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IFかもしれない世界で綴る物語(あるかもしれないみらいで生きるライフ・ストーリア)  作者: きちだ しんゆう
理想と幻想の間~ミックスド・リアリティ
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聖アウローラ学園生徒会






生徒会会長サクラに生徒会に勧誘されてから三日後お昼休みに綴也は学校の

ベンチに座って休憩していた。

その傍には自分で持ってきた2リットルくらいは入る水筒が置いてあり中に

はお茶が入っている。

綴也は少しでもお小遣いの節約の為に自動販売機の飲み物は購入せず自分で

水筒を持ってきている。

そんな水筒の中にある熱すぎず冷たすぎないお茶を飲みながら綴也は思考に

耽っていた。


「どうしよう…」


部活に入れないならば生徒会に入るべきか?である。

部活に入れないのならば委員会に入ればいいのではと綴也はクラスのHRで

委員会に立候補した。

しかしそのどの委員会にも入れなかったし断られた。

やはりアイディアルの時間が欲しいから委員会に入りたいというのは動機が

不純だったと綴也は反省した。

しかし、この学校では部活動や委員会に入らない生徒には職業訓練というカ

リキュラムを受ける義務が存在する。

それはアルバイトは禁止されている代わりに学校が主導で職業経験積ませ学

生のうちから労働の大変さと大切さを知ってもらう為に設けれているもので

ある。

だがこちらは内容によってはアイディアルの練習時間が削られてしまう可能

性があった。

ならば選択肢は生徒会に入るしかないのだが自分が生徒会に入るというのは

適任ではないと思えた。

さあどうしう?思っていると。


「おーい!そこの違う制服を着た背の小さい男の子?」


っと既視感のある呼び声がしたので顔を上に振り向くとそこにはまったく知

らない女子生徒が立っていて…。


「!!」


お互いに驚いているとそのまま女子に手を掴まれ柔道の投げ技のような技で

投げられ綴也は顔面から地面へと叩き付けられた。


「グギャ?!」


その痛みに悶えていると。


「やっほー」っとという声と共に今度こそ先程の声の主が姿を見せた。


「ねえ?ちょっとお話があるんだけどいいかな?」


この学校の生徒会長であるサクラである。


「…お話?」


っと顔を上げると。


「あら…」

「その前に保険室…行こっか?」


綴也の顔から再び鼻血が出ていた。



「まったく…」


保険室の先生が呆れながら綴也の鼻に絆創膏を貼ってくれた。


「一週間もしないうちにまた鼻血?しかも今度は副会長?君もなんと言うか

懲りないねぇ…」

「何もしてません」

「解ってるって。君って案外冗談は嫌い?」

「むしろ慣れています。でも今のは本気で疑われている感じがしたんで…」

「フフ、ごめんなさいね。会長さん達も待っている事だし早く行きなさい」


先生にお礼を言って保険室を後にすると目の前には…。


「ごめん!!」


っとサクラ会長が両手を合わせて謝ってきてその隣には先程自分を投げた女

子生徒が立っていた。

身長はサクラよりも高く髪も眼も紫色の色を持ちのカラーズでサクラと同じ

ストレートヘアーだが彼女は腰まで伸びている。

制服に着いているタイの色がサクラと同じく黄色なのでこの人も先輩だと言

う事が解る。

二人が並んでいると桜と紫陽花の花が隣り合って咲いているように見える様

だった。


「ちょっとした冗談だったのだけれどまさかあんな事になるとは思わなくて

…」

「サクラ…あんな事になると解ってて私を押して彼にぶつけようとしたので

はないかしら…?」

「な、何のことかしら…?」

「貴女は私が男が苦手だと言う事は知っているでしょうにそれを…」

「ま、まあ、ショック療法みたいなものだと思って…ね、今年から共学にな

るわけだし…それにシアちゃんが男嫌いになったのだって…」

「まったく…こんな意地の悪い会長には新たに仕事を増やしてしまおうかし

ら…」

「ああー!!待ってシアちゃーん!!お詫びに何か奢るからー!!」

