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再会は追跡者と共に…






「う~ん」


綴也は全ての準備を終えて居間でテレビを見ながら旧友達が来るのを待って

いた。

テレビはこの時間はどの局もニュース番組で今見ているニュース番組ではス

ポーツアイディアルとゲームイリュシオンの人気と双方の選手とプレイヤー

の対立が問題になっていると報道されていた。

片方は最近辞めてもう片方最近始めた綴也も気になる話題だが今はニュース

内容よりも気になる事があった。


「来ない…どうしたんだろう?」


約束の時間は三十分以上過ぎていた。

その手にある光剣の玩具のPDで何度も連絡をしようとするが連絡は来なか

った。


「ん?」


もう一度連絡を入れようと思ったタイミングでチャイムが鳴った。

それは家の出入口の呼び鈴だった。


(確か…ああ…)


綴也の記憶の中では最後に出入口の呼び鈴を聞いたのは東京に送った筈の自

分の荷物が戻ってきた時以来だった。

あの時は実は東京の高校は不合格だったという電話が終わった直後に鳴った

ので正しく神ががっていた呼び鈴のタイミングだったなと思えた。

今日の呼び鈴もなかなかのタイミングだったがあの時のタイミングに比べる

とあまりにもズレて居る様に思った。


「はーい」


約一か月前の事を何だかおかしな事だと思い返しながらも何かお届け物が来

たかと思い綴也が玄関のドアを開けると。


「はぁはぁ…」

「やっと…着いたよ…はは…」

「すまん…遅くなった…」


綴也の目の前に三人の少年達が汗だらけで顔をして息を上げて立っていた。


「ど、どうしたの?三人とも?」


この今家の出入口で息を切らしていた少年達こそ今日の待ち人達だった。


「ちょっと…追いかけ回されてな…」


目の前で息を上げている整った顔立ちの少年が発起人と言えるカイル・ライ

ンバルト。


「だから僕達だけで迎えに行くと言ったのに…」

「うっ!!」


その右後ろからカイルに文句を言い誰よりも息を上げていたカイルと同様に

整った顔立ちをしているが何処か女性にも見える蒼斐雅人。


「アハハ…あの子駅で待ち受けていたね…」

「うぐっ!!」


左後ろにいるこの中で誰よりも丸く大きな体格をしているが誰より汗をかい

ているが息を切らしていない天比塚あまひづか 瑛生てるき

彼等三人こそが中学時代の綴也の旧友達だ。

普通ならば久しぶりと挨拶を交わすべきなのだが今の彼等は綴也を迎えに来

たというよりもここに逃げ込んだ様な雰囲気だった。


「追いかけまわされた?誰に?」

「悪い!!挨拶してる暇はねえ直ぐに行くぞ!!」

「え?何処に?荷物を…」

「カーーくーーん!!」

「「「!?」」」


困惑する綴也の耳に女性の声が聞こえた。

その声の主に綴也は心当たりがあった。


「待ちなさーい!!」

「カイル…もしかして…」

「頼む皆まで言うな!!行くぞ!!」


再会の挨拶をする間もなく綴也は旧友達と急いで家を出た。

再び待ちなさーい!!という女性の声が聞こえた申し訳ない気がしたが今は

この声の主から逃げる事を最優先する事にした。


「それでどこに行くの!?」

「とにかく着いてきてくれ!!一時間以上も走らされて説明するのもキツイ

!!」


そうして走っているとと綴也の目に最近馴染みつつある建物が近づいていた。


「駅?カイルもしかして…」

「電車に乗るぞ!!悪いが…」

「けど今来る電車は男性専用車両が…」

「どうする?それ来るまでぎりぎりまでやり過ごす?」


明らかに三人の内二人にそんな余裕がない事は綴也も分かった。

だから…。


「大丈夫!!」

「え!?お前…」

「この時間は男性専用車両はないけど…ならば今から5分頃に来る特急電車

に乗って三人が背中越しで僕を囲ってくれれば多分大丈夫今だから…」


