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お昼ご飯と書いてこれからどうすると読む






綴也はカイル達に連れられてお店に入った。

綴也は東京のお店に入るのは初めて少し気分が高揚した。

だがそれも一瞬で自分は両脇は旧友達に肩をつかまれているので気分は連行

される事件の容疑者の様だった。


「ご注文は何になさいます?」


店員に注文を聞かれ皆が次々とメニューを決めていく。

綴也の番になりどうしようかと思ったが大盛りのスパゲッティとカレーのル

ーが掛かったチキンライスのセットの様なメニューが目に写り値段を見ると

安かったのでそれを頼む事にした。


「かしこまりました」


綴也は席の端に座り瑛生と雅人が並び向かい席にカイルと満面の笑みでご機

嫌なヴェコが座っている。


「さて…予定が吹っ飛んだ!!」

「うん…」

「だね…」


店員に注文を終え店員が厨房に向かった瞬間にカイルがまるで何かの重大な

議題を話し合う前の雰囲気と仕草をとって言った。


「ごめん…」

「まあ…お前の所為…でもあるんだが…」

「このジュース美味しいね…カー君」

「俺の隣で美味しそうにジュースを飲んでる俺の恋人にも責任があるんだが

…」

「カー君がお義父様とお儀母様に会わせてくれないくれないからだよ…」

「すまん!!自分の年を考えてくれ!!せめて俺が高校卒業するまで待って

くれ!!」

「ぶーぶー」


この光景だけならばカイルが情けない様に見られるかもしれないが事情を理

解する旧友三人の中にカイルの弁明を非難する者はいない。


「全く…何でこうなったのか…」

「カイルの一言じゃないけど…」

「凄かったね…」

「全くだ…」

「凄いよね…」

「いや、他人事のように言ってるけど君もだからな…」


綴也も今までの事を振り返った。

朝からの旧友達とも穏やかと言えぬ再会からイリュシオンの東京エリアへの

転送に住人達との戦いに乱入する黒いドラゴンとその黒いドラゴンに戦いを

挑んだ朝から自分たちもとい恋人を追いかけてきたヴェコ。

更には暴走した黒いドラゴンを止める為に戦いを挑み攻撃箇所が良くなかっ

たので当人から説教されると朝から昼まで振り返り終えると凄かった気がし

た。


「今日一日はイリュシオンに使う心算だったんだ…しかし予定がぶっ飛んだ

…」

「ご、ごめん…」

「姫神殺しの名は伊達ではないという事ね…流石テッ君」

「君にも一因があるんですからね俺の奥さんになる予定の人!!」


予定が狂ってしまい困っている様だが何だかんだで隣の相手と段々と恋人同

士のトーク繰り広げていく。

その雰囲気に綴也は瑛生と雅人と共に呆れながらも正直羨ましいと思った。

だが自分の現状を省みると果たして恋人が出来るのだろかと思ってしまう。

そんな事を思っていた綴也の目に店の店員が綴也達のテーブルに向かって料

理を運んで来ていたのが見えた。


「ご注文のお客様は…」

「あ、はい…」

「こちらになります。ごゆっくり…」

「先にとにかく食べようか?」

「だな…」


恋人同士が二人だけでトークを盛り上げている間に店員がメニューを運んで

きたので一先ず食べる事にした。

もう時間も一時半が過ぎ二時まで三十分もない。

空腹を満たすのが先だった。


「じゃあ…転送装置は」

「そう俺たちレベルだとGWや夏休み位以外は無料じゃ使えねえ…」

「結構高いんだよね…」

「そんなに!?」

「昔はもっと高かったんだよ…これが昔と今の転送装置の料金な…


その画面を見せられた。

今の料金を見たらとても高校生には手は出せない。

だが昔の料金は本当に凄いものだった。


「…」

「解る…俺達も最初は…」

「おみきさやの鳥天ぷらどんぶり一生食べられるかも…」

「おい…これはどれ位驚いてるんだ?」


金額があんまりすぎて綴也は顔面が蒼白になる以前にこんな感想しか浮かば

なかった。


「まあゲーム内のお金を貯めれば使えなくはないが…」

「現実のお金よりももっと凄い金額がいるんだ…」

「あはは…凄いよね…」

「そうなの!?」


そう言って表示された金額は現実のお金なんて比べ物にならない金額が写っ

ていた。


「凄いね…」

「だろ…俺達だと期間限定の無料券を使うしか…」

「私、転送装置使える…」

「「「え?」」」

「現金はないけどこのゲームの通貨に余裕がある…」

「そ、そうなの?」

「うん、だからカー君達を東京まで追いかけられたんだもの…」

「マジかよ…ちなみにヴェコ…どれ位あるんだ?」

「う~ん…これ位」


笑顔でヴェコが画面に表示する。

そこにはイリュシオンの時の魔法少女の顔写真と数字の羅列があった。

数字の羅列には所持金と言う項目があった。

改めて見るとゲームの通貨とはいえ先程の見た見てきた転送装置の使用料

とは天と地の差の金額が表示された。


「「…」」

「あはは…流石ヴェコちゃん」

「おみきさやの料理一日三食一生食べて生けるよ…」

「お前…感覚大丈夫か?」

「ごめん…そんな感想しか浮かばないや…」


カイルへの答えの通り綴也もゲームの中でしか使えない通貨とはいえ金額の

凄さにこんな感想しか言えなかった。


「な、なあ…初めてイリュシオンに来た時あの黒いドラゴンとどうやって戦

ったんだ?」

「う…」

「ど、どうした?」

「ごめん。じ、実は…」


