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天行学園見学会および恩人探し





「此処が天行学園なの?校舎が見えない…」

「ああ…そう言う風に出来てるんだって…」


校門には天行学園と書かれているがから校門から学校の外観を窺い知る事は出来な

かった。

何故なら最新の技術によって見えないようになっているからで校門をくぐらないと

中が見えないのだ。


「ああ、やっと着いたな…って言葉しかでないな…何で学校に行くのにこんなに時

間がかかったんだか…」


警察官の事情聴取から解放されて二十分経たない内に此処にはたどり着いた。

だがカイルは感慨深い様に言った。


「何かごめん…カイル」

「ごめんねカー君…」

「いやヴェコがナンパに絡まれたのは仕方がないしそっちじゃね…なあ?」


疲れた表情のカイルの視線が二人の旧友達に向いた。

雅人は目を逸らし瑛生首を傾げていた。


「まさか待ってましたと言わんばかりにお前ら女性に声が掛かりまくるとは

…思わなかったぜ…いつもの学校道なのに…」

「凄かったね…二人共」

「だね…僕もカイルも誰一人として声かけられないのに…」


そう本当に凄かったとしか言えなかった。

警察からも解放されて天行学園に行こうと歩いて警察官が車で去って一分も

経たぬ内にに瑛生と雅人の二人がそろって女性から声を掛けられて進めなか

ったのだ。


「俺の知らない所で何やっていた…お前ら…特に瑛?」

「いや…たまたま知り合いに会っただけで…別に特に…」

「その知り合いが多過ぎるんだよ!!それも明らかに年上の女性ばかりでお

前の将来大丈夫か!?お前のご両親も…」

「うん、父さんも母さんもモテモテねって…モテてる訳じゃないのにね…」

「うん、相変わらず呑気と言うか何というかあの人達は…ってそれもちょっ

と…」

「うん、それは僕もどうかと思うよ!!」

「そう?別にモテてる訳じゃないよ…皆家族がいるって…」

「それで安心って訳にはいかないよ瑛生…どうなってるの?」


ただ瑛生の方は女性は皆知り合いだったので挨拶だけで済んだのだが雅人の

方は数が先程のカイルの言った通りまるで待ってたと言わんばかりに来た上

雅人が断っても食い下がって来てまるでアイドルの追っかけの様で囲まれて

サインまでねだられて困ってしまった。


「いや、雅人お前はお前で瑛以上に声掛けられすぎ!!瑛の知り合いのお姉

さん方がお前目当ての連中を抑えて俺らに後は任せてって言うレベルてレベ

ルってお前…」

「………………ごめん」

「雅人何かあったの?あんなに囲まれてまるでテレビで出てくるアイドルみ

たいだったよ…」

「うっ!?」

「まあ、ちょっとな…」


そんな綴也達が学校にたどり着けたのはカイルが言った様に瑛生の知り合い

の女性達が雅人にナンパしてきた女性達を宥めて女性達をお説教しながら後

は任せてと送り出してくれた御蔭だった。

あの女性達はとてもそうは見えなかったが彼女達が雅人に声を掛けてきた女

性達を抑えた時に綴也はイリュシオンの住人プレイヤーと同じ位凄味が

あった。


(実は幻想住人か理想求者だったりして…)


カイルの言う通り公園でのナンパ未遂事件の後から二十分も経っていない筈

なのに確かに此処に来るのに起こった事を思い出すと何だか長い時間がかか

った気がしていた。


「ねえカー君…私達を助けてくれた人カー君の学校にいるのかな?」

「その女の子が生徒なら来てるとは思うが…でも見たのはお前達だけだから

な…どんな人だった?」

「んー…髪は栗毛で長くて後ろで束ねてて…」

「テッ君より背が高くて…」

「ヴェコ…此処にいる全員がそうだ…」

「制服らしき服ははピンク色だね…カイル達の服に似てる…」

「格闘技は凄かったよ…男達をばったばったと…」

「んーそれだけだと誰か解るわけないよね…」

「じゃあ?見つからない?」

「まあ仕方ねえ…学校に来てるとして見学しながら探そう…もしかしたらそ

の人も用事終えて帰っているかもしれないから見つからなくてもまあ相手が

後はよろしくって言って去っていった以上気にすんな…」

「でも学校内を歩いてる間に見かけたら言ってね…」

「おっ!!ようやく許可も下りたぜ…」

「許可?」

「ああこの学校は部外者の立ち入りは許可がいるんだよ…」


何せよようやく綴也は自分が通っていたかもしれない学校天行学園に足を踏

み入れた。

学校を見学するだけで此処に来たかった思いに何かが変わる訳ではないけど

それでもこの学校を目に焼き付けようと思った。


「ねえ…カイル」

「何だ?」

「僕たちって何か月か前に受験で来たよね…?」


もしかしたら通っていたかもしれない学校に来て自分でも何でこう思ったの

か思いたいがそれでも綴也が最初に出た一言はそれだった。

自分でもそんな人言が出るなど思いもしなかった。

では何故そんな言葉が出たのか?


