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トウゴ=クウジョウ
トウゴ＝クウジョウという男について語ろう。
本来ならばこことは違う世界で勇者として召喚された男だ。
属性は特異なものとして伝わっている。
ある種祝福と呪いを混合させたような不思議な属性
本来であれば世界を救うはずの勇者であったはずだが
その護るべき世界の神を殺した最も罪深き者。
故に彼は人にして人非ず者と呼ばれた。
とある荒野
「娘が寝ているんだ、静かにしてくれないか」
目の前に居るのは天使とよばれる神聖なる生物。
「黙れ！我が主を殺した異邦人よ！」
「…奴はもう狂っていた、狂いながらも自分の創造した世界を護ろうとして、俺に頼んだ、それだけだ」
天使の術式で止まった空間を見ながらため息をつく。
「黙れ黙れ！」
「怨嗟の声はもういいさ、じゃあな」
トウゴの言葉と共に天使は切り裂かれる。
「呪われろ！」
「悪いな、もう呪われてる」
煙草を吸うと同時にくすりと笑う
