだ。石造りの建物が多く、頑丈そうで整然としている。
外壁もそうだが、この町全体が、何かから身を守る為に作られた要塞の様な雰囲気がある。
この町の人は、怯えながら暮らしているのではと思ったが、そんな事もなかった。
子供は元気に駆け回り、買い物をする女性に、汗水垂らして仕事をする男性もいる。
ごくごく普通の光景が、要塞の中には普遍的に広がっていた。
じゃあ何でここまで厳重なのか。その疑問は今は置いておこう。
追い追い情報を集めるとして、今はギルドでライセンスを作る事が最優先。
門から約5分程歩いた所にギルドはあるみたいだ。
ギルドはこの町のシンボルでもあるらしく直ぐに見つかった。
これぞ異世界って感じの見た目で、ギルドだけは他の建物とは違って木造だった。
何やらギルドに足を運ぶ人の姿が多く見えた。
この町はどこも人通りが多いと思ったが、ギルドは特に多い。
人が絶え間なく入れ替わりで出入りしている。それだけ冒険者というのは、主流の職業なのだろう。
扉を開けると、息が苦しくなる数の人が集まっていた。よく見ると人が特に群がってるのは掲示板の方だ。生憎俺はそっちに用が無い。
人の波を抜けて、受付嬢さんに話しかける。
「すいません」
「はい!何か御用ですか?」
「おれ・・・私!冒険者になりたいんですけど」
「そうですか。それではこの水晶に手を置いて下さい!」
「わかりました」
何というかこの水晶、スライムに見えなくもないな。半透明で丸い。完全にスライムだ。
そんな事を考えながら手を置いていると受付嬢さんが、「もういいですよ」と言ってから水晶にカードをかざした。
面白い事にカードに文字が仕切りに浮かび上がる。インクも何も使わずにだ。
水晶にデータを集めて、それをカードに印刷しているのだろうけど、原理を理解しても面白い。
「はい、出来ました!これが貴女のカードです。冒険者である証と、身分の証明になるので落とさない様にしてください」
「はい!これが冒険者ライセンスかー!異世界感が一気に増したな」
「異世界感?よく意味は分からないですけど、凄いですよエレンさん」
「何がですか?」
「ステータスですよ。レベル1の方なのにこのステータスって凄いです!しかも、ユニークスキル持ちなんて」
「あはは、そうなんですか?」
そりゃそうだ。俺はエイルにステータスを上げてもらっているのだから、そこら辺のルーキー達と差があるのは当然だ。
「はい!かなり強いです。ここに来る前に何かやってたんですか?」
高校生でしたなんて言っても、頭の上にハテナを浮かべられるだけだろうな。
旅をしてたって言っとくか。嘘ではないよな。俺の趣味は散歩とゲームだったし、ゲームの中ではいつも旅をしてたし。
「旅をしてました」
「そうですか!旅をしてたんですね。納得です」
「そうだ。ランクってどう上げるんですか?」
「ランクはですね。年に2回開かれる昇進試験で合格すれば上げられますよ!」
昇進試験か。試験という響きは堅苦しくて、やっぱり好きじゃないな。
「そうですか。ありがとうございます!」
「いえいえ!何かありましたら、また声を掛けてください。」
用事が済んだ頃には、掲示板に群がっていた冒険者は消え去っていた。
恐らく俺が着いた時にちょうどクエストが貼り出されたのだろう。今となっては人は愚か、クエストすら無くなっている。
嵐が去った後の静けさとはこの事だ。
困ったもので、俺の分のクエストが無い。戦いはギルドから始まっているのか。
深く溜息を吐いていると受付の方から叫び声が聞こえた。
「どうしたんですか?」
「あぁすいません。ちょっと貼り忘れてしまったクエストがあって」
「え?それだけですか?」
「はいぃ。すいません。けど、このクエスト<至急冒険者を求む>って書いてあるんですよ!こんな大事な物を貼り忘れるなんて受付嬢失格です」
意外にドジっ娘なのだろうか。
ちようどいい。俺もクエストが無くて困っていた所だ。
受けるかどうかは別としてクエスト内容を聞いてみる。
「そのクエストの内容は?」
「護衛ですね。エリクの領主兼このギルドを取り締まっているバルザード伯爵家長男のです!」
「ほう」
領主の息子か。面倒そうだ。
もし何かのはずみで怪我とかさせてしまったらそれだけで打ち首にされそうだ。
俺は嫌なのだが、受付嬢さんはもう任せる気で満々だ。
やるしか無いのか・・・。
「受けてくれますよね!!」
目をキラキラさせないでくれ。
「いやでも冒険者になったばかりですし」
「いえ!エレンさんのステータスなら問題無いですよ!それにランク指定もありませんし!」
「・・・はぁ、分かりました受けますよ!」
「ありがとうございます!あっ!それとバルザード伯爵は気難しい方なのでお気をつけて下さい!」
それを早く言え。今更だが断りたい。断りたいのだが、俺は断れない人間なのだ。
YESしか言えない性格もこれを機に直した方が良いかもしれない。
