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プロローグ・少女にももしかしたら






時間は夕方から夜になった頃一人の少女が所謂食事店の前に立っていた。

桜の花と同じ色の髪と眼と名前を持つ少女だった。


「…よし!!」


胸に両手を重ね彼女はお店の中に入っていく。

お店の中は夕食の時間の為に満席ではないが家族連れ等で賑わっていた。

それは決しておかしな情景ではない。

それはお店が繁盛しているという現れである。

しかしこの状況に少女は胸の鼓動が早まった。


「いらっしゃい…おや」


少女の下に一人の男性が歩いてくる。

整った顔立ちに180cmを超える身長に体付きも整っている。

それはこの店の店主で少女の人生の恩人でもあり想い人でもある。

少女は何度もこの店に足を運んではこの店主の作る料理を心から味わって

いる。


「こ、こんばんは…」

「いらっしゃい、今日も来てくれたんだね…」


少女はこの店の常連客だが今日の目的は食事をする事ではない。

何故なら少女はこの店の店主に寄せる思いの丈を告白する為に此処に来た

のだった。

しかし少女にはその思いを伝える事が出来なかった。

それは勇気が無かったとも言えるし覚悟が無かったとも言える。

ただ少女は三年前から目の前の想い人に自分の気持ちを告白する事が出来

ずにいた。

そんな時一人の少年が言った一言があった。


(誰かを好きになる事は間違いじゃない…って)


その一言は些細な一言でもあり正解でもないが彼女にこの行動を決意させる

程心に響いた。


「あ、あの…」

「ん?どうしたの?」

「わ、わたし…店長…さんの事が…」


客が入っている中それでも少女途切れ途切れに思いを言葉にしようとした瞬

間店の入り口が開く音がしてそこに一人の少年が入って来る。

それは少女がこの行動を取る切っ掛けを与えたとも言える少年だった。

本来は少女はこの少年は敵とも言える存在だった。

しかしこの行動に至る切っ掛けと勇気とも言えるものをくれたのも確かだっ

た。

だが彼女は何故この少年はここにこのタイミングで此処にいるのか混乱して

いた。


「な、て、綴也君!?な、ななな何で貴方が此処に!?」

「ただいま、父さん」


その理由は彼女が模索する前に少年から提示された。


「ん?ああ、おかえり、綴也」


この時彼女はこのやり取りを聞いて現実の時間で一分程思考が停止してから


「……え?」


と一言漏らすのが精一杯だった。


「紹介します会長…僕の父です…」

「ん?もしかして…綴也のお友達?」

「学校の先輩で生徒会長さんだよ」

「ああ!そうだったのか…入ったばかりとはいえ息子がお世話になってます

。綴也の父です。よろしく」

「い、いいえ…その…よろしくお願いします…」

「おっと、お客様を立たせたままと言うのは良くないね。それでは開いてい

るお席にどうぞ?」

「は、はい…」


少女は店主に言われるがまま席に座る事にした。

そのまま店を出る事も出来たかもしれない。

しかしそれは店主に悪いと思いそれを思いとどまった。

または目の前の事実を受け止めるために体が此処から動けなかった。

その後彼女を心配し店に入ってきた生徒会メンバーと共にその店で夕食を取

り店を出た。


「この間は息子の試合相手になってくれたお礼だよ。あの子久しぶりに試合

が出来て喜んでたよ…」


と代金は店主が今回はおまけをしてくれた。

それからその後家路につくまで彼女は一言も口を開く事無く家路に着き自分

の部屋に戻った瞬間…。


「ふざっけんな!!コンチクショョョョョウ!!」


とベットにダイブして枕を顔を埋めて力の限り叫んだのだった。


「何で!?父親!?全然似てないじゃない!?あの屑野朗!!」


ベットに寝そべり顔を枕に埋め手足をバタバタさせて叫ぶ。


「あの屑野朗が何であの人の息子のよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


そして再び枕に顔を埋めて再び叫んだ。

世界は常に見えない所で変化している。

時には自分の恋をした相手が自分と同年代の息子を持つ父親である事もある

だろう。

付け加えると彼女にとってその息子は敵とも言える人間という事も…。


「絶ぇぇぇ対ぃぃぃ!!アイツの本性暴いてやるんだから!!」


涙目ながら少女は立ち上がり己の決意を新たにするのだった。

その後部屋の扉が開いて心配になって部屋に入って来た母親に何事かと問わ

れる事になった。

この少女の部屋は少女の決意の叫びを部屋のみで留めておく事は出来なかっ

た。



翌日。

少女は目を覚ます。

精一杯伸びをして春の暖かな空気を身体に受け止めカーテンを開け日の光を

浴びる。


「うぅぅぅぅん!!はぁ…良く眠れました」


この心地よい空気にそのままベットに寝転びたいささやかな誘惑を振り切っ

て少女は寝間着を脱いで自身が通う学校の制服であるブレザーに着替える。

制服に着替えた少女は最後に自分の首にペンダントを掛ける。

それは剣を持ち鏡と勾玉を首に掛けた女性がデザインされたものだった。


「おはようお父さん、お母さん」


少女は部屋を出て両親に元気一杯の挨拶をする。

両親もその朗らかな挨拶に微笑みながら挨拶を返す。


「学校はどうだ?友達出来たか?」

「行って三週間くらいでどうかなんて言えないわよ…後友達は大丈夫よ…」

「お父さんは心配性ね…ウフフ」

「良いだろう…親が娘の心配したって親なんだぞ俺は…」

「ありがと…父さん」

「二人供…会話も良いけど朝御飯食べないと力が出ないわよ」

「おっと…」



両親と学校の話を交えた朝の会話をしながら食事を済ませ自分が入学したば

かりの学校に茶色の髪と眼を持った個色持ちでは無い少女は向かう。


「今日も一日頑張りますか!!」


今の陽気に負けない快活な声を上げながら。




第2章 プロローグです。

本文途中で突如(って程ではないと自分は思っていませんが)登場人物が切り替わっています。

解りづらかったらすみません。


??? 作者さんはどうしてこんなプロローグにしたんでしょうね?


??? この形がこの章にとっても良いと思ったしこの書き方が面白そうだと思ったそうですよ。


??? 成程…さて突如出て来た我々は誰でしょう? Tさん


??? Mさん これって隠れてるんですか?


Mさん さあ…でも後書きも会話形式でやっていこうかなと作者は考えているようですよ…。

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