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アイディアル部との試合?






翌日の放課後。

綴也は学校の体育館に来ていた。

しかしその服装はサイエンスファンタジーの様な制服ではなく彼がアイディ

アルというスポーツで着ていた白一色に返り血の様な赤い点が付いたコート

と服を身に纏っていた。

それは昨日スポーツセンターで…。


「私の後輩達と試合をして欲しい」


と恵理香に頼まれたからだ。


「な、何を言ってるんですか!?そんな事…」

「それはどういう事ですか…恵理香さん?」

「私の頼み事が君達の約束に反している事は自覚はしている。ここにミトラ

さんの妹がいればきっと私を罵倒しているだろう」

「確かに妹は言うかもしれませんね…妹は恵理香さんが嫌いだそうなので…

困った妹です」

(本当に自分の都合で何言ってるんですかこの糞女!!)

(一応理由があるのだ黙って聞いていろこのポンコツ野朗!!)


とそんな両人の心の声が聞こえた気がする綴也それでも今の恵理香の言葉を

聞き逃すような事はしなかったが何で今そんな事を言うのか疑問に思うのは

自然の事だった。

(綴也さんも何でそんな事言っているのかって顔しているではないですか!

!)

(今から理由を言うから黙っていろ!!)



「先輩も一昨日の試合で綴也君が負けたからアイディアルを辞める約束は解

っているでしょう?」

「解っている…しかしアイディアル部の子達が…綴也君と試合がしたいと言

ってきてな…」

「何で彼女達はそんな事を…?」

「一昨日の会長と綴也君の試合を私が彼女達に見に行くなと彼女達言ってね

何とか彼女達を説得したが…」

「その条件に自分達が綴也さんと試合をさせる事と言われましたか…?」

「そうでなければ約束は出来ないといわれてしまってね…違う意味で行かせ

なくて良かったと思ったのだが約束を違える訳にもいかなくてね…」

「そもそも…どうして恵理香さんの後輩達はは綴也さんと試合がしたいと言

って来たのですか?」

「…彼女達は去年冬の全国で前年度優勝校の天行学園に勝って全国制覇も成

し遂げた程の実力を持っている…私も彼女達の成長は嬉しい…だが」

「だから卑怯者の姫神殺しの綴也さんくらい自分達なら勝てると思って試合

をしようと思っていた訳ですか…」

「部員の大半がですけどね…会長との試合の前からその事を頼まれて私はそ

の都度止めていたが会長が綴也君と試合をすると言うのが学校中に流れて…

「部員さん達は我慢が出来なくなってしまったと…それで綴也さんと試合を

させる事を条件に試合を見に行くのを留まらせたと…綴也さんは試合に負け

ているというのに何故彼女達は試合をしたいと言うのですか?」

「それは…この場では言い難いので黙秘させてくれないか…それにこのまま

だと勝手に彼女達が試合を挑んでしまい綴也君に迷惑をかけてしまう…」

「その時点で答を言っているような物です。確かに綴也さんは会長さんとの

試合に負けてアイディアルを辞める事を約束した。綴也さんと試合を望んで

いるものを拒むというのは難しいかもしれません。ましてや生徒会長さんは

綴也さんに試合を申し込んでおいてアイディアル部活動にしている生徒に綴

也さんにはアイディアルを辞めるいう約束があるを理由にそれで駄目と言う

のは納得出来る何かが無ければその人達も止まらないでしょう?」

「その場合納得できる材料があればの話ですが…今回は無理でしょう」

「ああ…そうだな」


ミトラと恵理香の視線がサクラに向かった瞬間サクラは表情を固めてしまっ

た。

どうやらサクラとの試合がきっかけでこの学校のアイディアル部が自分との

試合を望んでいる事が解った。


「…わかりました。試合を許可します」


サクラは明らかに反対だったが渋々条件付で試合をする事が決定した。


「まさか…またこの服を着るなんて思いもしなかったな…」


学校の体育館に綴也以外にも女子生徒の集団がいた。

皆がそれぞれに傍から見るとアニメやゲームに出てくるキャクターな格好を

した者達ばかりだがそれが彼女達のアイディアルウェアである事は綴也も理

解している。

中には部活動見学の際に話をした上級生もいた。

そう恵理香が言っていたこの学校のアイディアル部の部員達である。

そして生徒会のメンバーと風紀委員長そしてこの話を持ち込んだ恵理香とい

う見知ったメンバーも来ていた。

