結果は○○○の後で…
綴也は走っていた。
「はあ…はあ…」
自分が何処を走っているのか解からなかった。
何せ今まで走っていた街の風景すら見えなかった。
「はあ…はあ…」
勿論狙撃の雨の音も聞こえなかった。
でも走っていた。
狙撃の着弾した音は聞こえなくとも狙撃があろうと無かろうと走る事をやめ
たくはなかった。
限界は自分でも超えている自覚はある。
でも走った。
「はあ…はあ…!?」
綴也の目の前に何かかが見えた。
何かが広がっているように見える。
綴也は其処に向かって限界を超え続けそのまま倒れて動かなくなっても不思
議ではない身体をさらに走らせた。
「はあ!…はあ!」
目の前に何かが見えたからか不思議な事に限界を超え続けいつ倒れてもおか
しくは無い身体はまるで息を吹き返す様に動いた。
とても済んだ気持ちだった気がした。
そして広がる何かに飛び込んだ。
「あ…」
その目には蒼い空と海が広がっていた。
「あ…?」
それと同時に綴也の目が開けた。
「あ…あれ?」
「お目覚めですか?」
「!?」
その声を聞いた瞬間綴也は跳ね起きる。
自分の目の前が景色が開けたのではなく自分が今の今まで気を失って走る夢
を見ていたのだと理解したからである。
「綴也さん…」
その瞬間綴也は誰かの胸に当たった。
しかし不思議な事に吐き気は無かった。
それは男の胸だった。
流石に綴也も男性の胸を触って吐く事はなかった。
しかし穏やかだが明らかに呆れと少しの怒りと共の篭った男の声がした。
そして顔を上げると端正な顔に青筋を立てた男が立っていた。
「今の妹だったらどうなってたと思います…?」
「え?」
それは電子製命体ミトラ。
何時も綴也からかっているミフルの本来の姿だった。
普段は人がいる場でこの姿をしているのでミトラは綴也に厳しく接する。
しかしここには二人しかいない為かミフルに変身している時の様に穏やかだ
ったがそれ故に怒りが深い様に見えた。
「ええ…っと」
怒っている彼に気圧されて綴也は言葉が出ない。
何で怒っているのかも解からなかった。
「ミ…トさ…」
「ウフフ…こうなりますよ…ね?」
怒り顔のミトラは言葉が出ない綴也の前で突如女性の姿になりは先程の怒り
顔が嘘の様に笑顔と共に綴也を抱きしめる。
どうやら怒り顔はいわば演技でからかう事が目的であったと気付いても余り
の変わり様に綴也は動く事が出来ないので手遅れだった。。
そして綴也の顔には女性特有の丸みを帯びた胸がまるでそうなるかの様に据
えられるように当たった。
「うっ!?」
「こうなりますよね…?」
さらに良い笑顔でミフルが女性の声で再び同じ事を言う。
綴也その場で崩れ落ちてお昼に食べた弁当を全て戻す事になった。
「落ち着きました?」
「うん…ごめん」
「いえいえ…何時も通りの綴也さんで私は安心してからかえるというもので
す」
「ちょっと…怖かった」
「私は電子製命体として天才かもしれませんね…ウフフ」
吐き気を落ち着かせ自分で出したものはミフルの指示に従い片付け落ち着い
た綴也は改めて蒼一色の部屋で腰を落ち着けた。
「何でミトさんに…?」
「たまには男に戻らないと綴也さんも私が男である事を忘れているのではと
私が不安に思いましてね…」
「いや忘れては無いけど…」
「私は男なのにが女性の身体に見えるようにしただけで胸触れたら吐いてし
まう位区別がついていない癖に…」
「それはミトさんの変身が完璧だって…って何で笑ってるんですか…」
「たまには貴方をからかわないとストレスで過労死しそうなんですよ…私も
…まあ私の変身は綴也さんを認めさせるほど完璧と言う訳です!!いっそ演
劇か芸能界に自ら売り込むと言うのもありかも知れませんねが綴也さんをか
らかう時間が削られそうで却下ですね」
だからと言って胸を触らせて吐かせるのは出来ればやめて欲しいと思う綴也
であった。
