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ドラゴン
この村に来て既に半年が経過していた、いつの間にか村長からも村民からも信頼されていた、トウゴ家族。
地球の知識をもって下水道や学校や戸籍等の完備、簡易的だが自分の持ちうる異世界の技術を無理のない範囲でしたところ、領主すらも驚愕するような村ができた。
そして一刀の元に倒されてるのは一匹の赤いドラゴン。
「さてポチ」
「ポチじゃないからね！」
ドラゴンの言葉にトウゴはやれやれとため息をつく。
ドラゴンは知性があり賢いのが当たり前なのだが、希に巨大な力を操り、急成長した村や街を壊す困り者もいるのだが、今回の襲撃したアイシアの村はドラゴンにとって運が悪かった。
そこにいたのは力の計れない化け物。黒い衣を翻し一撃で倒された。
ドラゴンは想う。
詰んだ。