「ああ、俺も最初は驚いた…」

「何だか明らかに変わっているよね?」


綴也達は受験当日に此処に来ただけで受験当日とここに来るまでに色々あっ

てそれ程に学校の構造など覚えている訳ではない。

それでも記憶が薄っすらとはいえそれを差し引いても学校の施設の外観が明

らかに変わっていたからだ。


「この学校変形しやがった…」

「え?」

「それも学園全体を…」

「え!?」


その理由を聞いて綴也は驚愕するしかない。

受験時に来た時はあまり見ていなかったとはいえそれでも未来都市というイ

メージだった。

しかし今は別世界の都市かかつて存在したとか言われている古代文明の庭園

というイメージだった。


「変形って…そんな事出来るの?」

「アニメみたいにすぐにとはいかないけどな…尤もまだこの技術もイリュシ

オンの転送装置同様に色々課題があってこの学校で試験導入してるんだとさ

…」

「凄いね…魔法みたい…」

「MR技術じゃないけどね…確かプログラミングマテリアルだったけ…?」

「MR技術とは違うアプローチの最新技術でプログラミングする事で素材そ

のもの形状や色や質を変えられる様にするとか…」


自分も全て理解できている訳ではないがそれがすごい事なんだと綴也は天行

学園が導入している技術に圧倒されていた。


「ねえカー君?受験の時に来た学校は時はどんな感じだったの?」

「「「………………」」」

「?どうしたの?急に黙って…」

「大変だったな…」

「うん、そうだね…」

「あはは…確かに…」

「え?どうしたの?皆…」

「ヴェコ…言えるのはただ一つだ…受験の時はしっかり準備しても何か起き

る時は起きるもんだ…よく覚えておけ…」


受験当日の事は思い出すとその当日に起こらなくてもいいんじゃないかと思

いたくなる約三か月前の事を思い出しながらも綴也は異世界の様な景色の学

校の校舎を見て驚きながら歩いた。


「見つからないね…あの人」

「そうだね…」

「やっぱりもう此処にはいないのかな?」

「うーん…どうしようか?」

「まあ、今日お礼言えなかったからって気にすんなよ。俺も探してみるから

…」


学校内を見学しながら生徒とすれ違う事もあった。

学生が形や色が違えど明らかにSFの様なデザインをしているので恩人がこ

の学校の生徒である事はほぼ間違いはないがそれでも恩人の姿は見られなか

った。

お礼を言いたかったが彼女に関して分かるものがない以上探しようもない。

申し訳ないがカイルの言う通り旧友達に探してもらうしか無いかなと思った。


「………歌?」

「ああ…合唱部か…?」

「あれ?」

「どうした?見つけたか?」

「いや…そうじゃなくて…音が…」


その合唱部らしき集まりの傍では多種多様の楽器をを持つ生徒達が演奏をし

ている。

ピアノやバイオリンは合唱に合うと思ったがその横でロックギターと呼ばれ

る物ロックやポップスと呼ばれるジャンルで使われている正に多種多様だっ

たのが綴也とヴェコの目を引いた。


「ねえ僕も音楽のジャンルは詳しくないけど何だか楽器のジャンルがバラバ

ラに見えるんだけど皆演奏してる…」

「ああ…あれは…まあ…今演奏してるのはアニソンだな…」

「アニソン?」

「アニメーションの歌ってことさ…何百年も前のな…」

「近々演奏会があるって聞いたからその練習かもしれないね…GW中でも練

習してるのかも…」

「アニメの歌ってとてもそんな歌に見えないし聞こえないんだけど…」


綴也の目にはその歌がどんなものか解らないし音楽もあまり聞かないががオ

ーケストラの合唱に見えて楽器が見えなければアニメの歌とはとても思えな

かった。

綴也は驚くが合唱部も各々の楽器を演奏している生徒達も指揮棒を振るって

いる女性の指揮に従って音と歌を響かせている。


「あれ?」

「どうした?ああ、アウラ先生」

「アウラ先生?カー君の知ってる先生なの?」

「まあな…担任なんだよ…俺たちのクラスの」

「でもあの人合唱部の顧問だったけ…」

「だよね…ってアウラ先生がどうしたの?綴也君」

「いや…うーん…気のせいかな…行こうか?」


その女性が見たことあるような既視感を感じ気になったのだが気のせいだろ

うと思い綴也は学校見学及び恩人探しを続ける事にした。


「まあこれで大体は歩いたかな…」

「凄かったね…テッ君」

「そうだね…まるで違う世界だったね…」


恩人は見つからなかったが短い時間で違う学校を見ていただけなのに別の世