友人達が心配してくれたが今の綴也には男性専用車両ではなくとも電車に乗

れる方法があった。

この方法は初めて新天神に行った時にサクラ達生徒会メンバーに囲まれて行

った経験から思いついた方法だった。

今思えばこの方法ならば中学の頃に出かける事も出来たかもしれないが彼等

は今よりも身長が高くなかったし今のような急ぎの事態でもなければ生徒会

メンバーやましてや友人を盾にする様な方法を取るのは嫌だった。


「お、おう…」

「解った…」

「じゃあ雅人君が壁際だね…」


駅に着き急ぎ切符を購入しホームに走りやって来た電車に乗り込んだ。

家から荷物を持たずに出てきたが何か届け物が来たと思い財布を持って来た

ので綴也は旧友三人にと満員の乗客に囲まれて新天神まで向かった。


「つ、着いた…」

「ああ…はぁ」

「着いたね…はぁ」

「み、皆大丈夫?特に雅人…」

「あ、ああ…大丈夫だよ…ご婦人の香水の匂いがきつかったけどね…」


着いた瞬間四人は疲弊していた。

電車の中は休日の中だったので混雑という言葉が生温いと言いたい程人で埋

まっていた。

綴也は手を挙げられた状態で友人たちに守られながら乗ったので体質による

事故はなくて済んだが海苔巻きの寿司の具にされる気分を再び味わった。

新天神に行くたびにこの気分を味わうのでし誰かの手を借りなければいけな

いのでこの手段を可能な限り使わずに行ける様に改めて電車の時刻表をチェ

ックしようと綴也は心に誓った。


「それで新天神に着いたけど…」


この新天神に到着した以上目的は大体分かっているのだが旧友達に尋ねよう

としたが三人の内二人は先程よりも疲れていた。

電車の中でもみくちゃにされた結果だった。


「それはね…」

「見つけた!!」


瑛生が説明しようとした矢先に再び女性の声が降りた駅のホームで響いた。


「え?」

「もしかして追いかけて来た!?」

「あの電車にヴェコも乗ってたのか!?」

「ハハ彼女凄いねぇ…相変わらず」

「瑛生!!のほほんと言うな!!」

「君が彼女から逃げてるからこうなるんでしょう…」

「そうなんだけど逃げる事情は察しているのに正論で指摘するのはやめてく

れ!!雅人!!」

「どうするの!?」

「仕方ねえ!!とにかくついて来い!!」


四人の少年たちは新天神の中を走る。

何でイリュシオンに来ているのか色々聞きたいが今は話せないので走るしか

ない。

周囲が綴也が走って逃げている様なので騒いでいるのが気になるが今はとに

かく旧友達に付いて行くしかなかった。


「あの…ここは?」


そうして付いて来た先に見た事も部屋に着いた。


「お前らはそこに立って待ってろ!!」


そこが何のか聞く暇はなくカイルはその部屋にいた案内らしき人と何かの手

続きをしている様だった。

綴也もカイルの指示に従って部屋の中央にある台らしき物の上に二人の旧友

と共に立ってカイルを待っていた。


「良し!!お願いします」

「はい、それでは転送を開始します」


と案内らしき人物が言った瞬間に綴也と合流したカイル含めた三人はは光に

包まれた。


「カイル!!これは!?」

「カーくん!?」

「悪いなヴェコ、デートはまた今度だ!!」


光に包まれる前に「コラー、待ちなさーい!!」という女性の叫びが聞こえ

た気がしたがそれは途中で途切れてしまった。


「う…ん…ん?」


光が晴れた先に綴也の目には先程と同じ部屋があった。

しかし追いかけてきた女性も部屋にいた案内の人もいなかった。


「あれ?ヴェコちゃんは?…」

「あいつは此処にはいねえよ…」

「え?」

「とにかく部屋を出ようぜ…そうすれば解るから…」


言われて部屋を出るとそこはイリュシオンの筈なのに見た事のない通路だっ

た。


「え?」


人の声がする方へ行くとそこは駅なのは雰囲気から察したが明らかに新天神