「僕…また負けちゃったんですね…」
ミトラと此処にいる理由はもう解かっていた。
限界を超えて走っても撃たれて負けたのだ。
色々考えが足りないのは自覚があるがそれでもこの結果は嬉しいとは思わな
い。
走っていた時とても気分が良かったが結果は別の話だ。
「ぷっ」
「ミフさん?」
「負けたのは間違いないですが綴也さんが撃たれて負けた訳ではありません
…」
「じゃあ…」
「走りすぎて死んだんです…言うならば走りすぎての過労死です」
「過労…死?走りすぎ?」
その言葉の意味は綴也もそれ程詳しくは無いが意味が理解できない訳ではな
い。
人間は過度な疲労で死ぬ事もある。
それが過労死である。
まさかゲームの中でとはいえ自分がそうなるとは思いもしなかった。
「な、何で!?」
「限界を超えて超え続けてイリュシオンのシステムがそう判定して綴也さん
は死亡扱いになったんです」
「超え続けて…」
「まああの速度を維持し続けてたから当然ですが…」
「そ、そうなんだ…そうだよね…」
自分がどれだけ走り続けたのかは今は気にはならなかった。
綴也はミフルの言葉を聞いて俯いた。
自分が先に狙撃手に根負けした事がただ撃たれて負けるよりも嬉しくはなか
った。
「ううーん…ううーん…」
自分の考えが拙いという自覚はあるがそれでも悔しいのは悔しいのだ。
しかし何をどうしたら狙撃手に勝てるか考えても思い浮かばなかった。
「ふふ…」
「?ミフさん?」
「いえ…それだけ綴也さんはこのイリュシオンにのめりこんでいたという事
ですよ…私は安心もしましたし嬉しいですよ」
「そう…かな?」
「ええ…私は見てましたから…お父様も言ってましたよ…」
それは慈愛と呼ぶべきかもしれない微笑みと共に掛けられた言葉だった。
そう言われてもも自分にはそんな自覚は無い。
何にせよ自分は負けてしまったので嬉しい事では無いのは確かだった。
しかし不思議と悪い気分ばかりではないのも確かだった。
「あんまり実感がないんだけど…」
「ふふ…それで良いのです。これからもこの世界と貴方自身の感じるままに
共にある事を祈っていますよ」
「ミフさん…」
「たまにはちょっとだけこういう風に言いたい日もあるんですよ…さあ…行
きなさい。思命さんもお父様も待ってますから…」
「わかった…ねえ…ちなみに僕ってどの位走ってたの?」
「そうですね…今はイリュシオンの体感時間を考えると少なくともマラソン
の起源になったという兵士さん達の倍くらいのレベルじゃないですか?」
ようやくそんな事を思い出し聞いてみても綴也には実感が沸かないし理解も
いまいちできなかった。
「それって…どんなレベルなの?やっぱり死んじゃう位凄いの?」
「まあ…マラソンの起源はそんな事から来てるらしいですよ…走りきったあ
とそのまま死んでしまったらしいです」
「マラソンってそんな事から来てるの!?」
「ちなみに現在ネット上では姫神殺し走り過ぎて過労死とあります!!」
「ええ!?」
「過度の疲労から死に至るので過労死なので走り過ぎて過労死と言うのもあ
ながち間違っては無いんですけど綴也さんがやると注目の的になるんですよ
ね…」
「ええ!?」
「そしてこんな死に方をする住人も珍しいので記事になるのも珍しくは無い
んですよね…」
「うわあ…」
ミフルにマラソンの起源が命懸けの行為から来ていると知らされて驚き自分
の記事が載っている事に更に驚きながらその見出しは何だか微妙に恥ずかし
いと思いながらも綴也はミフルに笑顔で見送られながら何度も出て行った由
緒正しいピンクのドアを出た。
「綴也君…」
「あ、思命さん」
構内に出ると疑いの眼差しとひそひそと何かを呟く住人達がいた。
その中には過労死と言う言葉が聞こえたが気にしない事にした。
駅の構内に出ると直ぐに思命が見つかった。
その表情は綴也でも分かる位心配と言うのが顔に出ていた。