「あの…」

「あら、先程はごめんなさい。私は生徒会副会長のオルテンシア・スフィー

リスです。よろしくお願いしますね朝倉君」

「朝倉 綴也です。よろしくお願いします副会長」


彼女から発せられる声と雰囲気は柔らかさを感じさせた。

見たままならば彼女は深窓の令嬢と


「あのー、話を聞く限りだと副会長は男子が苦手だからそれのショック療法

の為にこんな事を…」

「朝倉君私は確かに男子が苦手ですがそれは建前でサクラは私に自分と同じ

目に逢ってもらおうとしただけですよ」

「え!?」

「サクラったら一週間前に貴方が胸にぶつかったのをとても気にしていたも

のですから…」

「うう…あの時は本当に申し訳ありませんでした」

「それはもう一週間ずっと何かにつけて愚痴の嵐が吹き荒れて役員全員が辟

易してしまって…」

「重ね重ね申し訳ありません」

「コラー!!そこまで言ってないでしょ!!」

「胸が!!…胸が!!…私の胸がー!!」

「コラー!!」

「本当にすいませんでした!!」


短いやり取りの間にに綴也の心が確実に何かが突き刺さる。

同じ様にサクラの顔の色も桜の花びらよりも濃い色になっていく。


「まあ…サクラへの仕返しもこの位にして朝倉君?」

「は、はい!!」

「先程話を聞いていたでしょうけど私は男性が苦手なの改めてごめんなさい

…」

「いや、副会長に何もなくて何よりです…」


やっぱりこんな事を繰り返さない為にもこれからは自分の体の筋肉から神経

、血管、骨までや臓器に至るまでに動く時は意識して行動しようと綴也は誓

った。

しかしそう誓っても上手くいかないのが人生といえるものである。


「そういえば、どうして会長が僕の事を呼びに?」

「君に用事があったから探してたの。生徒会室に来てくれる?」

「生徒会室ですか?」

「そう、大事な用事なのよ。という事で行きましょう?」


そうして綴也は生徒会室の前に立っていた。


「さて、此処が生徒会室よ」


サクラがドアを開けようと手を伸ばした瞬間。


「胸がー!!胸がー!!私の胸がー!!」


そのサクラの声が生徒会室の中から聞こえてきたのだった。


「あれ?」


不思議な事にサクラはドアの前にいる筈なのに何故中からサクラの声が?と

思っていたらサクラはドアをぶち破るかの如く開けて。


「何やってるのよ貴方達はー!!」


と顔を真っ赤にして生徒会室の中にいる生徒達に怒鳴ったのだった。


「ね、言った通りでしょ?」

「…本当に申し訳ありません」


とシアがくすくす笑いながら綴也に答を振ってきたが綴也はそれに対する気

の利いた答は出せなかった。


生徒会室自の全体は自分達の教室より少し大きくつくりからしてもしかした

ら礼拝堂なのではないかと思える内装で奥の壁には十字架が吊るされていた

り本棚にに聖書が置いてあった。


「此処は、女子高になる前は元々ミッション系だったそうだからその面影が

残っているんです」

「成程…そういえば教室もどこかそんな感じかも」


と、綴也はサクラの方に視線を向ける。

すると彼女は三人の少女にお説教の最中だった。

三人供色付きでそれぞれが赤色、黄色、藍色の髪と眼をしていた。


「まったく、あの時の声を録音していたなんて…」

「だって、会長ったら何かにつけて…」

「貴方達…罰として学校内の全トイレ掃除一ヶ月」

「「「はい、悪ふざけが過ぎました録音も破棄します!!」」」


サクラが生徒会メンバーに対してお説教をしている間に綴也は生徒会室の周

りを見ていた所にドアが開き一人の女子生徒が入ってきた。


「すまない…少し遅れたか?」


タイの色は黄色。サクラ達と同じ年生の様である。

髪は藍色で眼の色は緋色が特徴の女子生徒だった。

カラーズの中にはカラーズ同士で結婚してこの様に生まれてくる人もいる。

例えば青色のカラーズの男性と赤色のカラーズの女性が結婚して子供が生ま

れた場合両親の色が混じって紫色になるかこのように髪と眼にそれぞれの色

が出る事があるのである。

言葉遣いが男言葉だがそれは個性なのだと思った。


(アメリア先生もあの先輩と同じ声質だったらなあ…)


