1話かけて名前を決めたよ。
色々と訂正しました。
見直したらガッドさんが当ててたし…。
「第一回名前当てクイズ大会~!!!」
私は大声で叫ぶ。
うん、皆ポカーンってしているね。
「トマト」
いち早く気を取り直したアイリさんが答えてくれる。流石、話を聞く限り凄腕っぽい冒険者は違うね。
でも…可愛いけど、何故に野菜…?
「ミランダちゃん、とか?案外私の友達と同じ名前だったりして。」
あ、マーラさん…そっち方向で名前探すのやめてください。でも皆ノリが良いね。ありがたい。
「牛スジ…とか、斬新じゃね?」
ガッドさん…何を言っているのですか貴方は?
当然、アイリさん&マーラさんのダブルラリアットが撃ち込まれる。ガッドさんは倒れた。
「トド男とか?」
サヤさん、最早何処に突っ込んで良いかわかりませんよ…。取り敢えず、私は女です!!!
「後五分以内に当てた方にはもれなく沢山のウルフがついてくる!!」
適当な事を言う。でも私が倒したんだから私のものだよね?
だがその瞬間、ガッドさんパーティの目が変わった。
「ミルとかどうだ?」
ガッドさんが真面目に解答する。
少し可愛い過ぎるかな?
「サトミ。」
…アイリさんは日本人のような名前を言ってくる。『和の国』とかあるのかな?
「ベルちゃん?」
マーラさん、可愛いけど…。
「エリアさん?」
ソヨさんが参戦してくる。
「裏をかいてウルフちゃんとか!!?」
サヤさん?どこの裏をかいたのですか!?
……うん、この調子じゃ全く決まらないね。
半分は私が我が儘なせいで…。自分の名前を気に入っている人間なんているのだろうか。
そんな人いたら恐らく希少種だろう。どんな名前でも言われているうちに馴れるものだ。
そんなことを考えていると、ザラさんが地雷を投げ込んでくる。
「そんな普通の名前な訳ないであろう。綺麗な黒髪からして、少なくともこの辺の国の者ではない。」
やめてください…。私の策略を全力で潰しにこないで。
「確かに、貴女は大和の国出身なの?」
アイリさんが聞いてくる。
「ち、違うよ…。もっとずっと遠くからきた。えっと、少数民族の村でね。色々あって生き残りは私一人なの。」
…ごめんなさい。
…でも、嘘つくしかないじゃない!!
いつか大和の国にも行ってみたいし。
「ならわかるわけないような名前じゃないか…。ウルフの群れだもんな…くれるわけないもんな…。」
ガッドさんが項垂れる。
確かに!!そうなるよね!!!
私もそう思うよ?弁解しなくては…。
「両親が村がなくなって一人ぼっちになっても生きられるようにってグローバルな名前をつけてくれた…はずだから…。」
どんどん壮大な話になってきましたよ?ヤバくないですかね?そして名前のハードルメッチャ上がってしまいましたよ?マズくないですかね?
これは…マジでピンチなやつじゃないですか!?
私の壮大な人物設定のせいで、部屋は辛気臭くなってしまった。あのサヤさんでさえ俯いている。いきなり自己紹介を始めた、あのサヤさんでさえ!!!
これは、あれではないだろうか。三十秒以内に名前を決めつつ笑顔で言わなくてはいけないレベルの状態ではないだろうか。
いや、やるしかない!!!
「……マリよ、マリ!!」
…ん?
………あれ?
私、今、なんて言った…?
いやあぁぁぁぁぁ~。マリってなんだよ真里じゃん。思いっきり日本人じゃん!!!?
テンパり過ぎたああぁぁぁぁ~~!!!!
美麗…ミレイの方がまだ異世界人っぽいよ!?
ヤバいよどうしよう。今から訂正も…。
「マリか。」
と、ガッドさん。
「マリちゃんね。覚えたわ。」
と、マーラさん。覚えちゃったよ…。
「マリ…?やっぱり大和の国周辺の人?」
と、アイリさん。やっぱりそうなるよね…。
「マリちゃん!!宜しくねぇ!!!」
と、笑顔のサヤさん。
「宜しくお願いしますね。マリさん。」
と、ソヨさん。
「マリか…。10分あれば出たな…。」
と、ザラさん。貴方一回も答えてないでしょ。
「ま、マリーって呼んでもイイヨ…?」
無理矢理外国人っぽい名前にもっていこうとする。
「愛称はマリーなのね♪でもマリちゃんって名前可愛いわぁ♪」
「「うんうん、可愛い!!」」
珍しく正反対っぽいアイリさんとサヤさんの声が重なった。
そして、マーラさんのせいでマリ確定になってしまった。
もういいですよ…マリで………。
名前も決まったところで、ザラさんに質問したいことを聞く。
「あの、ザラさん。胃の上辺りが…凄く熱いんですけど…。何でですかね…。」
どんどん悪化してきている。
「なん…じゃと…!??」
あれ?なんかすっごく驚いてるよ?
「なんか…不味い感じなんですか?」
私は不安になる。
「いや…、まさかな……。」
そう言いながら、私の鳩尾辺りを触る。そして表情が一変する。
「その、まさかじゃ…。」
あれ?もしかして死の病とか?
「魔力の源、魔法核が…開きかけておる…。」
「魔法核?」
なにそれ美味しいの?
「魔法核とは魔力の源、人間、いや、この星の全ての生物が持っている。これが開いていない状態で産まれること事態が希じゃ。そしてこの歳まで生きていた人間、いや、生物など初めて見た。」
ザラさんは驚いている。それより私の中に魔力があった事の方が驚きだ。
「珍しいの?」
私の質問にはサヤさんが答えてくれる。
「普通は死んじゃうからね。病気とかにかかったり、弱い魔法受けたりしただけで。」
エイズみたいな感じかな?
この世界の生物は身体の殆どを魔力で補っている感じなのかな?
「運が良かったね!!!マリちゃん♪」
何が?そう思っているとザラさんが話始める。
「ワシはこの世界で恐らく唯一、魔力核を開き、安定させる事が出来る人間じゃ。」
「安定?」
「そう、安定させないと体内で魔力が暴走し、やがて死に至る。普通、お主のような人間は五、六歳で開きかけ、そして…。」
あっれぇ!?クイズなんてしてる暇なかったじゃん!?死にかけたの?私死ぬとこだったの!?
「助かるんだよね?」
聞かずにはいられない。
「勿論、お主は寝ておれ。」
私はベットに横になる。
そして私は再び気を失った。
私、気絶し過ぎじゃないかな?
更新遅れてしまいすみません。
いつもより長めなはずなので許してください。
…名前決めるのってとっても大変ですよね。
と、いうわけで、1話使って名前を皆に肯定してもらいつつ、しょうがなく変な名前になってしまったという雰囲気を作り出すことで、私のネーミングセンスの無さを誤魔化す回でした。
オマケ
魔法が使えるようになるみたいですね。