生徒会が出した条件は綴也には引退の約束があるので明日に行う事そして生

徒会がこの試合は特別に許可を出したと言う証明の為に生徒会が立ち会うと

いうものだった。


「ちょっと待って…私明日もイリュシオンに行けないんじゃあ…」


と自分で提案してサクラはそれに気付いたがそれがほぼ満場一致で採用され

たので取り消す事も出来ず提示した側の方が涙目で条件をのんだという奇妙

な結果となった。


「全く…この時間に此処で私も呼ばれる事になるとは…」

「すみませんミトさん…」


この場にはミトラも来ていた。

電子製命体であるミトラは許可を貰えれば学校の体育館に来る事は可能だっ

た。

公平な審判という事でその場にいたミトラに頼む事にしたのだ。


「まあ…この練習試合の審判を引き受けるくらい作業範囲を割いても私には

問題はありませんからね…電子製命体ですし…ですが私は一応有名人なので

すが…?」

「そう言われても僕はそんな風に見えないんだけど…」

「それに貴方が審判をした方が私がするよりは公平性が保たれるし良いでし

ょう?」

「全くその通りですね…貴女だと私に比べて公平性に欠ける可能性が在るで

しょう…」

「そうですね…」


そう言ってミトラは綴也から離れてアイディアル部の方へ向かう。

誰が最初に試合に出るかの確認する為の様だった。


「すまない…私がもっと早くに試合をさせて納得させるか説得できていれば

良かったんだが…」

「大丈夫です。でもミトさんじゃないけどどうしてアイディアル部の皆さん

僕と試合なんて…僕が試合に負けてアイディアルを辞める事は知っています

よね。でもどうして僕と試合なんて…」

「…今言えるのはあの子達は君が会長に負けた事よりどちらかと言うと会長

が君に勝てた事が納得できないからだろうね…」

「会長に…どうして?」

「すまない…一応人の過去を勝手に語るのは良くないと思うので今は聞かな

いでくれないかな…」

「解りました…でも僕は少し不謹慎かもしれないけどまさかまたアイディアルで

試合が出来るなんて思いもしなかったから…少し嬉しいです」

「…そうか」


恵理香の言葉でどうやら自分の知らない所で何かがある事は解った。

しかし恵理香が聞かないで欲しいと言ったので流石に聞くのは良くないなと

思ったので綴也もそれ以上聞くのは辞めた。

恵理香との会話が終わってすぐに体育館のステージの真ん中にミトラが歩い

て来た。


「簡潔ですが今回の試合のルールを説明しましょう…綴也さんがこのアイデ

ィアル部の部員の誰か一人にでも負ければ綴也さんの負けです」

「ほ、本当に簡単ですね…」

「ですがわざと負けるなどの行為も許しません!!良いですね」

「大丈夫です!!そんな事はしません」

「ならばよろしいそれでは選手は中央に…」


本当に簡単なルール確認をして綴也はステージに立つ。

綴也の目の前には一人の少女が立っていた。

それは綴也も部活動見学で少しだけ見た杖を持った少女だった。

その表情は明らかに綴也に対する敵意と言うものが出ていた。

しかしその敵意は悪意から来る物ではなく善意から来る物である事が綴也に

も解った。

少し悲しくなるがそれでも試合が出来る事に変わる事はない。

少しの寂しさと嬉しさと共に綴也は自分の武器をその手にする。


「それではお二人供…準備は良いですか?」


ミトラの声と共に両者はそれぞれ武器を構える。


「始め!!」


その言葉と共に銃声が響く。

それは綴也が左手の銃が放った音だった。

しかしその音を最後に音が無くなった。


「へ…?」


それは綴也の口から漏れた。

その向かいには唖然とする綴也に胸を銃で撃たれて倒れた少女がいた。

その事に綴也は驚いていた。


「勝者!!朝倉 綴也!!」


ミトラが審判の務めとして勝者の名前を告げる。


「…へ?」


自分が勝利した事を告げられても綴也はそんな風にしか反応できなかった。


「時間もありませんからどんどんいきましょう…次の対戦者は?」

「わ…私です!!」

「今のは気にせずに気負わずに頑張って下さいね…」

「は、はい!!」


力強い返事と共に次の相手が出てくる。

相手はあの時見たもう自分の身長よりも長い棒を持った一人の少女だった。

表情に善意という名の敵意が最初の少女と同じく見て取れる。

戸惑いという名の勝利の余韻が抜けてくれない綴也は気を引き締める。


(あれは恐らくたまたま勝てただけだ…次がこうなるとは限らない…)