NOを言えるナイスガイを目指そう。いや、今の俺はガイではないか。
受付嬢さんが満面の笑みで俺を送り出してくれたが、正直憂鬱でしかない。
気を取り直して、逆にこの状況を楽しむとしようか。異世界での初クエストなのだ。気を落としていても、始まらない。
領主の住む邸は、この町の一番端にあるらしい。
町を観光しながら歩いて向かう。途中で美味しそうな肉があったので買う事にした。
「おっさん。それ一本ちょうだい」
「おおいいぜ!銅貨二枚だ!それに嬢ちゃんはべっぴんさんだからな!これもサービスしとくぜ!」
そう言って謎肉を一本サービスしてくれた。
この世界でも、可愛いは正義って訳か。簡単で助かる。今の俺は超絶可愛いからな。気分が良い。
もしかしたら、領主も俺の余りの可愛さに優しくしてくれるかもしれないな。
そう甘い考えをしている間にバルザード邸まで辿り着いた。
庭だけで東京ドーム一個分くらいはありそうだ。
「何かご用ですか?」
邸の門の前で敷地内を眺めていたら、執事らしき人物が声を掛けて来た。
黒い燕尾服に身を包んだ典型的な執事である。
「バルザード伯爵のクエストを受けてここまで来ました」
「そうでしたか!それでしたら邸の中にお入りください」
案内されるままに邸に入ってみたものの広すぎる。こんなに広いとトイレに行くだけでも、迷ってしまうな。
執事はバルザード伯爵がいる部屋の前で足を止めて扉をノックした。
そして「冒険者の方がお見えになりました」と言って、バルザード伯爵の返事を待ってからドアを開けた。
部屋の中は意外にも質素、、いいや、想像していたのが豪華過ぎて、質素に見えてしまった。
物が少なく落ち着きのある部屋だが、考えてみればまだゴテゴテした部屋よりもこっちの方が返って豪華に見える。
俺の想像では全て黄金で出来ていて、壺やら絵画やらが見せびらかす様に置いてあるのを想像していたというのが、本音だが。
「お主が私の依頼を受けた冒険者か。まさか女とはな。しかも、かなりの細身ではないか。ギルドは勘違いをしているのでは無いか?私は舞踏会を開く訳では無いのだぞ?」
何だこの威圧的な態度は。せっかくクエストを受けて来たのにそんな事を言われるのは心外だ。
腹がたったが、一度深呼吸をして落ち着いてから返事をする。
「お言葉ですが、クエストの内容はしっかり理解しています。息子さんの護衛ですよね?」
「ほう。理解した上でお主が来たのか」
なんか不服そうだな。俺だって来たくて来た訳じゃないんだ。
どうせならここで俺を追い出してくれても良いんだ。
「父上!私の護衛役が来たという話では無いですか!」
ドアをノックもせずに開けて、バルザード伯爵を父と呼ぶ男が入ってきた。
うわぁ。俺多分コイツ嫌いだ。話し方が鼻に触る。
「あぁ、そこにおる。娘がそうだ!」
「はぁ?女ですか?」
俺を睨んで舌打ちをした。親子揃って俺の評価が低すぎやしないか?
異世界生活1日目にして最悪な気分だ。
「お前舐めてるのか!?私を守るんだぞ?それがどういう事か分かるよな?傷一つ付ければお前は死ぬんだ!そんな細い腕で、武器も持ってないじゃないか!」
許されるのなら殴り倒したい。やってはいけないってなは分かるが、ここまで酷い言われようだと流石に我慢の限界もそう遠くはない。
今はまだ我慢を貫く。ここで問題を起こせば、それこそ詰みだ。
「ボルドお前の発言は貴族の誇りに欠けているぞ!」
「父上!?私が貴族の誇りに欠けていると仰いましたか?可笑しな事を言いますね!こんな女が護衛だと言われれば誰でも、怒るでしょう!」
ボルドは霞んだ汚い目で俺を再び睨みつけた。
「そうだ。それならお前、私と戦え!私を守るんだったら、私より強くないといけないよな?」
それは嬉しい提案だ。そろそろ我慢の限界で、張り倒そうと思っていた所だったのだ。
向こうからそう言ってくれるのら、合法的に憂さ晴らしが出来る。
一応バルザード伯爵に確認を煽る。相手の申し出ではあるけど、後で文句を言われるのは嫌だからな。
こういう時は冷静に言質を取って置く事が大切なのだ。
「バルザード伯爵、大丈夫でしょうか?」
「構わぬ。私にもお主の力を証明してみよ!」
許可は取った。これで思う存分殴れる。
「勿論、武器は有りだ!お前は自分の武器を使えよ?あっ!そうかお前武器が無いのか。それじゃ素手だな!ギャハハハハハ!」
「ボルド!私はそんな卑怯を許さないぞ!」
「いや、良いんですよ!私は素手で構いません」
「なっ・・・!?わかった。お主が良いならそれで構わない」
確かに武器を持ってる奴対素手だと圧倒的に素手の方が不利だろうけど、何とかなると思う。ピンチになったらスキルを使えば良いし。
思いもよらない所で、戦闘になってしまったな。
親である伯爵もそうだが、貴族というのは見下す癖がある様だ。
まあ伯爵はまだまともらしいけど、息子の方は狂っている。ここで俺が社会の厳しさを教えてやろう。
別に憂さ晴らしをする訳では無いからね。