「さて、全員揃ったし話をする前に軽く自己紹介をしよっか?ずは私達から

…」

「改めて、生徒会副会長のオルテンシア・スフィーリス二年生です。よろし

くお願いしますね…朝倉君」

「書記のルージュ・ヴェルレーヌ、二年生よ…。よろしくね噂の小さい男の

子君!」

「会計のフラウス・カルディナーレ二年生です」

「庶務のシーニィ・アリュアール二年生よ」

「三人揃って信号機トリオですね!」

「「「その呼び方はヤメテ(下さい)(よ)!!」」」

「風紀委員長の蒼斐 緋途美二年生だ。よろしく頼む」

「風紀?」

「?どうしたの綴也君?」

「いえ…風紀委員長も生徒会のメンバーなんですか?」

「ああ…緋途美先輩は厳密には生徒会じゃないど役職関係で良く会うから紹

介するね。そして、私が生徒会長のサクラ・レノンフォードよ」

「三日前に朝倉君に胸を触られて半狂乱していましたけどね…」

「そんな事してない!!」

「あ、あの…僕は朝倉 綴也といいます。よろしくお願いします」

「さて、皆の自己紹介も終わった本題に入りましょうか?」

「そうですね。まったく何故こんなに私達は遠回りしてしまったのでしょう

?ねえ?朝倉君?」

「それは…その…」

「コラ!!そこ!!」


するとサクラは少し気まずそうに綴也の方を見て。


「朝倉 綴也君、君には少し事情があって此方に来て貰う事になったの…」

「事情?」


と綴也は首を傾げたが疑問に思っているのはどうやら此処にいる綴也だけで

あった。


「実は、学校の全部活動と全委員会から朝倉君は入れたくないから生徒会で

何とかしてくれという要望が来たの…」

「え!?」


しかし、次にサクラから告げられた内容は予想外だった。

何故?という思いしか頭に浮かんでこなかった。


「ごめん朝倉君、実は三日前のの事件が周りの噂になっちゃってね…」

「ええ!?」

三日前の事件と言われ思い付くのはあれの事しかない。

こんな事になるなど保健のメリッサ教諭の言葉が忠告が現実になった様な気

分である。


「というのは冗談で…」

「ええ!?」

「ごめん、これは冗談じゃ無くて本当の事で…」

「どっちなんですか!?」

「私が説明しましょう。朝倉君の入学は元々イレギュラーだったのもあるの

ですが実はこの学校には朝倉君と昔同じ学校に通っていたという人がいてそ

の人達の話が周りに広がってしまってそんな人を入れたくないと要望が殺到

してまったのです」

「同じ学校…?」

「その生徒の名前や学年は私達も解りません。ごめんなさい…」

「いや…僕も多分解らないと思いますけど…」

「そして、三日前の事件の噂話に尾びれ背びれが着いていってね退学させて

くれという要望まで来てたのよ」

「そこは本当だったんですね…」


しかし、三日前でそんなに話が広まってしまうとメリッサ先生が言っていた

が馬鹿にならないと思い知った。

しかし、納得はしたくは無いがこんな事になる理由に綴也自身心当たりは無

くはなかった。

綴也は小学校から中学様々な理由から周囲からの評判が良くはなかった。

自分がクラスメイトに話しかけてもらえない原因は姫神殺しだけでなくこれ

だったのかもしれないと納得をした瞬間何でこんな事になったのか綴也は溜

息が漏れ出した。


「うん、ごめんね。こんな風になるとはと思っていなかったから…」

「いや、自分も思いもしなかったから会長は悪くないです」

「だから、教室で「胸がー!!」って騒ぐなといったのに…」

「ちょっ!?」

「貴方、生徒会室だけじゃなくて教室でも廊下でもぼやいたり、うめいたり

すれば噂なんて広まるに決まってるでしょう。周りから見れば貴方が半狂乱

している様に見えましたもの…」

「「本当にすみませんでした」」


と謝罪の言葉が異口同音で発せられた。


「という事は僕は…」

「生徒会に入るか?職業訓練を受けてもらうかの二択しかないのです」


と、綴也の問いかけにシアが告げた。

日頃の行い、自業自得と言われようが何でこんな事になってしまったのか?