カイルの質問は転送装置の使用金額の話から少々強引な話の変更だったが彼

も興味が無かった訳ではない内容のものだった。

ただそれは綴也には今の状況的にも答えにくい質問だった。

だが答えにくいだけで答えられない訳ではないので前もって謝罪して質問に

答えた。


「と言う訳なんです…」

「「「…」」」

「何か…すまん」

「ごめんねテっ君…やっぱりあんな事やったって聞くとどうやったのか興味

湧いちゃって…」

「全くこれだからこのロリコンは…」

「おい!!いきなり現れるな!?そして俺をロリコンって言うな!!」

「早く食べないと二時になりますよ…」


突如電子製命体が乱入してきた事で重い雰囲気だった昼食は再び賑やかにな

り店員に注意されるまで盛り上がった。


「さて食べ終わったし本題に入るか…」

「本題?」

「これからの予定だよ…」


時間は二時を回っていた。


「本当なら今日一日イリュシオンに使う予定だったそうですよ…」

「ごめんなさい…」

「それは俺がもう言った…」

「綴也さんがイリュシオンをやっている事を事前に知らなかったロリコンど

ものにも責任があるんですからそんなに謝らなくても…」

「「カイルとセットにされるのはちょっと…」」

「お前らな…まあ本当にどうするかな?東京を案内でもするか?お金は使え

ないけど…綴也何処か見に行きたい場所とかないか?」

「え?」

「この近辺ならまあ俺達案内できるぜ…どうする?」


そう言われて考えるが綴也はそこまで東京に詳しくはない。

考えも場所など浮かばないと思ったがふとある場所が思い浮かんだ。


「僕…天行学園を見にいきたい」

「「「え?」」」

「それって…カー君の学校?」


カイルの言う東京見物も興味はあった。

だが見に行ってみたいと場所と言われてその場所が思い浮かんだ。

そこはもしかしたら合格だったら通っていたかも知れない学校だった。


「良いのか?お前…一応有名な所もいけなくはないぞ?」

「行きたい所って言われてつい…」


もしかしたら旧友達とも今もいられたかもしれない場所。

行った事は受験の時だけだが不思議な郷愁感の様なものも沸いていた。


「それに東京見物は受験の時…その…」

「止めろ!!それは言うな…」

「…」

「あはは…」

「ウフフ…大変でしたね…」

「?何があったのカー君?」

「ヴェコ聞かないでくれ…受験当日だから色々あったんだよ…」


実は高校の受験の際に東京まで出向く必要があり綴也達は東京に行った事が

あった。

今や都市と呼ばれるようになった日本の技術は便利なもので福岡から東京ま

で電車でもバスでも料金は高いが一時間程で行ける程のものもある。

しかしその時は皆受験の為に行ったのもあるが色々大変だったのだ。


「まあ他に行く所はお金を使うしね…」

「確かに…」

「俺達の学校に行くなら…ちょっと寄る所がある」

「?」

「学校の寮に戻って制服に着替えてくる…」

「へ?」

「学校での私服は禁止されててね…」

「だから一度寮に戻らないと…」


旧友達の校則と言う事情綴也達は寮に向かう為に店を出た。

綴也の東京小旅行の次の行き先は決まった。

天行学園。

そこは自分が通っていたかもしれない学校。

行きたい所はないかと言われ行き先としてどうかとは思うが綴也は少しワク

ワクしていた。

Mル…新年一発目は短めです。


黒D…何でもかんでも長くしようとすると作者がそれこそ時間

   がかかるからな…


N子…作者も少しでも早くするために作り方を考えているそうよ


黒D…プロの作家はどんな風に作っているのか色々気になるそう

   だがこれは作者自身が結果は何であれ作るスピードを速く

   する事が重要な問題だからな…


Mル…それを考えながら今年も頑張るそうです。


黒D…ところで貴様といつも喧嘩しているあの女性は?


Mル…あの人は作者が使いすぎたと思ったのでしばらく出さない

   様にしたそうです。


黒D…それで我と貴様と言う訳か…


Mル…貴女もイリュシオンが無いと出番がありませんしね。


N子…私も出番が微妙なんですけど作者…


黒D…こういう視点で我が友の行動を見ているのか…貴様は?


Mル…もちろん三百六十五日二十四時間綴也さんを見ています

   !!


黒D、N子…これ本当に大丈夫?(か?)


Mル…問題ありません。

   私の監視は合法ですから!!

   まあそれはそれとして黒い貴女に聞きたい事があって…


黒D…何だ?


Mル…綴也さんに両手両足両翼ぶった斬られて顔面斬り刻まれた

   感想を…


黒D…何も知らないというのを考慮しても腹が立った!!以上!!


Mル…おや、素直に答えましたね


黒D…ゲームであったとしてもどこの世界に自分の両手両足両翼

   を斬り落とされて顔を斬り刻まれて喜ぶ奴が何処にいる?


N子…まあ、確かに…そうよね。


黒D…ところで話を変えるが我が友は何故東京見物ではなく学校

   見学を選んだのだ?


Mル…まあ東京見物は受験当日に走りながらしたようなものです

   から…。


黒D…ああ…(何かを察した)


N子…どんな高校受験だったのかしら…(何か察した)


Mル…そういう日に限って色々あるというのはあるんです…

   色々とね…ウフフ。

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