ミトラが開始の合図をする。

綴也は銃を放つ。

気合が入り先程よりも速く銃を打てたと自分でも手応えを感じたがすぐに目

の前の相手にに集中する。


「勝者!!朝倉 綴也!!」


しかし相手は倒れていた。

ミトラは勝者の名前を告げた。

そこには目の前には倒れる少女と銃を放ったまま立つ綴也の姿がある。


「…へ?」


綴也は再び銃を放ったまま唖然とする。

一度ならず二度も綴也が銃を一発放って少女は倒れて戦いが終わってしまっ

た。


「さて…三人目なのですが…」

「私が行きます」


綴也の前に三人目が出てくる。

それは部活動紹介の際に少しだけ話したこの部の部長らしき女子だった。

ミトラが「始め!!」と開始を告げる。

綴也は銃を放つ。

しかしその結果少女は倒れ三度綴也の勝ちが告げられる。


「ええっと…何で?」


自分はただ真剣に銃弾を一発放った。

そこから相手に突っ込むつもりだった。

しかし銃弾一発撃っただけ自分は勝った。

三回連続も勝った。

しかし綴也は何でそれで終わってしまったのか疑問が口と頭の中共に湧き上

がったのだった。


「あ、あの…」

「一応言っておきますけど綴也さんが思っているような事はありませんよ」

「お、思っている事って…?」

「自分がフライングしているとかシステムトラブルとかではありません」

「ほ、本当に…?」

「勝者なのにそんな事を聞くとか奇妙な状況ですが付け加えて起きますと綴

也さんの不正もありません」

「う、うん…でも」


綴也の疑問は完全には晴れなかった。

それくらいこの対戦の結果は予想外にも程があった。


「ふう…どうします恵理香さん?彼女達はこれ以上続けますか?結果は目に

見えているのですが…」

「どうする?次は誰が出るんだい?」


恵理香はこれまでの事を驚く事も無くアイディアル部の部員達に次はどうす

ると問うている。

するとまた一人の部員が出て来た。

三人が連続で銃弾一発で負けてしまったので衝撃を受けていた様だがそれで

も負けるものか立ち上がった様だった。

しかし結果は変わらず。

この後全員が綴也と試合をして結果一年を除いた全ての部員が綴也に銃弾一

発負けると言う結果となった。


「ええっと…」


試合を終えた綴也は自分が完勝してしまった事に戸惑っていた。

そもそも綴也は勝った事の経験が乏しかった。

それゆえの戸惑いだった。


「勝ったのだからそんなにおどおどしなくても…」

「アイディアル勝った事なんて殆ど無いから本当に勝ったのか信じられない

んです」

「そういえばそうでしたね…それで恵理香さんは彼女達はどうするんですか

?流石コレは彼女達もショックが大きいようでしたが…」

「私が後で話をしておくよ…今回の事は天行に勝って天狗になりかけていた

彼女達にはいい薬になるようにするよ」

「それでこの男に何かが降りかからないようにして下さいね…私の妹が後始

末をしなければならない事になるので…」

「そうならない様に先輩として務めるよ…私も綴也君に迷惑を掛ける気は無

いからね…」

「どの口が言うのだか…」

「何か言いましたかミトラさん?」

「いえいえ何も…」


こうして綴也と女子アイディアル部との突然の試合は綴也の圧勝という結果

に幕を下ろすのだった。


「綴也君…もう一つ頼みがあるのだが…」

「もう一つですか?」

「ああ…私と久しぶりに試合をしてくれないか?」




Mル…ようやく私に戻れましたよ。

   全く貴女相手にはこの姿で喋る方が楽で言いのですが…。


E香…その姿は本来のものではなく女装だろうが…。

   しかし貴様と意見が合う等業腹だが貴様があの姿だと私も

   遠慮しなければいけないので結局意味がないのか…。


Mル…まあ、それは後でたっぷりと討論するとして綴也さん対貴

   女の所の後輩達ですが…。


E香…本編でも少し触れたが綴也君に勝てると思ったから試合を

   私に嘆願してはいたんだ。


Mル…結果は我々の予想よりも遥かにあっけなかったですけどね


E香…私の師匠は今は私の方が強いが研鑽は怠らなかったという

   事だな…。

   彼女たちも研鑽を怠っていた訳ではないのだが…。


Mル…少なくとも綴也さんは全国一に勝ったとはいえ部活の高校生

   達では相手にならないという事です。


E香…例外はいるが大抵は銃撃で終了になるかな…


Mル…さて少しあとがきらしい事をしたので聞きたい事もあった

   のですが次回に続きますので此処はここまでで…。


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