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3ヶ月
アイシアの村にたどり着いて3ヶ月。最初こそ恐れられたが村のギルドの仕事をこなすうちにトウゴ家族は村へと受け入れられた。
「旦那は、結局なにもんなんすかね、こんな大規模な永続的な結界をかますなんて」
「そういうお前こそ元Sランクで二つ名持ちとは思わなかったがな」
地球とよばれる世界の遊戯である将棋をしながらトウゴとケビンは門前で興じる。
「…うちの両親が病弱でね、村を護りに戻って、嫁さんも理解してくれたんでね」
「…まああの手の病は普通の医者はわからないだろうな」
「旦那には感謝してますよ、病弱を治療してもらって、おかげで孫の顔をみせてやれそうです」
「…できる頃まではいるよ」
「そいつはたのしみだ、うちのもメイリアちゃんと仲良しでいるから」
「最初の怯えがうそのようだな」
トウゴはくすりとわらった。