「大丈夫ですか?少し顔色が良くないようですけど…」
「コレは…起き抜けにミフルさんのお胸に当たって吐いちゃって…」
「そ、そうですか…」
「思命さんはその…走りすぎると…」
「ええ一応運営側ですので過労死の事は知ってますよ…いわば一種の自爆な
ので死んだら今までの努力が水の泡なんです」
「で、でも…僕…始めたばかりで…そんなに変わらないかと…」
「あ!?す、すみません余りに綴也君が必死だったので空気に引っ張られて
しまったと言うか貴方が初心者である事を忘れたと言うか…でも貴方も体験
したと思いますがイリュシオンにはこの様な死亡判定が存在するので気をつ
けないとこうなってしまいます」
「珍しいってミフさんにも言われました…」
「それに貴方の大剣も失われるかもしれなかったんです…」
「でも…今もありますから…」
思命が慌てていた。
こうして話をしているとはいえ今日であったばかりで付き合いは短い綴也で
もそれはとても珍妙に写る。
それで思命はあんな真剣に止めようとしてくれたのかとも納得したが綴也は
自身で言ったとおり始めたばかりなのでそれ程気にはしなかった。
事実綴也の腰には大剣が残っていた。
色々と不思議な武器だった。
確信があるこの大剣は今回も死んでも失われなかった。
理由は解からないが綴也も大剣が失われる恐怖は余り感じていなかった。
何度も打ち抜かれて死んでいてもこの大剣は失われなかった。
(この剣には悪い事しちゃったな…)
大剣に意思があったら怒られるかもしれないがイリュシオン初心者の綴也は
失うかもしれないという事そのものを理解していなかったので綴也は今にな
ってその手の大剣に心の中で謝った。
大剣を失うかもしれないから止めようとしてくれたかもしれないしもしかす
ると別の理由なのかもしれないが綴也にはその理由は思いつかなかった。
考え過ぎだなと綴也は駅を見渡した。
突き刺さる視線が気になるがそれでも外に出る事にした。
「やっほー!!」
二人に声が掛かり振り向くと其処には綴也の父がいた。
幻想住人の姿をしているがその顔と特に忘れる事は無い衣装で見間違う事は
無い。
その後ろには先程綴也を追いかけていた者も含む父のファン集団がいた。
「って綴屋先生!?」
「って父さん!?」
「え!?父さん?」
「え!?ええ!?」
「はあ…やっぱり…そうだったのね…」
綴也の返事に同時に思命もファン達も驚いている。
初めは綴也に対して怪しんでる者達が殆どだったがその表情が激変している
のは無理もなかった。
先程は父に悪いと思い気を遣い他人の振りをして走り去ろうと思ったがもう
向こうが先に言ってしまった。
「だけど…お父さん…お父さんって…」
思命が明らかに動揺していた。
その同様の仕方は中身が少女なので仕方がないが今の外見と声で動揺してい
ると先程のファン達の慌てぶりよりも珍妙に綴也には見えた。
思命にも事情を説明したいが今は真っ先に聞かないといけない事を聞く事に
した。
「母さんがストーカーに付き纏われてるってファンの人達から聞いて…」
「うっ!?」
「?」
父の様子が明らかに変わった。
どうやら事実の様だった。
人のいる場で言うのもとは思ったが考える余裕は無かった。
ファン集団から疑われたのもあったので他人事ではないからだ。
「ごめん…それ僕」
「は?」
「え?」
「「「「「え?」」」」」
だが父から更に予想外の一言が出て来た。
「リアルの僕…」
「……………どういう事?」
「前にリアルの姿で母さんと一緒にいたのをストーカーと勘違いされちゃっ
て…武器で攻撃されて…」
「何やったの?何やったら攻撃されたの…」
「キスしようとしてたら…夫婦だから疚しい事は何もしてないんだよ…なの
に…」
「…」
最大の懸念は呆気もなく消えた。
それは安堵するべき所だがしかし何をどうしたらストーカーと誤解されるの
