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IFかもしれない世界で綴る物語(あるかもしれないみらいで生きるライフ・ストーリア)  作者: きちだ しんゆう
理想と幻想の間~ミックスド・リアリティ
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少年は知らなかった





入学式も終わりいよいよクラスに移動である。

綴也は一年一組で席は真ん中の一番前の真ん中である女子の割合が多い所を除けば何も変な所は無いと思った。

クラスメイト達は近くの人間と会話又は顔見知りらしい人間と会話に興じながら綴也をチラチラと見ていた。


(見られてる…見られてる)


クラス中の視線を感じながらクラス担任を待ちながら綴也はクラスメイト達を見回して…いや見上げていた。

実は綴也が目立っている理由は制服の他にもう一つあった。

それはこの世界の高校1年生の平均身長は男子が177cmで女子が170cmとなっている。

しかし先程記述したが彼の身長は160cm。

これだけでは目立つ理由にはならないと表記したが誰も彼も男子も女子も自分より背が高く綴也はこのクラスの中でいや新一年生の中で一番背が低かった。

恐らくこの学校で綴也より背の低い生徒もいなければ例え平均身長以下でも綴也は自分より背が低い生徒もいないと思っている。

それは自分が幼稚園の頃からそうだった。

身長に加えて明らかに違う服装をして更に机は一番真ん中の一番前という絶好の位置にいる。

クラスの視線はまるで扇状の劇場の観客達かのように視線を綴也に向けられる事になった。


(変な奴…って思われてないかな?)


という不安を感じるがそれも制服が出来上がるまでの辛抱だと周りを見ているとクラスメイトはアメリカ、イギリス、中国、インド、さらにはハーフと思われる人と正に多種多様な人種が集まってきており日本人が3割で残りはみんな外国の人達であるのが解る。

この日本が国家ではなく都市になってからは日本には外国の人間が住み始めて今では日本の総人口の6割強が外国の人間という状態になっている。

そのため今日本の学校ではこれが当たり前の風景になっている。

しかしその風景には更に眼を引く要素が存在した。

それは彼等の中に髪と眼の色が赤、緑、青色だったりしている人間達

がいる事である。


個色持ち(カラーズ)の人達って生まれながらにあの色なんだよな…)


彼等は整髪料やカラーコンタクトで色付けしているわけでは無く生まれながら赤色だったり、青色だったりしている人間達である。

彼等は個色持ち(カラーズ)と呼ばれる人間達で原因は諸説様々で突然

変異を唱える者や人類の進化の兆しと言った者他にも秘密裏に遺伝子調整された人間又はその子孫や地球にやってきた人型異星人又はその子孫説地球に隠れ住んでいる魔法使い達の子孫等様々な憶測が流れ未だに答は出ていない。


(僕もだったら個色持ち(カラーズ)蒼色がいいな…)


しかし髪と目の色が特徴的なだけで自分達と変わらななのであまりジロジロ見るのは失礼だと綴也が思っていると教室の戸が開いて担任の先生が入って来た。

生徒全員がすぐさま自分の席に着席する。

整った顔立ちに黒い眼鏡ポニーテールの金髪さらにブルーの瞳そして均整の取れたであろうスタイルに身に纏うのは白いシャツに黒一色のロングスカート。

その姿は正に出来る女性と呼ぶべき出で立ちである。

そんな出来る女性の具現化のような先生は。


「新入生の皆さん入学おめでとうございます。私がこのクラスの担任教師アメリア・キャメロンです」

(((((こ、声が可愛いい!!だと!?)))))

(?…何だか…最近聞いた事があるような…)


その外見とは裏腹にギャップ!?と言いたくなる位の声の挨拶だった。

既視感を感じた綴也を除くクラス全員が心の団結を知ってか知らずか先生は印象的な声で話を進めていく。


「皆さんご入学おめでとうございます。貴方達は今日からこの聖アウローラ学園の生徒にです。今年は共学化をして初めて男子が入ってきたのでまずはその辺りに関してのお話をしようと思います」

(へぇー今年初めて共学になったんだ…って!?)

「え!?共学になった!?今年!?」


と綴也は声を漏らしてしまった。

教室中の視線が最前列真ん中に集中する。


「ん?どうしました?」

「今、共学になった初めて聞いたんですけど…」

「え?入学試験の書類にもちゃんとと書かれていたはずですけどちゃんと読んでませんでしたか?」

「いえ、読みましたけど…」

「もしかして…本当に今気づいたって訳じゃぁ無いですよね…」

(もしかして…僕気付いてなかった!?今の今まで!?え!?も受験の時も

男子が少な目だなぁとは思っていたけど…えぇ!?家から近いからって選ん

でそんな事にも気付いてなかった!?書類をちゃんと確認していなかったのか!?僕!?)


まさか高校一年生にもなってこんな簡単な事を今の今まで読み忘れていて気付いていなかったなんてどんな奇跡でも起きればこな事になるのだろうと頭を抱えたくなった。


(((((今まで気付いてなかったの!?コイツ!?)))))


クラス全員が心の中で二回目のツッコミをした。

朝倉綴也の高校生活は…自分より背が低い生徒はこの学校にはいない事を認

め先生が外見と声質が正反対だった事に驚き。

この学校が今年から共学になった事を今日初めて知った事から始まった。


「ああ、朝倉君?君には少しお話があるから帰る前に職員室に来てくださいね」


出来る女性という外見とは正反対の声質という矛盾し合う特徴を持つ担任教師であるアメリア先生に綴也は帰ろうとして呼び止められた。


「え!?」


入学式を終えたその日に先生から職員室に呼び出しをされるなんて思いもしなかった。

自分は入学式当日に呼び出しされなければならない事でもやってしまったのだろうかと思ったが…。


「君は他の入学者と違って急遽ここに通う事になったからその事で話しておきたいこともあるから呼んだんですよ。電話で言いましたよ入学式の後話をすると…もしかしてそれすら忘れました?」

「あ!じゃあ…あの時の」

「そう、私ですよ。でも話をする事は忘れてましたね」

「す、すみません」


あの時の電話の相手はこのアメリア先生だった事に少し驚きつつも職員室でアメリア先生から教材は明日から問題は無いが制服は暫く時間がかかる事を告げられた。

また自分は色々イレギュラーな入学をしてしまっているが頑張っと励ましの言葉を貰い話しが終わり職員室を出ようとすると。


「その服、似合うわよ」


と先生からお褒めの言葉を貰った。


「まあ、頑張って着ていくか…」


目立つといっても慣れてくれば回りも気にはしないだろうと綴也は思った。



朝倉 綴也

此処が今年から男女共学になった事を知らなかった。


T也 (沈黙)


Mさん…(大爆笑)


T也 あの…Mさん?


Mさん ま、まさか登場する前に爆笑する羽目になるなんて…ぷっ…っ…ふふふふ…何がそうなったら

    そんな…ぷぷっ…(再び大爆笑)


この大爆笑は三十分以上続いた。



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