という気持ちのため息が再び口から吐き出された。


「まあ、今回はあくまでそれを伝える為に呼び出したのだから前にも言った

けど君が生徒会に入会するかどうかは強制しないわよ…」

「そうなんですか?」

「まあ、後約一週間あるんだからどっちにするかは綴也君がじっくり決めて

ね」

「は、はい…」

確かに、もはやどちらかに入らなければいけないのならば決めなければいけ

ない。

「そうだ綴也君」

「はい?」

「土曜日に生徒会の身内だけでやるイベントがあるんだけどせっかくだから

綴也君も参加してみない?…」

「イベント?…僕がですか?」

「うん。君がもし生徒会に入るならこのイベントに参加して交流を図るとい

うのも良いかもと思ってね…どう?」

「でも…僕はまだ…」

「まあサクラが貴方の選択肢を奪っちゃったせめてものお詫びと生徒会なり

の体験会代わりと思ってあげて気楽に参加してみてくださいな…」

「シアちゃん…それって償いになってないって言ってない?」

「さて、どうでしょう…」


参加する理由など無ければ断る理由も無く生徒会に入るつもりならばその前

に交流を図れるのは確かに良い事だと綴也は思った。


「…解りました。じゃあ土曜日はお邪魔します」

「うん、集合場所はこの学校の校門前に十時集合で時間厳守!遅れたら駄目

だからね…あ、あと皆あれは忘れちゃ駄目よ」

「よーし!お話も終ったし今度は私達テツヤ君に聞きたい事があるんだけど

…良い?」

「質問…ですか?」

「うん、会長の胸は触ってみてどうだった?」

「?……………は?」

「な!?」

「あら…」

「…」

「ちょっと、ルー!?」

「ルーちゃん!?」


と会計のフラウス、庶務のシーニィが止めにかかるが。


「だって皆気になるんじゃない。と言う事で生徒会を代表して聞いてみたん

だけどどうだった?」


とルージュの顔は興味津々という言葉がびっしり書かれていた表情をしてい

た。

他のメンバーも多少の違いはあれどそんな表情で唯一被害者のサクラだけが

顔を真っ赤にして怒ろうとしいた所をシアが関節技らしき技をかけて押さえ

付けている。

自分の時もそうだが副会長は格闘技を習っているのかもしれないと綴也はシ

アの花のような外見の中にある力強さに感心した。

唯一興味がなさそうなのは風紀の蒼斐先輩くらいだろうしかしその眼は風紀

委員として風紀を乱す者かどうか観察しているようにも見える。


「いや、触っていませんよぶつかってしまっただけです」


と事実を答える。

実際には殴られてその上吐いてしまったという続きがあるがそれは言わなく

ていいだろうと思った。


「でも、テツヤ君の身長って丁度私達の胸に眼がいくし顔の位置も…」


するとルージュが自分のほうに接近してきた。

綴也はいやな予感を感じ後退して一定の距離をとる。


「あれ?何で逃げるの?」

「い、いや、何をしようとしてるんですか!?」

「え?入学早々生徒会長の胸に突撃をしさらには男嫌いの副会長の胸に挑ん

だた勇気ある君へのご褒美に私の胸の中にご招待しようと思ったんだけど」

「お断りします!!それに副会長の事は出鱈目です!!」

「遠慮しなくても良いんだよ」

「してません!!」

「私の胸がそんなに不満か!?」

「そんな事言ってません!!」

「ラウちゃんか?シーちゃんか?緋戸美先輩か?まさか男嫌いのシア先輩か

!?それともやっぱりサクラ会長の胸が本命か!?」


その瞬間、生徒会メンバーの全員が胸を庇う仕草が見られた気がしたが綴也

はそれを確かめる余裕は無い。


「そんな事しません!!」


ルージュは迫る綴也は後ずさる。

しかし綴也は次第に生徒会室の壁に追い込まれていく。


「なんで逃げるの!?」

「なんで迫ってくるんですか!?」

「先輩の好意はありがたく受け取っておく物だよ!!」

「答えになってないしそんな好意いりません!!」


そして壁に追い込まれ逃げ場を失ってしまっった。

そんな綴也にルージュが壁に両手をドン!!っと叩きつけて横方向の逃亡を

阻む。


「さあ逃げられないわよ…って何で眼閉じてるの?」

「僕は女性の胸を見たり触れたりすると吐いてしまうんですだからやめて下

さい!!」

「コラコラ、嘘なんてカッコ悪いぞ。それでも男の子か?」

「嘘じゃなくて!!会長の時にも吐いてますから!!会長も見てるんですか

ら…それに診断書だって…」