か言いたくはなった。
綴也もそれが原因で後ろのファン集団に追い掛け回された。
が綴也はこれ以上聞くのはやめた。
「じゃあ…何で此処にいるの?」
「え?」
「今日GWだよね…父さん仕事忙しいって言ってたよね…?」
「え!?」
「父さんまさか…」
「いや…イリュシオンに来るのはスケジュールの内なんで…」
「え!?そう…なの?」
「うん…今日デートの日だから…」
「「「「「デート!?」」」」」
それは朝倉家特有の家庭のルールだった。
その一言にファン集団も綴也の隣の思命も驚いていた。
「デートの日?誰と?母さんは前に…」
「あ…それは…」
「…私ですよ」
「誰?」
と一人の青年が歩いて来た。
女性に見えそうな整った顔立ちに男性の服を着ていても女性と間違えそうな
体格と間違えそうな声色をした男性だった。
追記すると綴也は女性と見間違いそうで胸部の部分だけは見ない様にした位
だった。
「「「「「「え!?」」」」」」
その男性を見た瞬間綴也はその一言しか言えず考える事が出来なくなった。
それは周囲の思命もファン集団も同様だったのかもしれない。
男性が相手とはどういう事かと綴也は実の親でも問い詰めたくなった。
「ウフフ…私よ綴也」
「「「「「「え!?」」」」」」
「その声は…?」
がその男性から明らかに女性の声がした。
再びファン集団と思命が驚く。
だが綴也にだけはその声に聞き覚えがあった。
「その声…マリアさん!?」
「し、知り合いですか?」
「いや…僕の…義理の母さんです…」
「え!?義理…じゃあ…」
「ウフフ…私もこの人の奥さんなの…よろしく」
「という事なんです…そして隣にいるのは僕の実の父です」
「お、父さんと…お、奥さん…ですか…奥さんですか…それは…それは…」
都市日本では女性に決定権があるが一夫多妻制が認められており綴也の家も
父には実の母以外にも妻がいた。
しかしまさか母以外の家族も幻想住人とは思わなかった。
「父さん…」
「な、何…?」
「ちょっと色々…聞かないといけないからちょっと…」
父親とは同人作家と服装以外にも問わねばならない事が増えたと思った。
家で聞こうにも家に帰れば父は忙しくなるだろうし此処で言い方は悪いが隠
している事を聞いてしまおうと追求する事にした。
「君が姫神殺しか?」
が声が掛けられて声の方を向くと軍人という出で立ちの者達が駅の構内を埋
め尽くす様に立っていた。
数が判らないが駅の外にもいるのが解かり千人は超えているだろうと言うの
は解かった。
「そ、そうですけど…あなたは?」
「そうか…って…?」
「?」
「本当に…?」
「は、はい…あの…」
「まさか…正直に答えて来るとは思わなかった…中々にやるな…」
「あの…」
繰り返し聞いてくるので綴也も繰り返し答えた。
最近自分の事を質問してくる人が増えたが何故か自分が答えても自分が姫神
殺しかと何度確認を繰り返すのが不思議だった。
自分はそんなに見えないのだろうか喜ぶべきかどうか解からない。
質問してきた軍人らしき人物は視線をしばらく泳がせ何とか納得したようた
が其処に何か勘違いされている気がした。
綴也は目の前の見慣れない光景に押されていたがその光景達が騒ぎ始めてど
うしたら良いのか解からない。
そもそも彼等は何者なのか気にはなるが答えてくれるとは思えなかった。
「成程…そういう事ですか?」
「?思命さん?」
「自己紹介はそちらがしてくれるでしょう…」
「…我々は楽園を守る者…先程まで君を狙撃していた者達だ」
「え!?」
今度は綴也が驚いた。
まさか狙撃手本人が自分に会いに来るとは思いもしなかった。
そして彼等は狙撃していた者達と言っていた。
「じゃあその狙撃って…」
「この人達が集団で綴也さんを狙撃していたんですよ」
逃げていたとはいえあの狙撃の速さが一人ではなく集団でならばそれは凄い