ではない見た事の無い駅のホームだった。


「カイル…これは…?」

「まあ厳密には少し違うがようこそ東京へ…ってやつだ」

「え?…東…京?」

「そうだぜ…信じられないかもしれないがな…此処は…」

「もしかして…さっきのアレが試作段階のトランポーターでそれでイリュシ

オンの新天神から東京のエリアに転送されたの!?」

「そうそう…良く解った…ってえ?」


綴也がこんなにも速く結論を導き出せたのはミフルから教えられた故の事だ

った。

しかしまさか旧友達によってミフルから聞かされた転送装置を体験できると

は思いもしなかったし東京にもイリュシオンのエリアが在る事も驚きだった


「綴也…」


突然の転送装置体験に驚いていた綴也だったがカイルが何か信じられないも

のを見る目になった。


「綴也君…」


雅人も何か信じられないものを見る目になった。


「もしかして…」


瑛生は笑顔だが驚いているのが分かる顔になった。


「「「イリュシオンを知ってる!?」」」


旧友三人が駅に響くほどの驚きの声を上げた。


「え!?…あ!!」


旧友三人の驚き様に一瞬驚くがその理由を一瞬で理解した。

一か月色々あったと言ったがその詳しい内容は話していなかった事を。


「いやその前にヴェコに追いかけられて置き去りだったけど…」

「え?」


気を取り直したカイルが…。


「お前!!電車に乗ってるじゃねえか!?」

「ああ!そうだよ!!今まで電車を避けてた君が!!」

「おめでとう…お祝いだね…」

「「違うだろう!!」」


別の事に再び驚いていや喜んでいた。

その内容は人によっては失礼だがそれは綴也と付き合いのある友人達からす

ればそれも驚くもとい喜ぶべき事だった。


「ごめん…それも言うの忘れてたよ…」


綴也の旧友達との一か月ぶりの再会は多少紆余曲折を経たものとなった。

Mル…普通の再会ではちと面白くないのでこの様に少しスパイス

   を加える事にしました。


E香…あの子をけしかけたな貴様…悪趣味な。  

   しかし彼女は相変わらずか…


Mル…そこは恋人たる誰かさん次第ですね。

  

N子…それでもこんな再会にしなくても良いじゃないって…

   思うんだけど…。


Mル…おや桜さんの妹さん。  

   お姉さんはお元気ですか?


N子…ショックで落ち込んでるわよ…

   今日はお友達とお出かけよ。

   知ってて黙ってたわね!!


Mル…もしかして程度でしたから言わなかったのです。

   それに私も個人の恋愛に口出しはよほどの事がない限りは

   いたしませんよ。


N子…はぁ…


E香…このポンコツ野郎が仕掛けた悪趣味に変わりはないがまあ

   あれだけ騒がしいのも良いのかもしれん。


N子…え?


E香…彼が心を落ち着かせるのはきっと彼等だろうしな…

   我々では彼等程気は許してもらっているか疑わしくてな…


Mル…まあ一か月で色々イベントだらけでしたからこの章位は…


E香…のんびりさせる気が無い貴様が言うな!!


N子…あの子けしかけたのアンタなんだよね!?


Mル…だって賑やかな方が綴也さんも楽しいと思いまして…


E香・N子…はぁ…(一理あると反論しにくいため…)


Mル…私から弁明させてもらえれば恋人とのデートのお誘いを逃げ続ける男

   の方にも問題はあると思いますけどね…。


N子…えっ!?それは彼氏の方がわる…


E香…デートと書いてご両親に挨拶と読む事は問題ないのか?


N子…え!?


Mル…結婚前にご両親と仲が良くなるのは良い事なのでは?


E香…そんな事言って彼女をけしかけたな?


Mル…ウフフ(笑みの形での肯定)


N子…全くこの人(?)は…

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