界にいる様な気分なった。

そんな風景にそんな制服の生徒達が平日歩いているという光景を想像すると

凄いのではないかと綴也は思えた


「俺達は此処に一か月来てるけどな…」

「変形できる学校って凄いね…」

「まあ学校の内部は案内出来ないがこれで勘弁してくれ…」

「ううん、ありがとうカイル…それだけでも嬉しかったよ…」

「そっかじゃあ…この後どうする?閉校時間まで恩人探しするか?」

「うーん…でもカイル…ヴェコちゃんどうするの…」

「あ!!」

「え?」

「ヴェコ…送るから帰ろう…」

「寮に泊められないの?」

「無理だ…こればかりはな…」

「じゃあ時間ギリギリまで一緒にいたい…」

「「「……………」」」

「お、お前らなんだその表情は?まだ何も言ってないだろう…」

「その時点で答えだともうよ…カイル」

「あら…ラインバルト君?」


恩人探しよりもまずは旧友の恋人を家に送る事が大事かなと思いカイルに時

間の許す限り恋人と二人きりにどうかとと言おうとする前に女性の声が掛か

った。


「それに天比塚君も蒼斐君も…休日なのにどうしたの?」

「先生!?いや…受験で合格できなかった俺の中学の頃の友達がここ見てみ

たいって…って先生さっき休日なのに合唱部の練習で指揮してませんでした

?」

「ええ、ちょっと代理を頼まれちゃって…あの子達GWを返上して練習して

るの…」

「そうなんですか?」

「ええ、この間交流試合があって負けたので悔しいからだそうよ…でも顧問

の先生が外せない用事があってそれで私が代理を引き受けたのよ…」

「先生此処に入って一か月経ってませんよね?先生何でも出来るって噂だけ

ど本当に何者なんですか?」

「ウフフ…昔色々やってたから杵柄も多くて…でそちらは?」

「はい、こいつがさっき言ってた俺の友達で右隣にいるのは俺の恋人…」

「あらあら…この子が噂の…告白を断り続けたという…」

「カー君!?」

「先生…ちょっと…」

「うふふ…ごめんね。こんにちは…はじめま…して…」


カイルに紹介され担任の先生をを見て綴也は言葉が出なかった。

金色の髪に碧い目女性として誰もが望む均整の取れた身体に修道服を思わせ

る服装。

それを間近で目にしそして自分を見て驚いているのを見て綴也は彼女が自分

が知っている人物であると確信した。


「お、お姉ちゃん?」

「…やっぱり、綴也君なのね…」

「「「え?」」」

「お姉ちゃん?」

「お久しぶりね…いつ以来かしら…」

「前に家に来てくれた時位かな…去年の誕生日に…」

「え?アウラ先生と知り合いか…綴也?」

「うん、僕の小学校時代の家庭教師で初恋の人…」

「そうか…初恋の…っておい!?」

「「ええ!?」」


そう彼女は綴也の初恋の人だった。

Mル…(ため息)


N子…どうしたのMルさん?


Mル…もうすぐ100話記念だそうです。


N子…へえ…そうなんだ。


Mル…だから新キャラを出す事にしたんですよ。


N子…これがこの人ね…綴也君の初恋の人か…


Mル…私の立場が危ういのです。


N子…危うい?


Mル…あの女と私はキャラがかぶっているのです。

   作者は何を考えてるんだか…


N子…キャラがって…いや…貴方…男でしょう…

   って天行学園が凄すぎるんだけど…。


Mル…変形、変色、変質ができる学校ですからね。

   この時代でもこの技術はまだ試験導入ですので使われてる

   施設は限られてますけどこの技術色々期待されてるんです。


N子…未来は明るいわね…


Mル…ただ悪用された場合のリスクも計り知れないので先に悪用

   した奴の罰則を設ける事が先行してるんですけどね。

   最低でも切腹で…


N子…新しい技術の利用にはつきものなのかな…

   でどんな事に期待されてるの?


Mル…例えば最初に病院を建てて病院からスーパーに変わる時に

   解体する必要もなくただ建物の構造、色彩、高さ等をプロ

   グラムを入力する事で変えられる…即ち建物がトランスフ

   ォーメーションするのです!!という風に。


N子…それだと建物が違うものに変わっている様に聞こえるわ…


Mル…学校が変形ですか…

   何百年も前にありましたね…学園がー…ね。


N子…どの位前なのよ…  


Mル…さあ、作者が小学校時代のネタですので…

   学校が変形して…ああなるとは…

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