技術だと驚きながらもそれはそれで凄いと思った。
「でも何で…?」
「我々の目は常に君を見張っている…覚えておく事だ…」
「え?」
「その人に何か怪しいそぶりを見せたら我らの誰かが貴様を打ち抜く」
只それだけを言って彼等はまるで引いて行く波のように去っていった。
「ええっと…一体何を…」
「綴也君は彼等に監視対象にされたという事でしょう…まあ私が監視してい
るんですけど…私は一応女性ですから私を護ろうとしているのかもしれませ
ん」
「ああ…って思命さんを!?」
「彼等は私の正体を知っているという事です…申し訳ありません私の所為で
…」
「だけどまさか綴也が走り過ぎて過労死したからもしかすると彼等に批判が
来たのかもしれないね。だからわざわざ勘違いならば謝罪に本当に姫神殺し
ならば警告にって所だね…でもまあもう二十四時間撃たれる事を疑う必要は
無いと思うよ」
「え?」
「アレだけの狙撃をセッティングしてたら大半の隊員がイリュシオンを遊べ
ないからね…」
綴也に解かるのは狙撃手の問題は解決していないと言う事だった。
しかし一応は外から出ても撃たれる心配は減ったという事らしい。
喜ぶべきなのかもしれないがまた姫神殺しの悪名が広まってしまった気がし
た。
「さて…僕は帰るよ…そろそろ帰らないと仕事の時間に遅れちゃうから…」
「そうなの?じゃあ僕も…」
「綴也はもう少し遊んでおいで…」
「へ?マリアさん?」
「GWなんだからこれ位は良いさ…でも九時位には帰って来るんだよ」
そう言って父とマリアは電車のホームに向かった。
「後で全部聞かせてもらうからね!!」
と父に付け足して苦笑する父が去ると同時にファン集団も何か色々言いたそ
うな表情をしていたがそのまま同時に去って行った。
「…どうしようかな…?」
父に遊んで帰っておいでと言われても急に思い浮かぶ訳でもない。
イリュシオンを楽しめているかどうか自分でも解からない。
だが時間を何もせずに消費するのもどうかと思えた。
「ならば私がイリュシオンの案内の続きと言うのは…」
「良いんですか?もう思命さんだって…」
「お忘れですか?貴方が帰るのまでが監視のお仕事でもあるのです。ですか
ら帰る時間まではお仕事なんですよ…それに走り過ぎてお疲れならのんびり
するのも良いんじゃないですか」
此処はのんびり案内の続きをするのは悪くないと老紳士の思い同意しようと
した。
「見つけたぞ…姫神殺し」
再び誰かに声を掛けられた。
振り向くと目の前に騎士と言う出で立ちの男がいた。
綴也には見覚えがあった。
かつて歌姫と呼ばれる少女を護る為に戦った時襲撃者側でありながら綴也を
悪と断じ彼女を護る為に戦った男だった。
Mル…と言う訳で綴也さんは走り過ぎて過労死でした…。
A父…ゲームの中でとはいえ走りすぎて過労死扱いって…
Mア…それだけ走ったって事よね。
A父…僕の息子は頑張った!!親馬鹿かもしれないけど!!
Mル…ですが現実では笑い話では済まされません。
逆に言えばシステムがそ言う扱いにしなければならない程
綴也さんは走り続けたのです。
ましてや綴也さんはイリュシオンの環境に適応できてませ
んので他の住人よりも過労死判定が厳しいのです。
がそれをさせない為に対策は施してありますし私の仕事で
すので…。
A父…ミトラさんこれからも息子をよろしくお願いします。
我が子ながら味方も少ないので息子の味方になって下さい
。
Mル…喜んでお預かりします。
(私の大事な玩具ですから…)
Mア…あなたそれって男のミトラさんに綴也をお婿に出す見たい
に見えるわ。
A父…おっとミトラさんは男だったね。
失礼。
Mル…私が男であると言うアピールを増やしてもらわないとこの
ままだと男なのに女性の姿をした変な奴扱いをされそうで
すね。
E香…それが何時しか流行出したりしてな…(ニヤリ)




