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怪力少女にご注意を!  作者: アエイラ
本編
65/93

いつになく真剣なアイリ

「クレアにめっちゃ怒られた…。」

私は裏口から堂々と出る。

仮面もしてないし服も違う。

完璧!!


「お疲れ様。」

出口には、アイリ、サヤ、ソヨさん、ザラさん、エリーが待ち構えていた。

「心臓が止まるかと思ったぞ!!」

「確実に寿命縮んだよね。」

「無事でなによりです。」

「仮面の女性、マリの知り合いなのですか?」

興奮覚めきらぬ様子で、皆口々に感想を言っていく。

「ごめん。…エリー、一緒に見られなくてごめんって意味ね?後、私はクレアの知り合いなだけで仮面の人は知らないよ?」

「…マリは特等席で見てたらしいよ。」

アイリもフォローを入れてくれる。

というか、エリー意外の人達、気付いてたのか…。

逆にエリーよ…気付けよ…。


「それと、…マリ、後で話がある。」

アイリはいつになく真面目な様子でそう言うと、家で待ってるとだけ言い残して帰ってしまった。


「私達、帰りもミレーヌ様の馬車に乗せて貰うことにされたので…明日には帰るのですが、マリさんはどうします?」

ソヨさんの言い方的に、脅迫でもされたのかな?

…私は、どうしよっか?

「あ~…もう少し、王都にいるよ。」

私の言葉に3人は残念そうにする。


「ふぅん、インタルには戻らないつもりなの?」

気付いたときにはインタルの領主の娘、ミレーヌがいた。

そして、当たり前のように会話に交ざってくる。

「うん、ここからラシャに向かうつもり。」

貴族に堂々とため口…友達なら大丈夫だよね?

「それは残念ですの…で、でも、私達友達ですし、戻ってきますわよね?」

友達っていうか…私を使いたいだけだろ…。

…なんて言わないよ?