「大体、この世の中の何処に女性の胸を触れて見て吐いちゃう男がいるって

女の胸触って喜ぶ人間はいても吐いちゃう人間なんている訳無いでしょ!」


無理も無いと彼も思った。

そんな人間がいるというのはどんな確率でならばいるのか自分でも知りたい

と綴也自身がそう思っている。

唯一の証人であるサクラならこの先輩の暴走を止められると思ってサクラを

探していたら見当たらず何か呟き声が聞こえると思い視線を下に向けるとサ

クラがぶつぶつと「胸がー、胸がー」と呟いているのが見えた。

風紀委員長は依然沈黙を守っている。

もうこうなったら実際に見てもらって信じてもらうしかないと腹を括り綴也

は自分の目を見開いた。

それは、まるでこれから自分にはどうしても倒せない敵をなんとしても倒す

為に命も全て投げ打つ覚悟をした物語の主人公のような表情であった。


「そんな嘘吐きな悪い子には…こうだー!!」


と同時にルージュが綴也に抱きついてきた。

すると綴也の顔は見事にルージュの胸にすっぽりとはまって腕で拘束されて

しまったのである。

見開いたその眼には彼がこの世ので一番見たくなかった物であり触れたくな

かった物が写っていた。

それは年子の男子の憧れで希望であるかもしれないもの。

しかし彼にとっての恐怖の対象であり絶望であった。

二つで一つの女子の乳房がそこにあった。

そしてそれは綴也の視界を埋め尽くし顔にはしっかりとしたその感触が伝わ

ってくる。

この言葉を並べるだけならば多くの人が胸に顔を抱きとめられている綴也を

批判するか羨望の眼差しで見つめるかもしれない。


「どうだ朝倉君先輩の好意は受け…とっ…て」

「う!!?」


しかし綴也の顔は見る見るうちに青くなっていた。

その感触に綴也は言いようの無い気持ち悪さと吐き気が湧き上がり喉から何

かが競り上がってくるのを感じる。

それがまるで噴火寸前の火山みたいだった。


「え!?ちょっと!?顔青いよ!?まさかさっきの嘘じゃなかったの!?」


ルージュが即座に綴也から離れていった。

どうやら信じてもらえたようだと綴也吐き気の中で安堵を心の中で漏す。

いま口にするべきは別のことだからだった。


「ぶぐがいぢょう…」

「な、何でしょう?」

「いじばんぢがいドイレ…どごでずが?」


吐き気に耐えながら綴也はトイレの場所を尋ねた。

急がないと此処で吐き出しそうなのでそんな状態での質問は容易ではない。


「ええと…ここを出てから廊下を右に行った方の突き当たりにありますけど

…でも…」


生徒会室で吐く訳にはいけないトイレに行って吐くしかないのでシアから場

所を聞くや否やとにかく綴也はトイレへと急いだ。

余りの事に呆然としていた生徒会一同だったが。


「そこは女子のトイレで…って行ってしまいましたね…」


シアだけ困り果てた表情だった。


「って!?あの子追いかけなきゃ!?」


Mル…電子製命体の私相手でも吐くのに…。

   信じてもらえないというのは悲しいですね。


???…貴様みたいなポンコツ野朗の胸を触らせるという逆セク

    ハラをさせられるのだから吐くのではないのか?


Mル…おや、私一人だけのこのあとがきに何やら何処からとも無

   く声がしますね?

   私の耳がおかしくなってしまったのでしょうか?


???…おかしくはない。貴様の趣味はおかしいが此処には私も

    来ているから声をかけた。

    本来は貴様に声などかけたくないのだが…。

    

Mル…はいはい、私もですよ。

   ですが何で貴方がいるんですか?


???…次の話で私が初登場するからだ。


Mル…作者には私達を一緒にしたらどうなるか解っている筈なの

   に酷いですわ…よよよ…。(すすり泣き)


???…しかし綴也君も信じてもらえないならああするしかない

    と何だかな…。


Mル…綴也さんは口で言っても信じてもらえないからああやって

   ワザと女性の胸を触ってああなるのを見せる事があります。

   ですが一度見せても信じてもらえるか否かは微妙なんです

   よね…。

   誰かさんもそうでしたし…。


???…それは貴様もだろう?


Mル…ウフフ、どうでしょうねそれは…?


???…確信した。貴様も最初は信じなかったな…。


(この後二人は睨み続ける)


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