「うん、ソ…エリーがいるし、勿論、ミレーヌもいるしね!」

「あの…私は…?」

「エリー!お仕事頑張ってね!!」

「はい!」

ソヨさんは要注意危険人物だ。

わざわざ会いになど行かない。

「マリさんに回復魔法が無ければ…」

「それじゃさっき死んでたわよ!」

まぁ、私、スペック高すぎる気はしてるけどね。

「それでは、皆様また明日。…マリはさようなら。」

「さよなら~。」

ミレーヌは去っていった。


「さて、ワシは仕事の続きといこうかな?」

ザラさんも帰ってしまう。

「…じゃあ、私達で最後の王都散策といきますか?」

「「「お~!!!」」」

そういえば、王都でエリー達と別れてから一度も会ってなかったね。


「…とは言っても、広いよ?どこ行く?」

私は図書館くらいしか行ってない。

「服屋、医療器具専門店、骨董品店、薬屋…一通り私達が行きたかった所は行ったんだよね~。」

骨董品店ってのは気になるが…。

「取り合えず、お腹空いたし何か食べに行こっか?」

「そうだね!」

「そうしましょうか。」

私の提案は了承されたようだ。

「あ、なら…」

エリーは観光マップを取り出す。

「ここ、行ってみたかったんです!」

「あ、私も行きたい!!」

「こんなものがあるのですね。」

「……え~…。」

いや…ちょっと…。

「マリは嫌なの?」

「いや…別に…嫌って訳じゃ…」

「なら、行きましょ!」

私はエリーに強引に腕を掴まれ、不本意ながらに運ばれたのであった。



「いらっしゃいま…何で来たんですか?」

「…ごめん。」

私達が入った店の名はケモカフェ。

シルヴィが働いているお店。

「マリ…知り合い?」

「学校の同級生?…というか、同クラスというか…」

「私とマリは特別授業なので…」

「破廉恥なのはいけませ~ん!!!」

エリーは突然叫び出す。

「エリー、店内では静かに!」

すかさずソヨさんが注意する。

…けど、そこじゃない。


「おおぉ!ケモっ娘ですよ!!」

「可愛いよね♪」

「可愛がりたい…。」

私達はそれぞれトーストやパンケーキ等を頼んで、食べた。

「やっぱり美味しいね♪」

「うん、美味しい!!」

「ほっぺが溢れちゃいます~。」

「エリーは蜂蜜溢しすぎ…。」

てか、頬っぺが溢れるって言葉を知らないのですが…。


「とわっ!」

「たー!!」

「うわっ!」

「ぬとー!」

「せやっ!」

「とりゃ!」

…エリーは一瞬で獣人達と打ち解けていた。

主に、黒くない毛の獣人達と。

エリーの髪も褐色なので、特に違和感はなかった。

「ふふふ…貴女達もまだまだですねぇ…♪」

「ま、負けた~…。もっかい!」

「いいですよ!」

午後二時過ぎ、閉店後の店で私達はくつろいでいた。

「学校っていつからだっけ?」

「…マリ……。」

シルヴィに溜め息をつかれた。

「あと丁度1週間ですよ。」

「ありがと!」

…さて、これからどうしよう?


「…そろそろ行くわよ、エリー?」

エリーはどこだ?

「は、はーい!またね~皆~!!」

…そこか!!

「お姉ちゃん行っちゃうの?」

「またね~!」

「今度は負けないよ~!」

完全に馴染んでいたが、その中でもエリーが一番頭が良かったらしく、お姉ちゃんと呼ばれていた。

恐らく、歳は変わらないくらいだろう。


私達はケモカフェを出て、商業施設が集まっている地区で色々な物を見てまわった。

私も面白そうな保存食とか如何わしい魔導書とか買ってみたよ!

…女の子が買うものじゃないね。

そんなわけで、楽しい時間はあっという間。


「明日ちゃんと見送りに行くよ!」

「マリ…起きられないでしょ!…またね!」

「インタルでお待ちしております。」

「ばいばいです。…マリ!キララさんの正体というか、素性?知れたら、教えてくださいね!!」

まるでお別れの日当日のような別れの台詞を言われた。

私、起きられるよ…?…多分。

「エリー…で、出来たら、ね?」

誰もキララの正体をエリーに教えようとしない。

それどころか私の反応を楽しんでる…。

…だからと言って私が自分から言うとか無理だよ。

「はい!よろしくお願いしますね!!」

困ったなぁ…。

「…また、ね!」





そんなわけで、皆と別れ、アイリの家に帰って来た。

「ただいま~!」

「…マリ、おかえり。」

…やっぱり、いつになく真剣だ。

「…どうしたの?」

私も真剣に聞く。

「…マリってさ、下半身切り落としても痛くもないし、元に戻るんだよね?」

…何の話?

「…うん。それがどうかしたの?」

アイリは真っ直ぐに私の目を見つめて、言う。

「…商売できるよ!」

……は?

「女子の下半身、絶対高値で売れるって!」

………………。

「…やだよ?」

「えっ…?」

アイリは豆鉄砲をくらったかのような顔になる。

「えっ、じゃないわよ!お金はあるし、下半身売るとかあり得ないし!!」

「…でも、何度も生えてくるんでしょう?」

「言い方!!…それに、恥ずかし過ぎるし!!」

「…じゃあせめて、マリが学校に行ってる間用に一つ作ってよ。」

「何に使うの?」

「寂しさを紛らわす。」

「…どうやって?」

「…匂いを嗅いだり?」

「変態!!!」

あ~あ、真剣に聞くんじゃなかったよ…。


「…真剣な顔してたけど、…この事だったの?」

「勿論。」

「…私、今日は王宮で寝ようかな。」

「ちょ、ごめんって、…でも考え直して!!」

「何をよ!!!」


私の叫びは夜の王都に響き渡った…かもしれない。

ある程度復活しました。


マリさん電気属性だけなら扱いやすいのに…(2度目)

怪力のせいで囚われの身とかにも出来ないし、回復魔法のせいで危機感がまるでない…。

…今度マリさんに全力で挑んでみようかな?


次回は月曜日です。

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